Sランクに挑戦
無いのですか?
そうです私達の仲間なのです。
昔ケガをしたドラゴンを助けたのですがそれ以来向こうが恩を感じて仲良くしてくれているのです。
今度の会談の事もすでに私を通じて何もかも知っているので協力してくれると、思います。
だからビビ王女を乗せてくれますよ。
あのブラックドラゴンも余り争いは好まないタイプですので、なサーヤ
そうですね確かにへへへと笑っている。
ビビもう少し協力してくれるかい?
勿論です、私で約に立なら何時でも言って下さいと、話が纏っている。
そしていよいよ会談の日
どうですかね兄上来ますかね?
どうかな、来て欲しいけどな。
戦は嫌だ人が死ぬ姿など見たくはない。
と、話していると向こうに大軍団が、
見えて来た。
やはり大軍団を率いて来たか、アル殿はこうなると予想して折られたが、こちらは大丈夫かな?
アル殿を信じましょうと、言って二人と三人の兵士が前へと出て行った。
向こうは威圧を兼ねてゆっくりゆっくり
と進んでくる。
そして両者の間が三十メートル位に、
なった時一匹のドラゴンが姿を現した。
良く見るとその後ろにも、その後ろにも十匹のドラゴンが上空を舞って居る。
そして黒いドラゴンが両者の間へ降り立った。
そこから降りて来るビビ王女。
そして十匹のドラゴンが少し離れた所へ控える様に降り立つともう相手の大軍団は統制を失い肝を冷やして身動き出来ない者もいる。
行進を組んでいたのに今はバラバラで、
向こうの王は目を丸くして、
まさか本当にドラゴンに乗って現れるとは、あの娘は誰だ。
王様あの女の方こそビビ王女様です。
ブラックドラゴンの配下のドラゴンと、思われます、向こうに控えているのは。我々が申した通り、この戦は勝ち目など有りません。
我々の兵士がいかに優秀でもドラゴンに
立ち向かえるほどでは有りません。
あれだけの数で攻め込まれたら我が城で有っても十分も持たないでしょう。
と、話す部下に
兵を止めさすと
会談をいたす、付いてまいれと
王とこの前の三人が付いて来た。
そして会談用の机に付くと平和条約を、結びそのお礼と言う事で食料を受け取る事になった。
隣の国の王は不満見たいで有ったが、
だからと言ってこの状況で戦争しても、負けは火を見るより明らかでどうにも、ならない。
兵を引きかえさすとまず見る事の出来ないで有ろうブラックドラゴンの側へ来て
ビビ王女ドラゴンに触ってもよろしいですか?
エエ、かまいませんよ、私がいるから
暴れる様な事は有りません、と言われ
ドラゴンを触っている。
やはり見事ですなードラゴンの王は私もこの様になりたいものだ。
そうですね、とても凛々しくて頭も良いのですよ。
いずれビビ王女が王女になられると聞いておりますが?
そうです私の国では強い者が王になるので私がブラックドラゴンを従えている間は私が王になります。
そうですか、私ももっと強くなりたかったのですが?
王様戦争でいくら勝っても強い王とは、言われないと思いますよ。
それに王は強く無くても良いと私は思います。
国民が平和に暮らせれば良いのでは?
戦争などしても兵士の方がケガをされ、国民を犠牲にする方が惨めです。
我が国の兵も言っておりましたが、戦に行って手や足を無くした者はかなり後々苦労すると言っておりました。
だからと言ってその様な兵士に何の保証も無いでしょう。
もし王様が兵士で先頭に立って足を無くされたととしましょう。
その後どの様に暮らしますか?
王様ならお金も沢山お持ちですから足を無くされても何とかなるでしょうが、
一般の兵士の方でしたら野垂れ死に、
するのが精いっぱいでは無いかと思います。
戦はそう言う犠牲者を大勢作ります。
だから私は戦をしない王が一番強い王だた思います。
戦は仕掛ける積りなら何とか口実を付けて出来ますが、戦をしない、受けないと
言うのは非常に難しく王の采配次第で、
どうにでもなる物だと思っております。
戦の強い王はやはり戦争をしたがると、思うので強くない方が私は有難いです。
私も戦は出来るだけ避けたいと思っています。
ただ攻撃されれば国民を守る為に戦わ無ければいけないのも事実です。
だから私が王になっても自分から戦争を仕掛ける事は無いと断言出来ます。
そして私も忍耐強い王になりたいと思っております。
国民に常に目を向けて国民が平和に、
暮らせるよう努力したいと思います。
流石ドラゴンを従えるビビ殿、考え方が
とてもしっかりしておられる。
私もビビ殿を見習って国民の事少し考え様とおもいます。
隣の国の王とビビ王女が王の強さの話をしていた。
隣の国の王はビビの考え方に賛同し自分の国民の為の政治をすると言っている。
会談もつつがなく終わりお互い引き上げる事になった。
サーヤも部下のドラゴンをねぎらい、
有難うと言って帰らせた。
そして自分も飛んで行きビビの国で待つ
アル達と合流したのである。
その頃にはビビ王女も一行も城へと帰って来た。
アルは王様達に挨拶をするとここを立ち去ると話した。
すると王が、
どうであろう、お主達我が城で使える気は無いか?
いえ今はその様な気は有りません。
私は世界を見て回りたいと思っておりますので。
そうかならば仕方ない。
それでは一つ頼まれてくれぬか?
ハイ、何でしょう
ビビの事なのだがアル殿達とパーティーを組んでいると言っていたので一度で、
良いからビビにダンジョンを経験させてやってほしいのだ。
それにそなた達と一所ならビビのレベルも相当上がると思うのだ。
何時までも黒龍を従えてた王ではいけないと思う、やはりそれなりの強さも必要だと考えている。
ダメだろうか?
私達は別にかまいませんがどう思う。
サーヤ、そうですね、やはりいずれ王と
成られるのでしたらそう言う経験をしてレベルを上げておかれるのは、ビビ様に取ってとても良い事だと思います。
ビビはどうだ?
私もレベルは常ずね上げたいとは思っておりましたがどうすれば良いのか分からず困っていたのです。
もし私がもう少し強ければゴブリンごときに、遅れを取らなかったのにと未だに思いますから、アル様達さえ良ければ
私のレベル上げ手伝っていただけ無いでしょうか?
アル殿どうだろう?
別に構いませんよ、ただ我々まだランクが低いので大したダンジョンへは入れ無いのです。
それは儂が何とかしよう。
この町のギルド長を呼べ。
ハハーと呼び出されるギルド長
ギルド長こちらのアル殿とサーヤ殿、
ハート殿のランクを上げて欲しいのだが出来るだろうか?
いえ、冒険者のランクはそう簡単に上げる事は出来ないのです。
そこを何とかならぬか?
そうですね、実力さえ有れば上げられると思いますが試験官はSランクの者ですその者と戦っていただいてそれなりの、成績を残さないとランクを上げる訳には行かないのです。
アル殿こう言っておるがどんな物だろう我々は別に構いませんよ。
たとえ相手Sランクで有ってもいい勝負出来ると思います。
そうかではギルド長この三人の試験とやら王国の武闘場を貸してやるのでやってくれ、儂もこちらの三人の実力見て見たいのじゃ。
分かりました。
ではSランクの試験官をこちらへ、
Sランク合格
越させましょう。
そう言うと使いの者を走らせた。
一寸ムカつきながらSランクの試験官がやって来た。
ギルド長儂が何で試験の為にわざわざ、出向かなければいけないのだ?
そう言うな王様がお前の試験の様子を、見たいとおっしゃっておるのだ。
そうか王様がおっしゃっているのなら、仕方無いかでも俺の相手出来る奴など
居るのか?
どうもまだEランクなのだが実力はかなりの者らしい、で、王様がそのEランクの者達のランクを上げて欲しいと俺に、言って来たのでそう簡単にランクを上げる訳にも行かないし、断れないしでお前と対戦して善戦すれば考えましょうと、言って有るのだ。
気にせず思いっきりやれ。
ここには結界も貼って有るからお前が、
思いっきりやっても大丈夫なはずだ。
ただし油断だけはするなよ。
相手Eランクでも全力で叩き潰せ。
どうせ回復魔法の使い手も用意されてるはずだからな。
そうか試験今まで何度もやったが全力でやった事はない。
久しぶりにやって見るか?
可哀そうになって来たな相手が。
そうだその息で頼む、簡単にランクが、上がるなんて思われても困るからな?
等と話しながら闘技場中央に出ると、
アル達三人も出て行った。
どうするお前達三人で掛かって来るか?
いえ、一人ずつ試験受けさせて下さい。
我々も自分の実力知っておきたいので。
とアル
分かった、で、誰からだ?
まず私がお願いします。
私三人の中で一番弱いので。
ふーんそこのエルフの子が一番弱いと、思ったのだが?
いえ、こちらはアルと言って我々の、
リーダーなのです。
実力は三人の中でピカ一のはずです。
はずとはどう言う事だ?
実は三人戦った事が無いのでお互いの、実力も分からないのです。
変わったパーティーだな。
ま、いい、お前からだな、で、武器は
剣で良いのか?
ハイ、これでお願いします。
分かった何時でも打ち込んで来なさい。
ではまいる、と、ハートが声を掛け試験官へと襲い掛かる。
上段から振り下ろすハートの剣を受け止め様としたがハートの力が勝りもう少しで試験官の頭に剣がヒットしそうになった。
試験官も受けた物の無理と分かると、
ハートの剣を横へ流し自分は次の体制を取ろうと身体を開いた。
所がハートの二撃目が横一閃試験官の、お腹の所へ押し当てられハートの剣は、そこで止まっている。
もしこのまま振りぬいたら試験官は胴の所で真二つになっている。
まいったそこまでと試験官。
生きた心地がしない。
こんな女の子にやられる何てそれにしても何て力と動きだ。
一撃目で押され俺が次の体制に入る前に二撃目を腹えと入れて来たその速さも
凄い。
これで三人の中で一番弱いと言うのか?
と、考えこんでいると、ハートが
有難う御座いましたと、挨拶をしている
おお、君凄いなー完全に儂の負けだ。
では、次行こうか?
私、サーヤと申します。
よろしくお願いします。
よろしくと、言った物のさっきのハートと気迫が全然ちがう。
これは俺の全力を出しても勝てるかどうか分からない程の気迫の持ち主だ。
何だか武者震いしてくる。
仕方ない始めるか。
何時でもいいよと構える試験官。
では、まいるとサーヤが声を掛けた瞬間試験官の首にサーヤの剣が押し当てられていて試験官はサーヤの動きすら見えていなかった。
まいったと試験官
こいつらバケ者ばかりじゃないか。
こんなのが何でEランクなんだ?
君一寸聞いていいかな?
君何でEランクなんだ?
何でと言われても私達つい最近冒険者になったばかりなので三人とも、
田舎で狩りとかして暮らしてたんですが私達の村アースドラゴンに襲われ皆無くなって、王都の方へ出て来たのです。
そうか、ま、初めはFからだから仕方無いよな。
分かったそう言う事情なら仕方ない。
強いのも頷ける。
で、次はあの子なんだがあの子君より
強いのか?
そうですね、あの子魔法使いなのですが相当の実力を持っているはずなのです。
その事に自分でも気随て無くて、と言うのも頭を打って記憶が無いんです。
それでも私達とは比べ物にならない実力のだと思います。
気を付けて下さい。
おいおい脅かすなよ。
これは試験なんだから殺し合いじゃ無いんだからな。
と、すでに怯える試験官。
サーヤと交代するともう試験官も相手
したくないのか
君はアルだったね
エエ、そうです、魔法使いです。
そうか私は魔法使え無いので君の魔法を見て判断したいと思う。
君の得意な魔法を撃ってくれ。
俺別に得意なの無いんです。
全部使えますから。
エ、全部って火、水、風、土、癒し、
闇の全てかい。
ハイ、そうです。
じゃー順番に、火、からやって見て。
良いですけどここの結界壊れてしまいますよ。
そうだ俺がもう一重貼っておきますよ
と、言うと結界と声を掛けた。
見た目は何ともないが?
それじゃ行きますよ、ファイヤーと、
唱えると大きな火の玉が向こうへ、
向かって飛んで行く。
直ぐ後にウオーター、ウインドウと唱えると最後地面に手を付くと大きな壁を、
作ってしまった。
それもつずけ様である。
試験官はもういい、もういいと止めている。
所で今のは全壊でやったのかい?
いえ、一番弱くやったんですよ。
最近威力有りすぎて困っているんです。
と、訳の分からない事を言うアルに
君今のはどう見ても皆大きすぎなんだがでしょう俺もそれで困っているんです。
普段使い出来なくて。
だろうね、あんな大きなファイアーとか使ったらその辺の魔物皆跡形もなくなるよ。
等と話しているとギルド長と王様も、
集まって来た。
君達何者だい、このSランクの試験官が
相手にならないなんてと、ギルド長
俺達別に大した者でも無いですよ。
山奥で猟と畑を作って暮らしていただけで、ただ近くの山に住んでた魔物が結構強かったんで私達も嫌でも強くなったんです、ま、その程度です。
そうかこれだけ強いとSランクでも可笑しく無いんだが一気にそこまで上げる訳にも行かないし本当ならBランク位で、ガマンしてもらう所なんだが王様の推薦も有るので三人ともAランクで登録と、言うのはいかがでしょう王様
三人ともそれで良いか?
我々は嬉しいです。
これでAランクのダンジョンも入れますから、ビビ様のレベル上げには持って来いかと思います。
エ、王様ビビ様のレベル上げの為にこちらの三人のランクを上げたのですか?
実はそうなのだ。
こちらの三人の実力は大体は把握していた積りだったがそれ以上の実力なので、実は驚いていたのだ。
Sランクの試験官殿と互角位の腕が有ればいいなと思っておったのでな。
これで安心してビビのレベルアップお願い出来る。
そうでしたか?確かにEランクでは大したダンジョンへは入れないしビビ様の、レベルアップにはその位のダンジョンでは役に立たないでしょう。
何せドラゴンを従えておいでなのですから
そうであろう、だから確かこの国の近くにまだ誰も行った事のないダンジョンが
有ったはずなのだが?
あそこへ潜る積りですか?
ダメかのう?
いえ、この三人なら行けると思いますが私も一度挑戦しましたが十五階が、