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めざめ


       めざめ

挿絵(By みてみん)

あー、良く寝た

何日も寝たみたいだ、頭がボーとする。

それにしてもベッドいつもより硬くないそれに今日に限って窓から光が入って来るし?

あれー俺の部屋窓から光なんか入ったかな?

おかしい、俺の部屋周りビルばかりで、

光なんか入らなかった。

それに何だか匂う、いや臭い何の臭いだ?下からか?

ベッドが匂うんだ。

エ、ベッドじゃないじゃん。

藁の上に寝てる何で?回りを見るととても粗末な部屋で有る。

うそ、ここ俺の部屋じゃ無い、一体何処だろう?

それにしても匂うし何だか腹も減ってきた。

何か無いかな?それにしても臭い。

何処から?、どうも俺の匂いみたいだ。

この服もボロボロだし匂うし風呂入りたい。

それにしてもここは何処なんだろう、と

回りを見るが一向に覚えがない。

まさか酔っぱらってここへ泊ったとか?

ま、良いか外へ出て何か買いに行こう、

腹が減って何も出来ない。

何処が出口だ?、扉らしきものも無いなひょっとしてこの窓が出入り口?

大が置いて有るからと大の上へ載ると、

外へ出られる。

それにしても俺の背だと台なんか要らないはずなのにと自分の手を見るとかなり小さい。

エ、何でこんなに小さいんだ俺の手

それに体も小さい、どうしたんだろう。

ま、いいそれより飯だ。

それにしても臭い、何とかならないかな川の音が聞こえる

顔でも洗おう、と川へ来ると顔を洗っているが真っ黒である。

汚れが取れない。

噓だろ?俺それほど綺麗好きではないがここまで真っ黒になるほど、風呂も入らなかったはずないのに?

水ではさすがに汚れ取れない。

石鹸が欲しいな、と思うと手に石鹸が、

出て来た。

エ、嘘と思い石鹸を落としてしまった。

川の流れに流されて行く。

おいおい、戻ってこい石鹸と言うと何と石鹸が宙に浮いて戻って来る。

エ、俺って超能力者、すごい。

石鹸で顔を洗うと、顔の汚れも落ちたが拭く物がない。

タオルと思うと手の上にタオルがある。

嘘助かるけど、俺まるで魔法使い?

思っただけで出るなんてと、顔を拭いている。

エー、まだ匂うなー、ひょとしてこの服

それとも体?

エーイ、ちょと冷たいけどこの際体も服も洗おう。

誰もいないみたいだから。

服を脱ぐのだが、布切れ一枚の服である

川へ入ると自分の体を洗い始める。

何かおかしい、身体がすごく柔らかい。

それに胸のふくらみが少し有る。

まさかと、下を見るといつもの物がない

うそーこの体女じゃない。

まさか、まさかー?

どうすれば良いんだ?、ヤバおしっこしたくなってきた。

このまま立って出来るのかな?

ま、いいやってみようと足を広げてやるが、太ももに垂れてうまく出来ない。

めんどくさ、座らないといけないのか?

座ってすると何とかなる。

女って面倒くさい、それにしてもこの体

少女の身体だと思うんだが,年は幾つ位なんだろう。

それに体が女と言う事は男に抱かれるのか?、気持ち悪い、どうしよう。

身体を洗い終わる。

エー、さっきの服着るの?

あれ臭いしいやだなー

そうだ、俺魔法使えるから服を服出せないかな?

俺のTシャツと、ズボン出てこいそう思うと服とズボンが出て来たが、大きい

サイズが全然合わない。

もう、めんどくさいー

少し小さくなれと言うと何と服もズボンも小さくなった。

着てみると丁度いい。

良し、後はベルトだなと、ベルトを出している。

腹が減ったなーどうしようカップラーメンでも出てこないかなー

そう思うと何と、カップラーメンが出て来た。

しかしお湯が無い、もーお湯が無ければ食えないじゃない。

ま、試しに蓋を取ると熱いお湯と思うと

何と空中から熱いお湯が出ている。

それをカップラーメンに入れる。

もういいと言うとお湯が止まった。

俺って凄い魔法使いかもと、少し待ってラーメンをたべている。

食べ終わると少し落ち着いた。

所でここ一体何処だろう。

それに魔法使えるなんておかしい。

まるで異世界物語みたいだ。

まさか魔物とか出ないよなー

と、思っていると横でガサガサと音がする。

何とスライムがカップラーメンの入れ物を食べているのである。

おいおい、お前スライムじゃ無いのか?

やっぱりここ異世界じゃない、魔物いるし。

やば、何か出てきたらどうしよう。

悩んでいるとスライムは石鹸まで食べている。

待て待てタオルは残しておいてくれよ。

と、しまっている。

エ、今俺何気なく仕舞ったけど何もない所へしまってしまった。

出せるのかな?、出てこいタオルと言うとタオルが手の上に有る。

へーこれ楽でいい。

異世界物語で言う所のアイテムボックスだな。

これはいい。

と言う事は魔物もテイム出来るのかな?

どうするんだっけ?、確かそうだ名前つけて相手が光ると良かった様な気がするけど。

そうだこのスライムにピーチと名ずけた

スライムが光っている。

エ、これでいいのかな?確か話出来たはずだが無理かな?、スライムだし。

そんな事無いですよ、少しならお話出来ますよ。

と聞こえてくる。

エ、今ピーチが喋ったの?

ええ、私が喋ってます。

そうよかった俺何でここにいるのか分からないし、チョット寂しかったんだ話相手居なくて。

所でピーチはこの辺の事良く知ってるの

エエこの近くならわかりますよ。

魔物とか居ないよね?

そうですね、この近くはスライムとゴブリン位です、いやな奴なんですゴブリンミドリで気持ち悪いんです。

そのゴブリン強いの?

エエ私達よくやっつけられます、棍棒で

殴りに来るので、乱暴だし大嫌いです。

でも私達戦えないから逃げるだけなんです。

ヘースライムって戦えないんだ?

そうですね私なんかまだまだ弱いですから、その代わり近ずいて来るとすぐ分かりますよ。

そうじゃ奴ら来たら教えて、俺多分だけど弱いと思うから。

分かりました、あ、あいつらちかずいて

来てますよ。

隠れましょう。

分かった、どっちへ行けばいい?

川渡れます?、向こうへ行くとあいつら水の中へは入りませんから。

やってみるピーチおいでと抱くと川を渡った。

流石にこの体ではきついなーと中ほどまで行くと足を取られ流されている。

ヤバイ誰かーたすけてーと叫んでいると

身体がふわりと浮いている。

なんとピーチが大きくなって、ピーチの上に乗せてくれているのだ。

ピーチなの助けてくれたの?

エエ、私水を飲んで大きくなったんですこのままご主人様少し私に乗っていて下さい。

何とか川岸へ着くとピーチは飲み込んだ水を吐き出している。

ピーチ凄いね。

そうですね、私も驚きました。

あんな事出来るなんて。

へースライムみんな出来るんじゃ無いの

いいえ、今まであんな事出来ませんでしたよ。

水を飲んで大きくなるなんて。

そうでもよかった、助かったよ俺あのまま溺れてしまうかと思った。

ありがとうピーチ、と抱き着く俺。

この後どうしようか?

この近くに町か村、人間のいる所無い?

     仲間集まる

行くんですか、人間の所へ。

ダメかな?

やめた方がいいと思いますよ、ご主人様人間じゃないから。

エ、何で俺人間だろ?

違いますよ、エルフですよ。

そうなの?、何処か違うの?

確か耳が違うんです、それに人間とエルフそんなに仲良くないみたいですよ。

人間はエルフ奴隷にしたがるみたいですから。

エー、じゃー俺人間の悪い奴に捕まったりしたら、奴隷にされるかも分からないんだ?

そうですね気を付けた方がいいですよ

そうか、じゃこの辺でもう少し力尽けて強くなってから町か村へ行くか。

でももう少し仲間欲しいけど?

でしたら私の仲間ご主人様の仲間に、

しません?

良いけど何匹位いるんだ?

そうですね、この近くに十匹位ですかね

じゃどうすればいい?

ピーチの友達の所へ回るの?

いえ私呼んで来ます、待ってて下さい。

分かった、この辺で隠れてるよなピーチついでに何処か家が無いか聞いて来てよ 

分かりました、私は知りませんが仲間なら知ってるかもしれませんから聞いて見ます。

そう言うとピーチは跳ねて行った。

ふうん結構早いんだな。

じゃ俺はこの辺で隠れて居よう、でも蛇とか出てこないだろうな?

いやだなー一人は、でももし毒蛇とか出てきたらやばいんじゃない?

結界でも張れれば良いんだけど?

やってみるか、結界と言うと何と周りに薄い膜の様な物が出来た。

触ると意外と丈夫である。

ま、これで蛇や毒虫は大丈夫だろう。

少し待つとピーチが仲間を連れてやって来た。

ご主人様仲間連れて来ました。

みんな仲間になっても良いと言ってますので名前つけてあげて下さい。

分かった、でもスライム皆同じだから、

名前付けても誰が誰だか分からないよ?

参ったな~今もピーチ何処にいるのか分からないもの。

名前付けると頭の上に名前のボードでも出るといいんだけど、と思うとピーチのうえにボードでピーチと出ている。

やったーこれで名前付けても見分け出来る。

俺本当人の顔と名前一致しなくて、顔は分かるのに名前が出てこなかったりこの人何々さんだと思っていたのに違ったりして良く叱られたんだ。

あの頃は本当参ったものなー

じゃみんな一人ずつ名前付けていいのかい?

エエ、名前付けてあげて下さい。

すると私みたいに少し強くなれますから

へーピーチやはり強くなったの?

エエでないと川で水を飲んで大きくなんかなれませんでしたから、間違いなく強くなってます。

そう良かったね、じゃ一人ずつ前に来てくれる。

俺名前なんか付けた事が無いので色分けしとくよ、と言うと、シロ、クロ、アカ 

アオ、イエロー、ミドリ、ピンク、

ムラサキ、ソラ、スイ、と名ずけた。

そして前を見ると各スライムの上に名前が出ている。

すると、ご主人様家ですが向こうに、

洞窟で良ければ有りますよ、とアカ

そうか洞窟か?ま良いか当分そこで暮らそう、案内してくれる?

と案内してもらっている。

俺の周りにスライムがたくさんいる。

何だかウキウキして皆で散歩しているみたいだ。

小一時間歩くと洞窟があった。

結構大きいし、奥も深そうだ。

入口の所には前誰かいたのか小さな小屋らしき物がある。

少し前には川があり丁度いい。

スライム達に手伝ってもらって、寝床を作ったがどうにも気持ち悪い、それに床に寝る気もしない。

な、ピーチ大きくなっただろ、見ず飲んで?

エエ、なりましたね。

それでさ、あの大きさになってくれないかな?

良いですけどと河へ行くと水を飲んでいる。

どうですこんな感じで?

な、ピーチそれでこの床に平たくなってくれないかな?

良いですよとベッドみたいになってもらった。

ピーチ俺上へ乗るけどかまわない?

エエ、どうぞ来て下さい、と言われ

恐る恐る上へ乗る。

どうピーチ何ともない、苦しいとか?

別に何ともないですよ。

このままどうするんですか?

悪いけどピーチも上で寝かせてくれない

そんな事ですかゆっくり寝てください。

それに私ご主人様独り占めしてるみたいでとても嬉しいです。

ネネ、ピーチ私にもやらせてよー

ご主人様上に載せたいと外のスライム達も言っている。

皆ピーチみたいに出来るの?

もちろんです、ピーチに出来るんですから、私達にも出来ますよ。

ふーん皆凄いんだな?

じゃ今日はピーチにやってもらって次の日はシロでと順番にするのはダメかな?

いい、いいそれで私達もご主人様と一所に寝たいし。

じゃ皆横へおいでよと越さすとスライムに囲まれている。

何とも気持ちいいと、少し寝てしまったやはり一日変な事ばかりで疲れたのだろう。

目を覚ますと夕方である。

ヤバイ寝てしまった今夜どうしよう。

寒く無いかな?

それに何かに襲われない様火も付けておきたいし、多分真っ黒になると思うからネネ、皆木を集めて来てくれない?

良いけどどうするの?

ここで燃やすんだ、寒いの嫌だし、魔物に襲われるのも、火を焚いてると魔物も来ないと思うんだ。

分かったと集めに行くスライム

釜土みたいに石でも積んで置くか?

とその辺の石を積もうとするが重い。

うそーこんな位の石、簡単に持てたはずなのにと自分の手を見る。

そうだ少女になってたんだ。

そりゃ無理だ、どうしようと悩んでいるとピーチが。

どうしたんですかご主人様。

ピーチか?、この石そこへ運んで丸く囲を作ろうと思ったんだけど重くて持てないんだ。

私がやりましょうか?

頼みたいけどピーチ今ベッドになってるから又水吐かないといけないよ?

大丈夫ですよ、飲み込めばいいんですよ

エ、そんな沢山の水の見込めるの?

何か飲める気するんですけどと言うと、

ゴクンと一気に飲み込んでしまった。

な、ピーチ今の水又出せるの?

大丈夫ですよ、基本スライムは水なんか飲みませんから、ま少し有ればいいんです。

そうじゃ石運んだら又ベッドになってくれる?

いいですよと言うと石を運んでいる。

ピーチのおかげで囲炉裏も出来た。

そのころ外のスライムも帰って来たが、

皆手ぶらである。

皆ダメだったの?

そんな事無いですよ、ほらと大きな口を開けて薪を出している。

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