紫の経験
掲載日:2024/09/18
青春以外の「夏」「秋」「冬」、ご存じですか?
青いあやまちを 赤い恥辱が染めあげれば
それは 紫の体験
胸に秘めてるにしても
記憶に沈めるにしても
きっとだれもが いつかの白秋や玄冬には
身に覚えがあって
後悔がのどをせりあがるか
苦笑いがほおをひきつらせるか
あまずっぱさが鼻につくかしながら
青春と朱夏のあいだにあるみじかい季節にあった
そのできごとを
想い起こすことだろう
とりかえしがつかなくて
償いようもないのを 知ったいまなら
おなじあやまちを避けるはずだし
おなじ恥辱に襲われることは
もうないだろうが
あの傷と罪を背負って
ひとはおとなになってゆくのだなんて
言いのがれをするつもりもないけれど
白秋や玄冬をむかえたいまだからこそ
まるでひとごとみたいに
つぶやいてみせるずるさをも
しっかりと身につけているのだ
あんまり、青春信仰がないや(苦笑)










