81話 夏休みと海⑥
「おっ?お前らどこ行ってたんだよ?」
シャルロット達が千秋達の所に帰ってくると、千秋の手には手筒花火を持っていて、筒先から綺麗な火花が吹き出していた。
愛香と美音は、その豪快に吹き出してる火花を見て、凄い!っと言葉を漏らしていた。
「見ろって、こんな花火初めて見たぞ」
俺も思わず、子供の様にはしゃいでしまっていた。
そんな花火を羨ましそうに、楓が小走りで近づいて行った。
「ちー君!それ、私もやりたいよ!」
「ほら、いっぱいあるぞ」
楓は手筒花火を持って、筒先に火をつけると俺のみたいに、豪快に火花が噴き出ていた。
2人は、それを楽しそうに振り回していた。
その間愛香達は、何があったのかと七海の所に訪ねた。
七海と紗奈から、詳しく話を聞いたら、2人をハーレムに入れる事は、愛香も美音も許可が入った。
「 仕方ないよ、薄々お兄ちゃんに対する気持ち気付いてたしね」
「そ、そうですね。初めて会った時から、あ、ハーレム入りだなーっと思いました」
2人とも、今までの出来事を考えると、もう仕方ないと思っていいたのだ。
「なぁー!最後にこれみんなでやろうぜ」
すると、千秋が手を振りながら自分達を呼ぶ声が聞こえてきたのだ。千秋の所に行くと、手には複数の線香花火を持っていた。
そして、俺は線香花火を1人1つずつ渡して同時に火をつけた。
「わぁー、綺麗ですね」
灯里は自分の線香花火を見つめていた。
辺りは暗く、8つの線香花火が辺りを明るく照らしていた。
花火を終えて片づけをして、ホテルの部屋に案内された。
「はーー、疲れたー」
今日一日中遊び尽くし、俺はふかふかな絨毯の上で寝転んだ。
ウィダーソンのホテルの最上階の大部屋なので、部屋が凄く大きかった。普通に比べてみると、今日本で住んでいるマンションの部屋よりは大きい。
そして、最上階なので、外の景色は物凄く綺麗だったのだ。
そこは良いが、部屋の中には2つの大ベッドがある。
1つ4人ずつ、寝ても全然寝れるが、問題は俺だ。
ピーチバレーの罰ゲームで、俺は七海と愛香と美音と一緒に寝る事になっていた。
愛香は、慣れている事もあるから、まだ大丈夫。
七海と美音はどうだろう?胸の大きさで言うと、トップ1と灯里から聞いた話だが、七海は抱き癖があると聞いた。
「やっぱり、俺ここで寝ちゃダメ?」
「ちー、別に良いけど。罰ゲームをフロントで裸で走ると変更しても良いなら」
「...はい、ご一緒に寝させてください」
その後は、怪談や面白いトークをした後に、結局1つ同じベッドで、寝る事になった。
ちなみに、美音と灯里が物凄く怖がりで、よく俺に抱きついてきた。そして、七海の怪談話しは俺でも怖いと感じてしまった。
寝てる際に、最初は安全だったが、一時間後ぐらいに七海と美音が俺に抱きついてきた。
愛香に助けを求めたが、ぐっすり寝ていた。
美音から感じる柔らかい物の感触。そして、七海から聞こえてくる、少しエロい域のせいで俺は結局は一睡も出来なかった。




