76話 夏休みと海
「「「海だぁ!!」」」
愛香と美音と楓と灯里は、海を見てはしゃいで居た。
俺と七海と紗奈はそんな子供らしい4人を見て微笑んで居た。
シャルロットは、相変わらず俺の背中で寝ている。
「ちー、オイル塗ってくれない?」
「良いよー」
俺は日焼け止めのローションを受け取った。
七海は日傘の下にある、レジャーシートの所にうつ伏せになった。
俺は背中を日焼け止めを、塗ろうとしたが七海に注意された。
「ちー、そのまま塗っちゃうと水着に染みる。解いて」
「...え?あ、はい」
俺は背中の紐を解いた。
「あと首元も、お願い」
「...首は自分でぬれるだろ?」
「一応」
「さいですか」
ヘタレのせいで待たせるのは悪いと、首元の結び目を解いた。
真っ白でシミ一つない背中が目の前に現れる。さっきまでだってほとんど露出していたようなものなのに、解くだけでここまで印象が変わるとは。
エロい...いや!ダメだ!落ち着け!
「塗るよ?」
「ん、」
七海の背中の中心に、日焼け止めのローションを垂らした。
冷たかったのか、七海から危険な声が漏れ出した。
「んっ...」
「...........」
落ち着け!俺は出来る男だ!惑わされるな。
そして、俺は七海の背中に触れ、優しくローションを引き延ばしていく。
「ど、どうだ?」
「....うんっ..きもちっ..あっ」
「すーーー」
やばいっと俺は感じたのか、塗っている間違う事を考えた。
何故今海に居るかって?って疑問を抱いた方に説明しよう。
シャルロットと紗奈から、プライベートジェットと言う、漫画世界でしか存在しないと思っていた物に、ハワイに行こうとなった。
しかも、シャルロット達が色々手続きをして、パスワードやお金など必要なく、ハワイに来れた。
それに加えて、現在今いる場所は、ウィダーサンの土地なので、他に誰も居ない状況なので、ゆっくりと過ごせーーー
「....んっ、そこ気持ちぃ...あっ」
えっと、それで...あれ?どこまで話したっけ?
あ!そうそう、それに加えてウィダーソンが経営してる高級ホテルの最上階を貸切にーーー
「ちー...そこダメぇ...くす..ぐったい..」
「すーーー」
気持ちよさそうに目を閉じている。僅かに開いた口から妙に色っぽい吐息が漏れていた。
俺は考えないように、見ないようにしていたが...どうしても声は耳に入ってしまう。
「はい、終わり」
「ん、ありがとう。次は前もお願いしても良い?」
何?!前もお願いして良い?興味深い
「いや、ダメですから」
「イテッ」
「ちぇ」
俺はやる気満々で塗ろうとしたが、ジト目になりながら俺の頭をチョップした。灯里に止めまれた事によって、七海は少し残念そうな顔になっていた。
「千秋君も何ノリノリに、七海ちゃんの前を塗ろうとしねるのですか?」
「ままままさか!おおおれが、そんなノリノリな訳」
「そんな、分かりやすい動揺しないで下さい」
でも、良かった。灯里に止められなかったらどうなってたのやら...少し残念だ。
「じゃ、千秋君。次は私もお願いして宜しいのでしょうか?」
「え?...」
どうやら、地獄の...いや、天国が続いたのだ。
結局、その後楓、愛香、美音にシャルロットにも塗った。
紗奈は恥ずかしいから、嫌だと言われた。




