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75話 夏休みと雑誌

って、事がありまして。

 その後は、シャルロットがついてくるのもので、一緒に肉や野菜なのどを買って、今現在夕食を一緒に食べていた。

バーベキューを始める前に、お互い自己紹介を交わした。


「千秋様、この赤いものは何でしょうか?」


「キムチ、あと様はやめて...ください」


何故俺のことを様呼びになったのかは、俺でも分からない。

 俺が村雨千秋だと、分かってから千秋様と呼ばれている。


ん?そういえば、何で俺の事を探してたんだ?...村雨で教えられてるって事は面倒ごとだな。


 俺は、村雨関係だと思い、絶対面倒ごとだと思い、聞きたくなかった。

そして、なんやかんや楽しいバーベキューを終えて、掃除し始めた。


「...みーちゃん、結構夜だけどどうする?今日も泊まってく?」


「と、泊まります。母にはもう伝えました」


「分かった」


 今日も美音は家に泊まるらしい。美音は嬉しそうにスマホの母親との会話履歴を見ていた。


美< お母さん、今日も泊まる

美母< 分かったわ、ご迷惑無いようにね。

美< ありがとう

美母< 何なら千秋さんが嫌じゃなかったら、ずっと泊まってけば?いちいち帰ってくるのも辛いでしょ?

美母< あら?照れちゃったかしら?返事がないわね

美< 違う!迷惑になっちゃう

美母< 他の女の子も泊まってるでしょ?もしかしたら、取られちゃうわよ?


私のお母さんには、まだあーちゃん達の計画を話していない。

非常識と反対されるのかもと、少し話すのが怖かった。


美< 頑張って相談してみる

美母< ふふ、まぁ同棲するのは良いけど、顔ちょくちょく見せてね。寂しくなっちゃうから

美< うん!


 美音はいつか、灯里達みたいに同棲しても大丈夫かと、相談しようと考えていた。


「ちあきー、ボクも今日泊まって良い?」


「...良いけど、泊まる部屋...いや、シャルが良いなら俺や部屋でも泊まるか?紗奈はどうするんだ?」


「千秋様にご迷惑でなければ、私もご一者させて頂けませんか?」


「オッケー」


シャルロットと紗奈も一緒に泊まる事が確定した。

 俺は家の中を見渡して、楽しいそうに笑っている灯里達を見ていた。


狭くなったものだな。最初は騒がしくて静かに暮らしたいと思ってたが、今じゃこのうるささも、結構悪くないな


俺は今の環境が物凄く楽しいと感じていたのだ。

 そして、美音は愛香の部屋に行き、俺は紗奈とシャルロットに自分の部屋を案内した。

 シャルロットは、俺の部屋に入った瞬間、ベッドを見つけて、飛び込んで行った。


「え!寝るの早!」


 10秒も経たずに、シャルロットは眠りについた事に俺はすげ〜っと驚いてしまった。


「紗奈、何かあったら言ってくれ。俺はもう寝る...紗奈?」


紗奈が何やら俺の机の上を見つめていた。

 何かそこに置いたのかな?っと紗奈の所に行くと、机の上には前、コンビニで買った紗奈の表紙の雑誌が置いてあった。


「あ、」


「千秋様、本当に買ってたのですね」


 まさか、自分の表紙の雑事があった事に、恥ずかしいのかと紗奈の耳が赤く染まっていた。


「か、片付けるよ忘れちゃった。き、気持ち悪いよね?俺の部屋に自分の表紙になってる雑誌があるのって」


 男の部屋に、自分の露出が多めの水着姿の表紙の雑誌が置いてあると、何か勘違いを生んでしまって気持ち悪いと思われ、俺は慌てて雑誌を片付けた。


「い、いえ、別に千秋様はそう言う人とは思ってませんので...千秋様はこういった水着は好きなのですか?」


「え?水着?うーん、確かに魅力的だけど、あんまだね」


「そうですか、」


おっと?どうやら露出が多めの紗奈の水着姿目的で買ったのかと、勘違いされている様に思っていそうと感じた。


「違う?!これ買ったのは水着がエロいから買った訳じゃないからね?!確かに俺は男だから、そんな気持ちは一切ないって言い切れないけど、本当に水着目的で買った訳じゃないからね!」


「そそそうですね。ちなみに、買った理由を聞いても宜しいでしょか?」


「えー、普通に最初見た時この笑顔に魅力的だなって感じたんだよ」


「え?」


まさか表情が褒められるとは思わなく、紗奈は目を見開いていた。

 だが、千秋は表紙を見つめながら話を続けた。


「でも、さっき気付いたんだ。こんな魅力的な笑顔でも、やっぱり作り笑いなんだなって」


「そうですね...」


「だって、シャルと一緒にいる時の紗奈の顔、心から笑ってるって分かるぐらい、紗奈の笑い方がこの表紙以上に魅力的だと感じたよ。俺は本物の紗奈の笑顔が見れて、すごく満足した」


っと俺はにししっと気恥ずかしそうに笑った。

 紗奈はずっと目を見開いた状態で口をパクパクしながら顔を赤くしていたのだ。


「ご感想ありがとうございます。さ、参考になりました」


「あははは、本人の前で伝えるのって結構恥ずかしいね」


 俺は本気で恥ずかしくなったので、逃げる様に紗奈に挨拶をして部屋を出て行った。

紗奈は、千秋の部屋にある椅子に座った。


「ダメです、ダメです。千秋様はお嬢様の、こんな感情は芽生えちゃダメです」


紗奈は辛そうな表情でブツブツと言葉をこぼしていた。

 紗奈と千秋の会話、そして、今紗奈が溢した言葉を聞いていた者が1人ベッドの上にいたのだ。

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