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73話 夏休みと自己紹介

「...本当ごめんなさい。まじでごめんなさい」


 俺の顔が真っ赤になり両手で抑えながら、ひたすら謝っていた。あの後シャルロット達に聞いたらナンパではなく普通の知り合いだった。


俺はナンパだと思って、助けに向かった事。

 あまつさえ、シャルロット達のボディーガードをボコボコにしてしまった事に本当に申し訳無さそうに謝っていた。


「本当、ビックリしましたよ。何が、構えたらダメ何ですか」


「ううぅ」


 今冷静に考えるとあのセリフは恥ずかしい、確かにジジィに構えると危険とは言われているが、言葉にして言うと厨二病チックで物凄く恥ずかしい。


「何バトル漫画風に、相手が使ってる技をボソッと言うの?見てて面白かったけど」


七海さん、もうやめて。


七海の追撃に俺は立ち直れなそうだった。

 だが七海達は心の中では、武術を使う千秋の姿が物凄くカッコ良かったと褒めているのだが、口にして言うのは恥ずかしかった。


そんな丸まっている俺に、シャルロットが肩をポンポンと叩いてサムズアップをしていた。


「シャルー、ありがとう」


「ちあきは、カッコよかったよ」


偉い偉いっと俺の頭を優しく撫でてくれた。

 その光景を見てた、灯里達がジト目で見つめていた。


「ゴホン、千秋君?そろそろ、その方達の紹介をしてくれません?」


「え?あー、この子はシャルロット=天野=ウィダーソン」


「わぁー、ちあき。私の長いフルネーム覚えてくれてたんだ」


シャルロットは自分の長い名前を覚えてくれた事に嬉しそうに笑った。

すると、七海は最後のウィダーソンと名前を聞いて声を荒げていた。


「おい!ちー、今ウィダーソンって言ったか?!」


「え?はい、」


「知らないのか!世界三大財閥の1つなんだぞ!」


「ほえぇー」


 三大財閥と言えば世界で最も世界でトップ3に、入るぐらいの金持ちだと言う事に俺も驚いてしまった。

そして、自己紹介を続けようとしたが、隣の子は初対面だった。


「...ん?私は不知「不知火さんですよね?」


おや?灯里の知り合いっぽい。

 灯里が沙耶の名前を言うと、どうやら沙耶も灯里の事を知っているらしい。


「久しぶりですね。成瀬さん」


「2人とも知り合いなの?」


「千秋君、何言ってるの?一年生の時同じクラスでしたよね?」


っと言われたので一年生の時と同じクラスだった楓の方を見た、どうやは楓も覚えているらしい。


「...悪い、全然覚えてないな」


「いや、あの時はメガネをつけていなかったね」


だと言って沙耶はメガネを外して、ポニテを崩しすと。

 ブルーブラック系の髪色にレイヤードパーマのロング姿を見ると、俺はあっ!っと思い出した。


「思い出した、めちゃくちゃ美人の表紙の子だよね?すげ〜美人だったかは、思わず買ってしまったよ」


千秋の無自覚天然タラシが発動して、紗奈は少し頬を赤らめてしまっていたが、後ろで俺を睨みつける集団に気付いた。


「ちー君?そんなの買ってたの?」


少し低い声の楓に、ビクッっと、俺の肩が跳ねた。

そして次々と七海達も喋り始めた。


「へぇ〜sanaさんみたいな見た目がタイプなのだ」


SANAは多分、紗奈の事だろう。


「お兄ちゃん、私達に内緒でそんなの買ってたんだね」


「千秋君、後でお話が必要ですね」


「ち、ちーちゃん先輩、そ、そういうのはメッですよ?」


あ、やばい。俺は殺されると覚悟をした。

 それを救ってくれたのは、知らない人達だった。


「ねぇ?!あれってSANAさんじゃない?」


「きゃー!!本物だ!」


「なぁ、あそこにいる子達、やばくね?」


「分かる、すげ〜美人だよな?」


「何で、スーツの奴ら倒れてるんだ?」


どんどん人が集まってきたので、俺たちはボディーガードを置いて、その場を逃げた。

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