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69話 夏休みとプール掃除

「はい、もしもし」


 着信音が鳴りスマホを見ると、夏休み中に見たくもない名前が現れて居た。俺は恐る恐る電話に出て内容を聞いた。


『あ、千秋?明日さ学校に来てくれない?』


「...嫌です。何で俺が夏休みに学校行かなくちゃ行けないの?」


『本当、そうだよね。私も思うは、まぁ宜しくね』


「おい!要件を言え!何で俺が行く羽目になるんだよ」


『プール掃除をしたくてね、どうやら運動部の奴らが使いたいらしいのよ』


「なら、運動部の奴らにやらせれば良いじゃん」


『大会に忙しいからそんな時間がないってよ。まぁ、掃除してくれれば千秋にも報酬はあるよ』


「何?」


『もし、掃除をしてくれれば明日一日中学校のプールを貸し切りしても良いわよ』


「俺1人で泳げと?大智達は絶対来ないぞ?」


『あら?貴方は男を誘うの?灯里達は誘わないのかしら?、どうせ今近くに居るなら、灯里達にも聞いて頂戴。後輩ちゃんも良いわよ』


「...え?」


 俺は驚いた、学校では俺と灯里は犬猿の仲なのに、何故俺が灯里を誘うと言った事、灯里達が近くに居る事、そして、後輩ちゃんって、美音の事を言っていると分かった。


やはりこの女は侮れない。一体どこまで知ってる?どこで調べた?本当謎多き女だと俺は改めて実感した。

その女とは...


「おい、チルちゃん?それをどこで?」


『フフフ』


っと不気味な笑い方をして勝手に切りやがった。

 夏休みプールも行ってなかった事だし、ちょうど良いと思いみんなに聞いてみたら、即答で行くっと言われた。


☆☆☆☆☆


「チル先生、おはようございます」


「あら、いらっしゃい」


 俺たちはまず保健室に向かって、チルにプールの鍵を受け取ろうとした。


「灯里ちゃん、プールを宜しくね。掃除し終わったらそのあと自由に遊んでも良いから」


「「「「わーい!!」」」」


 こんな暑いなか、プールで泳げると思い俺たちは子供の様にはしゃいでしまった。

昨夜に、チルが俺らの関係がバレてたと伝えると灯里は物凄く驚いて居た。

 なら、バレていたのなら隠す必要が無かったのでいつもと同じ感じの会話をした。


「あんた達何で学校では、仲悪いみたいな事演じてるの?」


「「いや〜、」」


 自分達もよくよく考えてみると、何でそんな事をしてるのかは分からなかった。

最初はいきなり仲良くなったら、みんなから可笑しいと思われるので伏せていたが、今と考えると正直可笑しいと思われても別に良いやって感じだ。


「まぁ、良いわ。プール掃除の件、引き受けてありがとうね」


そして、俺たちは学校の屋上に上がって。 

 プール掃除をする為の着替えた。

灯里達は短パンに上にジャージを羽織っており、俺は暑いので短パン半袖に着替えた。


「暑い..ダルい...」


開始から5分に怠さが俺を襲った。


「ちー君、頑張って。掃除を終えれば天国があるんだよ」


「はぁ〜、頑張りますか」


ゴシゴシゴシゴシ


 俺はひたすらプールの底をブラシで、ゴシゴシと汚れを落としていた。


「ちーちゃん先輩、お水です」


「みーちゃんありがとね」


俺が掃除した所を、美音がホースで洗い流してくれた。

 七海が暑そうに掃除をしてた事を見て、俺は良い事を思いつき嫌な笑みをこぼした。


「みーちゃん、ホース貸して」


「え?良いですよ。」


俺はホースの穴を小さくして、勢いよく七海に水をかけた。

 いきなり水をかけられた事に七海は驚いて、俺は思わず腹を抱えて笑ってしまった。


「おい!何だよ」


「あははは、いや。暑そうだったから...はい、すみません」


物凄い目で睨みつけられたので、俺はひたすら謝った。


「まぁ、ちょうど暑かったし。ありがとね」



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