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65話 夏休みと兄妹喧嘩

「灯里先輩、兄さんに醤油を取ってっ伝えて」


「千秋君、醤油を...」


「ん、」


俺は灯里に醤油を受け渡して、灯里は愛香に醤油を受け渡した。


「灯里、愛香の奴にマヨネーズをほしいって言って」


「あの、灯里ちゃん。マヨネーズを...」


「はい」


 愛香は灯里にマヨネーズを受け渡して、灯里はそのマヨネーズを俺に受け渡した。


「灯里先輩、兄さんに今日の味噌汁は薄いって伝えて」


「千秋君、今日の味噌汁は薄いって...」


「灯里、愛香の奴に伝えて、嫌なら残せって」


「...灯里ちゃん、嫌なら残せ「ちょっと、お前ら!」


 そんな光景を見てられなかったのか、七海が椅子から立ち上がり机を強く叩いた。


「お前ら一回座れ!」


「「座ってるよ」」


ピキッ


「床に正座って意味だ!灯里もだ!」


「...え?!私もですか!」


兄弟は嫌そうに床に正座をした。隣同士になりたくないと、灯里を挟んで、灯里は何故私までと少し涙目になっていた。


「んで、なんだあの伝言ゲームは?」


「「あれと喋りたくない」」


2人はお互いに指を指しあっていた。


「次は灯里だ、お前も何で2人の伝言に丁寧に参加してるんだ!距離的に絶対聞こえてるだろ!」


 ありのまま伝えだけなのに何故私までと、灯里はしょんぼりしていた。


「はい、灯里の件は終わり!次は兄妹だ!なん「失礼します..」


っとその時美音が入ってきた。美音はリビングを見るとタイミングが悪いと気付いて帰ろうとしたが、楓に腕を掴まれて隣に座らされた。


「あ、あの。楓先輩、ど、どうゆう状況ですか?」


「兄妹喧嘩」


「おい!兄妹聞いてるのか!」


「「聞いてます」」


「ちーは、何が気に食わなかった?」


「...別に何も気に食わねよ。確かに俺が悪いよ、そこはちゃんと反省してる..でも、愛香が何に怒ってんのか俺には分かんないだよ」


「じゃ、何故それを愛香に聞かなかった?」


「あいつが話を聞いてくれなかったから...」


「はぁ〜、じゃ、愛香は馬鹿ちーの何が気に食わない?」


おっと、馬鹿にランクダウンしてしまった。


「...兄さんが隠し事をしてる事」


「だから、謝ったじゃん!確かに傷を隠そうとした事は本当に悪いよ!でも、そこまで怒る必要ないだろ!」


「...お兄ちゃん、本当にそれ言ってる?私が傷の事だけで怒ってると思ってる?」


「じゃ!何に怒ってんだよ」


「何か私達に隠しごとしてない?」


「は?他にはないぞ?あれか?灯里とお前のプリン食った話か?!」


「え?」


「ちょっと!千秋君!」


知らない真実に愛香は驚いた、俺が口走った事に灯里は口を塞ごうとしたが、遅かった。


「...へぇ、食ったんだ」


「いや、ご、ごめん。悪気はなかったんだ、灯里がどうしてもって...」


「千秋君?!私を売るのですか?!」


ドンッ!


ビクッX3


話が進まないと七海は気付いて、机を強く叩きつけた。


「もう私が進行する。愛香はちーの何を隠してると思ってるの?」


「そうだよ、俺は特に何も隠してないぞ?」


「じゃあさ、黒スーツの男達は誰?たまに会うよね?あの人達とどんな関係なの?」


「...」


俺は愛香から出てきた言葉に思わず黙ってしまった。

 黙り込んだ事に、愛香も七海も楓も何か隠していると気付いたのだ。

このまま誤魔化そうと思ったが、状況は悪化すると思い、少し正直に話そうと訪ねた。


「...愛香いつから知ってた?俺が黒スーツの奴らと会ってる事を」


「ずっと、昔からだよ。7年前からずっと。私はお兄ちゃんから話してくれるとずっと待ってた。でも、言う気配すらなかった。私達家族なのに、お兄ちゃんは私に何かを隠してる。何で?何で教えてくれないの?お兄ちゃんの事を何で教えてくれない?妹の私が信用出来ないの?」


「違う!俺は愛香の事を物凄く信用してる」


「じゃ!何で隠すのよ!」


「...怖いから。愛香が、楓達が俺の事を知られるのが怖いからだよ。俺の事を知ってしまったら俺から離れるんじゃないかと思うと俺は」


パンっ!


俺の左頬に愛香のビンタが飛んできた。


「馬鹿じゃないの?!私の大好きなお兄ちゃんから離れるわけ無いでしょ!例えお兄ちゃんが隠してる事を知っても私は...いや、私達はお兄ちゃんから離れる訳ないんだよ!」


俺はみんなの顔を見渡した。

 愛香も楓も灯里も七海も美音も絶対離れたりはしないと、強い意志を感じた。

俺はみんなの意思を感じて、俺の事を話す覚悟を決めた。


「なら、話す前に行きたい所がある」

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