51話 夏休みと問題発生
ここ数話、バトル編に変わると思います。ご了承下さいw
ヒロイン達の出番も少し減ると思います。
「あちぃー」
俺はあまりの暑さに、ソファーの上でくつろいで居た。
俺は節約だ節約だと家に俺しか居ない時は、エアコンを使わないようにしている。
愛香達は、女性陣だけでどこか出掛けてしまった。
「暇だー」
最近、楓達のおかげで日々が騒がしく楽しかった。
1人になると、どこか寂しくなるもんだなっと感じたのだ。
「アイス食べよ」
暑いので、アイスを食べて涼しくなろうと思い、冷蔵庫を開けた。中を見渡すと、アイスの姿が一つもなかった。
「七海の奴全部食ったな?...しゃーない、買っていくか」
俺はハワイ柄のシャツを羽織り、玄関でスリッパを履いてドアを開けた、いきなりの日差しに直行して直ぐにドアを閉めてしまった。
「外行きたくねー」
玄関前にたむろっても何も変わらないと思い、俺は仕方なく暑さを我慢して外に出た。
コンビニに向かう途中に、目の前に通りかかった人が話かけてきた。
「あの〜、すみません」
「...あ、はい?」
正直一瞬だけ固まってしまった、灯里達もすげ〜美人だがこの子も負けないぐらい美人だった。黒髪に何故か巫女装束なのが少し気になるが、もしかしてお寺の人なのかな?
「私は一条 藤花って言うのですけど、私この街に来るのが初めてでして、少し道を伺ってもよろしいでしょうか?」
「あー、どこに行きたいの?」
俺はその子に道案内をして色々とお礼を言われ解散となった、それから近くのコンビニ向かって色々な種類のアイスをカゴに入れた。
「お!確かこれ、七海の好きなやつだよな?いっぱい買ってくか」
そして、俺は月刊少年シットダウンも欲しくて、コンビニの雑誌コーナーの所に向かった。
俺はシットダウンを取ろうとした瞬間、その隣にあった雑誌に目が止まった。
雑誌の名前を読み上げた。
「ウィダーソン。うお、この表紙の子すげー綺麗だな」
雑誌の表紙の女の子が可愛いと思い思わず手に取ってしまった。
モデルの顔は、灯里達に負けないぐらい顔が整っていた。
「...」
雑誌を棚に戻そうと思ったが、無意識でカゴの中に入れてしまった。
1500円ちょい支払って、コンビニを後にしたのだ。
「千秋じゃん、ちわーっす」
「ん?お、ミズキじゃん」
一瞬誰かと思ったが、オフモードのミズキだった。
髪を下ろしていてメガネをかけている。前髪が目を隠しているせいか暗い印象になっている。
「これから、あいつらと会うのか?」
「いや、ただの散歩だよ」
「ふーん、一個食うか?」
俺は袋から一個のアイスを差し出した。
ミズキは嬉しそうに受け取り、アイスを食べ始めた。
すると、俺の袋の中身を覗き込む様に見て首を傾げていた。
「なんか多くね?妹ちゃんの分を合わせても多くないか?」
「いやー...いちいち外出るのがだるいから、まとめ買いしただけだよ」
「なーるほど」
俺たちは持っているアイスを食べながら、歩き始めた。
「最近、千秋来ないね」
「忙しいからだよ」
「ふーん、まぁいい事か?俺たちゴミみたいな連中と一緒に居るよりは、今千秋が忙しくなる程熱中してるものがあるって事だよね...イテッ」
俺はミズキのおでこに、軽くデコピンを入れた。
「俺は、お前らをそんな事一度も思ってないぞ?お前らは俺にとって、大切なダチだよ。悪いな、今度顔出しに行くからよ」
「ふっ、約束だからな」
ミズキは赤くなったおでこを抑えながら、笑みを溢して俺と約束を交わした。
すると、人が少ないなっと思ったら道角から、バッドやパイプを持った集団が俺らを囲んで行った。
「よぉ、早乙女!復讐に来たぜ!」
「はぁ〜、悪いな。俺は恨まれる奴が多くてな、全ては覚えられないんだよ。んで、誰だお前は?」
「ちっ」
自分の事を覚えていなく、男は鋭い目で俺を見て苛立っていた。
「まぁ良い。お前らを1人の時に潰す」
「はぁ〜」
こうゆう問題ごとは起こしたくなかった。




