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50話 夏休みと水族館

「暑い...」


「あちぃ〜」


 七海と俺は、太陽の暑さに溶けそうな勢いでブラブラと歩いていた。

俺は先程自動販売機で買って、持っていた水をゴクゴクと飲んだ。


「ちー、私にも頂戴..」


「ん、」


七海に水を渡すと、全て飲み干しやがった。


「ありがとう」


「全部飲むなよ...」


「千秋君!七海ちゃん!遅いですよ!」


「「うぃー」」


何メートル先に灯里が両手を振りながら俺たちの名前を呼んだ。流石に離れていた為、俺たちは少しペースを上げた

今俺たちはどこに居るって?水族館です。


何故水族館に行ってるって?そりゃ、昨日美音が見せたチケットは8人まで使える無料チケットを持っていた。

どうやら、前にデパート行った時に福引を引いたら、3等を当てたらしい。


「うわー!フィッシュ君だよ!」


子供達に群がれてる、プロテインを持っているムキムキの魚の着ぐるみがいた。

子供達が可愛い可愛いと騒いでいたが、俺は


おお、何故だろう。全然可愛いく見えないぞ?


「ちー君、どうしたの?」


「...なぁ、何でムキムキなんだ?」


「んー、これ」


 楓が水族館のパンフレットを渡された、俺は資料に書いているものを読むと、フィッシュ君の体内にはタンパク質が充満していてムキムキになったのさ。


「...設定の意味が分からん」


 ついでに、フィッシュ君がいつも飲んでいるのは、フィッシュ君の友達をミキサーにかけて自分の筋肉に変えてるらしい


「...ホラーじゃねぇか!」


友達をミキサーにかけて飲む?!やばいだろ!これ、倫理的に大丈夫なのか!!


 俺は水族館のパンフレットを読んで、心の中でツッコミが渋滞していたのだ。

そして、店員にチケットを見せて水族館の中に入れてもらった。


「うわー!お兄ちゃん、魚が泳いでいるよ」


「そりゃ、水族館だからね。猿が泳いで居たら嫌でしょ?」


「逆に見てみたいんだけど」


「...確かに」


そして、色々な水槽の中にいる魚を指差して、はしゃいでいた、楽しそうで何よりだな。


「こうして見ると思ったより、居ますね」


「あ、灯里先輩は水族館は初めて何ですか?」


「そうね」


「へぇ〜、なら私が灯里先輩の初めてを貰えたのですね!嬉しいです」


「「「...」」」


うん、純粋は正義だ。


 美音は自分が何を言ってるのかと分からず、灯里が行った事なかった水族館に連れて行けた事に、嬉しそうに満面の笑みを溢した。

俺たちは悪気のないで感じであの言葉を言った美音が可愛らしかった。


そして、しばらく屋内エリアを回った後、俺たちは屋外エリアの方へと向かった。


「ちー君!あれあれ!」


楓がやけに興奮した様子で俺に声をかけてきた。楓が見ている方向に目線を移すと、そこはたくさんのペンギンが居たのだ。

美音は、ペンギンがぴょこぴょこと歩いてる姿を見てふにゃーっと笑った。


「ペンギンさん、可愛いですね」


「そうですね」


「あはは、あの寝転がってるペンギン、くつろいでいる七海みたいだな」


ドゴッ


俺の膝に蹴りを入れて、痛さに俺はその場で崩れ落ちた。


「冗談だよ..ま、マジで蹴る必要なかったよね?」


「ふん、今のはちーが悪いだろ?」


「...はい、すいません」


 そして、そのあと色々と回ったり夕食を水族館の中にあるレストランで済ましたりして、水族館を後にした後、美音を家に送って、俺たち5人は自宅でのんびり過ごした。



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