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48話 夏休み前と6大美女

「...あまり羽目を外し過ぎないように、君達は高校生らしく――――」


「長〜」


 俺は校長先生のクソ長い話をボケーッと聞き流していた。

明日から始まる長期休み。周りに目を向けると、誰もがソワソワしており落ち着かない様子だった。


 あれから、美音はいじめるやからが現れなくなってクラスで人気者になって行った。

最近では、6大美女と呼ばれるようになっていたのだ。


 陣はどんな思いで美音に近づいているのか、分からないが。

あまりにも、しつこい陣に対して、美音は物凄く困っていた。流石に見ていられなかったので、俺がやれば問題に発展するので、全ては潤がやってくれて、今後とも必要以上に関わらないと約束した。


「ーーーーでは、諸君!良い夏休みを。次に会うのは二学期です。いつも変わらぬ元気な姿を見せて下さい」


やっと長い話が終わって、生徒達は楽な体制になり一呼吸を吐いた。確かに長かった、10分近くは喋っていたのではないか?


 そして、生徒達は自分のクラスに戻り1学期最後のホームルームを送った。

色々と手紙や宿題を配られ、俺は宿題の量を見て深くため息を吐いた。


「多すぎだろ...」


「まぁまぁ、一緒にやろうよ」


「楓は多いとは思わないのか?」


「去年と変わらないぐらいだよ。こんなの、ちょくちょく毎日やってれば、すぐに終わるよ」


「さいですか...」


去年は...やってなかったな..あの時の俺はおかしかった。

初日に、大智と千寿で公園でキャンプファイヤーしていたな...夏休みの宿題で..(*絶対真似しないでください)


そして、やっと1学期最後のホームルームが終わり次々と帰って来る生徒や、夏休みの計画を立てる生徒や、頑張って夏休み中遊ぼと誘っている生徒がいた。


「兄さん、来たよ」


「ちーちゃん先輩、失礼します」


愛香は手を振って俺の名前を呼んだ、美音はペコリと頭を下げてから教室に入ってきたのだ。


「よし、帰るか」


 愛香達もやってきた事だし、家に一緒に帰ろうと俺は立ち上がり、荷物をバックの中に入れた。


「ちー君、宿題忘れないでね」


「...はい、」


 俺は宿題の量に絶望して、わざと学校に忘れようとしたが、楓はそれを許さなかった。

机の中に隠した、宿題を取り出してバックの中に詰め込んだ。


「すげ〜よ、5大美女だ!」


「違うぞ!今は6大美女だろ?」


 楓達はを見て、あまりの男子生徒はコソコソと嬉しそうに話していた。


「今この教室に、6人中5人も同じ空気を吸ってると思うと幸せだな」


「きゃはは!きめーな、お前、気持ちは分かるけどよ!良いよな、あんな美女と付き合えたら..色々なことが出来るんだろな」


「ちっ、」


 流石にデレカシーの無い会話を周りの奴に聞こえるぐらいのボリュームで話していたので、俺はそいつらを睨みつけたらスッと背筋を伸ばして黙った。


折角夏休みが始まり、気分が良くなっていたのに。どこかの馬鹿の会話のせい、苛立ちを覚えた。


「ちー、私は慣れてるから大丈夫だよ?」


「うんうん、ちー君もあまり気にしないでね」


「本当、あいうのってデレカシーないよね」


コクコク


美音は、愛香の言い分に共感してコクコクと頷いていた。

そして、俺たちは教室に出で灯里も追いかける様に後から教室に出た。


6大美女と呼ばれるほど、確かにみんなは魅力的だ。だが、そんな目であいつらを見て欲しくなかった。気分が悪くなる..


そういえば、残り1人見たことないな...

6大美女と言われるほどだから、普通はお目にかかる筈なんだがな...見た事も聞いた事もないぞ?


空港〜〜〜〜〜〜


グォォォォ


空港から、スーツケースを引きずって腰まで伸びてるストレートロングの銀髪の女性が出てきた。

隣にはメガネをつけた、ポニテの書記だと思われる女性も居て。その2人を守る様にに5人のスーツ男がいた。

周りには、彼女を囲みカメラでパシャパシャと写真を撮っているものが多かった。


「お嬢様、どこに向かわれるのですか?」


「え〜?ここじゃいの?」


「そこは、男性のトイレでございます。出口はあちらです」


「そうなんだ〜、1年ぶりの日本だったから、間違えちゃった〜」


っと、気力が無さそうに半寝の状態で言った。


「いや、一年ぶりでもトイレと出口を間違わないと思いますが...」


「ねぇ、誰に会うんだっけ?」


「お嬢様、もう忘れたのですか?先程写真を渡したよ...名は村雨ちa「あー、この子だ!そうそう」


銀髪少女が見ていたのは5歳ぐらいの黒髪の男の子だった。

書記はその写真を見て深くため息を吐いた。


「本当、今の写真を渡して欲しかったですよ。10年前以上の写真を渡されてもね」


「う〜ん、楽しみだね〜。優しい人だと良いな〜」


「もし悪い奴でしたら断って下さいよ。お父様が勝手に許嫁など言った時は驚きましたぞ」


次からは夏休みです。結構長く書くつもりです、途中バトルものになるかも知れませんが、これからも宜しくお願いします。

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