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43話 いじめと苛立ち

先の出来事を忘れて楽しく会話をしていた。俺たちは、自動販売機の所まで向かって行った。


だが、俺はさっきの出来事があまり許せなかった。多分、愛香がいつも守ってくれてると思うが、それでもあの呼び方は一生傷つく事になるだろう。


みーちゃんって、昔は痩せていたよな?


俺は、ずっと美音を見つめていた。

見つめられている事に、耳が赤くなっていた。


「あれ?...みーちゃん、一周まわって」


「え?...良いですよ?」


美音さんはこくんと一度頷き、可愛いらしくクルッと回った。

 制服はだぼだぼで、確かに太っているようなイメージが付くのもわかる。でも、何故か胸だけはぴったりと張っている。


「あー、もしかして。みーちゃん、何で自分に合わないサイズを着てるの?」


「え?」


俺の問いに、ポカンっと固まってしまった。


「き、気付いたのですか?...」


「あ、ごめん。嫌なら言わなくても良いよ」


「だ、大丈夫です」


美音は羽織っていたカーディガンを脱いだ。やはり、全然太って居なかった。だが、胸が大きかった。楓よりは大きい..Fはあるんじゃねか?


「わ、私...胸の大きく、大きめなものを着ないとダメでして。それに、私胸の大きさにコンプレックスを抱いてまして、あまり他の人に知られたく無いのです。しかも、寒がりでして、何か羽織らない寒いのですよ。


「なるほどな」


だから大きいサイズを着て、それをクラスメイトたちは太っているイメージを抱いたのか...くだらないな。


「他に何か言われてない?何かあったら俺が助けるよ」


すると、少し美音の手が震え出した。


「... 陰キャとか...ブスって..い、言われてます。あーちゃんは、いつも助けてくれますが...やはり、いつも一緒では無いので裏でどんどん酷くなって来てるのです」


だんだん、美音の声が震えてくる。俺も美音に対するドギツイ言葉に苛立ちを覚えて居た。

愛香はいつも美音が、悪口を言われた時はいつも助けているが目の届かない所で言われる事が最近多いらしい。


「あーちゃんは、い、いつも助けたり励ましたりしてくれて、本当に感謝してます」


「...みーちゃん、ちょっとごめんね」


「...はい?...ひゃ!」


俺は美音の事を抱きしめた。


「悪いな..すぐに気付いてやれなくて。良く耐えてくれた...」


そう言いながら、俺は美音の頭を優しく撫でた。

 我慢の糸が切れたのか、静かに嗚咽を漏らした。

俺はは美音が泣き終わるまで、優しく抱き締め、頭を撫で続けた。


「す、すみません。服を汚してしまい...」


「良いって良いって」


俺たちは、自動販売機で飲み物を買って外のベンチで仲良く飲みながら会話をしていた。


「それにしても、ひどい話だよな。ちーちゃん、可愛いのに」


「へ?か、可愛いなんで...」


美音の顔を真っ赤に染め始また。


「可愛いって、髪を上げたらもっと可愛いk...へ?」


ドキッ!


「ど、どうしました?」


おどおどしながら訊ねてきた。


「い、いや。な、何でもないよ。さぁ、そろそろ戻ろうか」


 俺は立ち上がり、もしかしたら愛香達が帰って来てるかもしれないと戻ろうと伝えた。

何であんなに慌てているのかと、美音は首を傾げていたのだ。


「...みーちゃん、」


「は、はい?」


「自信持った方が良いぞ。みーちゃんの事がすげー可愛いと思うよ」


「...へっ?!」


突然の俺の言葉に、美音は物凄く驚いた声を出した。

俺の耳を見て赤くなっている事に気づき、そして可愛いと言われ自分も顔が赤く染め上げられたのだ。


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