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37話 体育祭とお昼

午前の種目が全て終わり、お昼の時間となった。


「ちー、灯里と愛香呼んでどこか昼飯食べよ」


「オッケー」


俺達は人気がない場所で昼飯食べに向かって行った。

向かってる最中に、俺はメールを送っていた。(*歩きスマホ絶対ダメ!)


千< 今屋上の裏にいるから、そこで昼済ませよう

愛< 分かったー

灯< 分かりました


5分ちょい待ってると、愛香がやって来た。

少し待っても灯里が来なかったので、再びメールをした。


千< 灯里?大丈夫か?


2分待ってるとやっと返事が帰ってきた。


灯< すみません、今から行きます。先に食べて下さい。


「今から来るって、先に食べて良いよだって」


「灯里先輩、どうしたんだろう?」


「後で聞けば良いだろう、さぁ先に食うか。今日は全部七海が作ってくれたんだぞ」


「おおおー」


楓はパチパチと七海に向けて拍手をしていた。

少し気が恥ずかしいのか、プイッと顔を逸らしていた。

俺は七海が作った、サンドイッチを口に運んだ。


「...んまい、本当に七海のサンドイッチ最高だよ」


「ふん、ゆっくり食べろ。一杯作ったからな」


実際に七海は5人でも食べ切れるののか?ぐらいの量を作っていた。どうやら、張り切っていたらしくついつい作りすぎたらしい。


「一生作って欲しいぐらいだな」


「...別に良いぞ?」


「本当?!嬉しいな」


「お兄ちゃん、もう少しは勉強して下さい...」


「...え?」


何故に?!俺変な事言ってないよね?


俺は楓と愛香の方を見るとジト目で見られていた。

七海の顔は何故か赤くなっていたのだ。


「はぁはぁ、ごめんなさい」


すると、走ってきたのか少し息が上がっている状態の灯里がやってきたのだ。


「あかりん、どうしたの?」


「...いや〜、すみません。行く前に男性の生徒に呼び出され...色々と想いを伝えられ遅れました」


どうやら、ここに来る前に告白を受けられていたらしい。

俺は喉が渇き、お茶を飲んだ。


「こ、告白どう答えたんだ?」


「え?相手には悪いですが断りましたよ」


「そうか」


「千秋君?何故そんなに嬉しそうな顔をしてるのですか?」


灯里が俺の顔を覗き込むようにニヤニヤと笑っていた。


「別に...」


「ちー君、いつまで空のお茶を飲んでいるの?」


「...」


動揺していたのか、空のカンだと気づかなかった。


「千秋君?もしかして、私が告白をOKしたと思って動揺していたのですか?」


「べ、別に、灯里が誰と付き合おうが灯里の自由だろ?お、俺に関係ないし」


「へー、じゃ付き合っちゃうかなー」


「やだ」


「へ?」


灯里は冗談で言ったつもりだが、千秋がムスッと子供の様に頬を膨らませ、灯里の冗談をすぐに否定した。

俺は、小声でブツブツと喋る感じで話した。


「...灯里が誰かと付き合ったら、一緒に過ごせる時間が減っちゃう...みんなとずっと一緒にいたい...」


「「「「....」」」」


そんな言動に4人は赤くなっていた、灯里は前までは千秋の事を問題児の不良生だと思っていたが、照れたり子供の様に甘えてきたりのギャップで胸がキュンキュンとときめいていた。


そして、どういう意味かは分からないが千秋の口からずっと一緒に居たいと言われた事に、灯里は千秋の顔すら見れてない状態だった。

周りの3人はその2人を見てニヤニヤと笑っていた。


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