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35話 体育祭と様子見

誤字報告ありがとうございます!

「頑張るぞ!!」


「「「「うおお!!!」」」


潤が中心に、3組の男子は円陣を組んでいた。

日柄のせいでクソ暑いのに、俺はそれを見て余計に暑苦しいなっと感じていたのだ。


「千秋も入れよ!」


俺は顔を横に振って断った。潤が誘った時すぐに嫌な顔をされた事に気付いていたのだ。

 潤も純粋で誘っていたが、俺に嫌な思いをさせてしまった事に少しテンションが下がってしまっていた。

灯里は、体育祭の進行担当を任されていたので、あまりこちらに来れないらしい。


「ーーーーーそれでは、体育祭の開催を宣言します!!」


俺と楓と七海で話していたせいか、いつのまにか話が終わっていた、生徒会長の宣言により、体育祭が始まるのでした。


☆☆☆☆☆


体育祭が徐々に盛り上がりを見せていた時、ついに俺の出場する競技が近くなってきた。

そのまま、行って待つのも良かったが愛香の事が気になって愛香の所に向かった。


「愛香、調子はどうだ?」


「兄さん、来てくれたの?」


 愛香が持っていた水筒を差し出してくれたので、俺は一口飲んだ。


「どうだ?順調か?」


「うん!徒競走一位とったよ!」


「おお、それはおめでとうだ」


 俺は無意識に学校で頭を撫でてしまった。

いきなりの事に愛香の顔は赤く染め上げられたのだ。


「...兄さん、恥ずかしいよ」


「あ、すまん」


 俺も自分がやった事に恥ずかしく思い、目を逸らしてしまった。話の話題を変える為に周りを見渡すと、一年生では、愛香のクラスの点数が1番高いと気付いたのだ。


「お、このまま行けば2組勝つんじゃねか?」


「うーん、どうだろうね。まだ、分からないけど、負ける気はないよ」


「そうか、頑張れよ。最強リレーはどうなんだ?」


「あれ?言ってなかったっけ?私出ないよ?」


「あ、そうなんだ」


出れる実力はあるが、あまり目立ちたく無いと断ったらしい。


「はぁ〜、兄さん少し移動しよう」


「そうだな」


 愛香は不機嫌そうに俺の手を掴んだ、愛香は2組の人気者でアイドルみたいな者だ。例え兄でも知れ渡っていても目の前で楽しく話されて居たら、男達は気分が悪いだろう。

俺と愛香は、俺に対する悪口が聞こえ、愛香はそれが聞きたくなかったので人気がない所に行った。


その際に、温かみが完全に消えゾクッとする程クラスメイトの男達に睨みつけて、男達は呆気に取られ、力なく地面に座り込んでいた。何故か俺に睨みつけられていたが...


「てか、あんな事して良いの?」


俺は愛香のクラスの立場が心配になってしまった。


「別に大丈夫だよ。女友達は沢山いるもん。男はどうでも良いの」


「何かあったら言えよ?」


「うん!」


俺は愛香の半袖から覗く腕は若干汗ばんでいて、妙に艶めかしいと感じてしまい、少し目を逸らしたのだ。


「そ、それじゃ、お、俺は」


「ねぇ、お兄ちゃん。私の所来てくれて嬉しかったよ。大好きだよ」


「...え?ごめん何て?」


「2回は言わないからね」


ツンっとソッポを向いて、愛香は背を向けて顔を隠してしまった。

 顔は見えないが、耳が真っ赤だと気づき、恥ずかしい事を愛香は言ったのかと首を傾げたのだ。


「そろそろ、戻らないと。お兄ちゃん頑張ってね」


「おう、」


すると、潤が俺を探している事に気づき、どうやら、俺の出る種目はもう始まっているらしく、俺は走って向かって行った。

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