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23話 メールと危機

ーーーピコンピコン


ん?


大< 潤、千秋ヘルプミー

沢< 潤、千秋助けて

潤< 何の事か分からないけど、全部千秋が何とかしてくれるよ


「...」


俺は何か面倒そうと思ったので、見なかった事にしてスマホをそっと机に伏せた。

最後、潤が俺に全て押し付けようとしたメールが見えた気がするが友を売るわけないと見間違いと信じたかった。


ピコンピコン


「見たくねーな...」


ピコンピコンピコンピコンピコン


うるせぇ!!ウルト○マンかよ!


大< 千秋、無視すんな!

沢< 酷いぞ!

大< さっき既読ついてるんだぞ!

潤< 俺に押し付けて逃げるな!


「お前だろ!!」


 思わず声を出してツッコミを入れてしまった。

大智達は既読がついて居た事に、千秋が見て居た事にバレていたのだ。

何にがあったと、ボタンをポチポチと押し始めた


千< なに?

大< 何?じゃないだろ!来週に何のイベントがあるか分からないのか!

千< イベント??体育祭は1ヶ月後ぐらいだろ?

沢< 体育祭の前に、一つイベントがあるだろ!

潤< あーー


どうやら、潤は2人が何を言っているのか分かった様だ。

俺は未だ何の事か全然気づかなかった。


千< そもそも、千秋もこっち側だから分からないのも無理ないか

沢< 言えてるーー


ムキッ!


何の事かは分からないが、馬鹿にされてる事は分かった。

こいつらと話してると、余計に疲れると思い通知音が聞こえない様に電源を落とした。


「灯里〜来週なんかイベントあるのか?」


「...イベントはないですが、来週は期末試験がありますよ」


「...聞いてないんだけど」


「松浦先生、何回か伝えてましたよ」


松浦とは体育の先生でもありうちらの担任でもあった。

どうやら、俺が気付いてない時にテストの事を何回も伝えていたらしい。


「マジ?」


「はい、マジです。千秋君が机を睡眠用と何かと勘違いしてるのかは分かりませんが、貴方が寝てる時に言ってましたね」


ここ何週間は、ずっとさん付けだと距離が遠いと楓に指摘されたので、裏では楓、愛香、七海はちゃん付けにグレードアップして、俺は君付けになった。


どうやら、灯里が言うには俺がぐっすり寝てる時に言っていたらしい、実にタイミングがわるい...まぁ、寝てる奴のほうが悪いが


「やばいな...灯里は大丈夫なの?」


「...1位」


「ん?何が?」


「中間試験の順位です。ちなみに、去年の全国模試2位ですから」


「マジ?すげ〜」


灯里はドヤ!凄いだろっと胸を張っていた。

ここでもっと褒めると、調子乗りそうと思いあえてそれだけ言った。


「まぁ、去年の1位の姫野咲日向さんがもっと凄いですけどね。まぁ、今年も張り合いたかったんですけど。残念です」


2人の間に、ずっとスマホを見ながら会話を聞いていた七海が俺に質問した。


「ちなみに、ちーはどうなんだ?」


「...192」


「......は?身長の話はしてないぞ?」


「分かってるよ!見れば分かるだろ、俺に192㎝も身長ないって事ぐらい」


実際の千秋の身長は、172センチ。

192と聞いて灯里は呆れた表情で頭を抱えて聞いた。


「千秋君?おかしいですね、私の記憶では、私達の学年は213人だった様な」


「...へ、へぇ〜うちらの学年ってそんなに居るんだ」


「「............」」


おい!そんな生暖かい視線で見てくるな!


「な、なら!七海はどうなんだよ」


「ふん!見た目で判断するな。私は前回13位だぞ?」


「ほ?」


「ほだ」


あまりにも七海の高い順位にビックリして、本当に?をほ?っと略してしまった。


「楓と愛香はどうなんだ?」


「楓ちゃんは、確か..6位か7位あたりでしたよ。愛香ちゃんは一年生で学年1位です」


「はっ!ならうちらで馬鹿なのは、ちーだけじゃん」


「...悔しい!」


いや、確かに俺は馬鹿だけど馬鹿じゃない


「俺の下に後30人も居るんだぞ!192位だって珍しくない順位だ!」


少なくとも、大智と千寿よりは頭は良い方だと自負してる。ちなみに潤は前回2位だった様な。

そんな考えてに、七海は引いて、灯里は呆れていた。


「うわ〜、開き直ったぞ...」


「はぁ〜、これは勉強ですね」


そして、今週は俺の為の勉強会が開いたのだ。

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