21話 油断と嫉妬
やばい、空気が重い...
俺の前に、楓と七海が睨み合っていた。
あの後、結局3人で学校の庭のベンチで昼を済ませているのだ。
俺は黙々と、サンドウィッチを口に運んだ。
「...美味いな」
「マジ?!ありがとう」
食べたサンドイッチの感想を言うと、七海は嬉しそうな表情になった。
その光景を見てた楓が嫉妬してるのか、頬を膨らませていた。
「ちー君、今度私も作るからね」
楓は料理は出来るか出来ないかと言うと、出来ない方の分類に入る。
その楓が1人で料理するのも危険だと感じていた。
「じゃ、今度一緒につくるか」
「うん!」
にちゃーっと楓は笑ったのだ。
すると、後ろからロングの女子が現れた。
「やっと、見つけました」
「何だわざわざ探してたのか?」
何と珍しく灯里が、学校で俺達を探していたのだ。
「そりゃー、気になりますからね」
「何が?」
「それは...その話はいいです」
何故か話を逸らされた。
「てか、探さなくてもメールで居場所聞けば良いじゃん」
「しましたが、千秋さんが無視したんじゃないですか」
「...あ、本当だ」
スマホを見ると灯里からのメールが届いていた、俺は食べてる事に集中してた為全然気付かなかった。
「何だ、灯里も一緒に食べるか?」
「そうですね」
「...どう言う事だ?」
七海は今の会話を聞いて驚いていた。
千秋と灯里は犬猿の仲だと学校中有名な話だ。その2人が、下の名前で呼び合い仲良さそうに会話してる事にびっくりしていた。
「千秋さん、半分食べて下さい。もう、間に合いませんので」
昼休みが終わるまで残り少なかったので、俺に半分分け与えた方が早いと思い半分差し出した。
俺は正直お腹一杯だったが、俺のせいで昼休み無駄にさせちゃった為断る事が出来なかった。
「...あれ?弁当が」
すると、七海が灯里の弁当に異変を感じたのだ。
「ん?どうした七海?」
「よく、見たらお前も同じだ」
楓の弁当の中身も見比べた。どうやら、俺と楓と灯里の弁当の中身の作りが一緒だと気づいたのだ。
愛香が同じだからだ。
「ちー、これってどう言う事だよ?なんで3人とも同じ弁当なんだ?」
「...」
3人は完全に油断していて
頑張って話を誤魔化しても、何か隠してるんだってウルッとした涙目で見つめて来たので、仕方なく七海にある程度の事を説明した。
「そうか...」
一緒に住んで居る所から何故か七海は、元気がなくなっていたのだ。
ピンポーンパーンポーン
「あ、やべ!行くぞ」
予鈴が鳴り始めたので急いで片付けて、教室に走って戻って行ったのだ。
席に座り、潤が後ろからちょんちょんと突いて来た。
「んだよ?」
「...お前神宮寺さんと、面識なかったよな?」
「まぁ、昨日色々あっただけだよ」
「ふーん、」
昨日何があったよかと興味津々の顔で見てきたが、説明する義理がないと思い無視して目の前を見た。
5、6時間目も終わった事なので、愛香にメールして帰る準備をしたのだ。
「なぁ、ちー」
「ん?」
七海は目を逸らしながら少し言いづらそうに、モジモジしていた。
すると、他の人に聞こえない様に耳打ちで話た。
「わ、私も泊まってもいいか?」
「...え?どこに?」
「どこってそれは〜...お前家だよ」
「...へ?WHY?」
いきなりの事に何故か英語で反応してしまった。ちなみに英語の成績はめちゃくちゃ馬鹿です。
「...泊まりたいからだよ、ダメか?」
「...うーん、」
ここで断っても、灯里と楓は良いのに七海だけダメって言ったら可哀想だし、それにこんな美人が涙目で言われれば断る事が出来ないしな〜
「...良いよ、」
「やったー!じゃ、私荷物取りに行って向かうからね。あ、メアド交換しよう」
俺達はメアドを交換して、後に住所を送ったのだ
流石に愛香達に相談しないで決めちゃった事を謝った。




