105話 告白と占い
久しぶりの新○○○○?
テストが終えて、本格的に文化祭準備が始まった。
作業班は着々と大道具を作り上げて、俺ら役はセリフを暗記して居た。
「ちー、なかなか良くなってるじゃ無い。最初と比べると見違える程よ」
「...まじ?それは嬉しいな」
七海から誉められた事に、俺はにししと嬉しそうに笑った。
本番までに残り3日を切ったのだ。
俺は休憩がてら作業班の方をじっと観察していた。
「なぁなぁ、文化祭で付き合いだすカップルが多い話って本当かな?」
「本当じゃねぇの?ウチの部活の先輩も文化祭で告って付き合ったらしいからな」
「お前ら知ってるか?最終日の文化祭に全校生徒の前で告るとよ、生涯幸せに結ばれる伝説ってあるらしいんだよ」
「「へぇ〜」」
俺は3人のクラスメイトの話を聞いていた、すると後ろから誰かが近づいてきたのだ。
「ちー君、もしかしてその伝説気になる?」
「ん?楓か..まぁ、ちょっとな」
「ふーん」
「何だ?楓は全校生徒の前で告られたいのか?」
楓は少し考えつめた表情になったが、すぐに笑顔に戻って行ったのだ。
「そんな事したら、みんなに悪いよ。ハーレムはみんな平等だよ」
「そうか」
「ちー、そろそろ帰ろう」
七海達が帰る支度を終えて俺らを呼んだ、俺と楓はバックを取りに行って教室を後にしたのだ。
あまりにもハーレムに、男子達の怨念が感じて居たのだ。
「おや、氷室さん。ここで会うなんて奇遇ですね」
「...どうも」
誰なのかは知らないが自分の名前を呼んで居たので、とりあえずコクっとお辞儀をした。
あれ?こいつ...どっかで見た事あるような...あ!最強リレーの奴か
体育祭の時最強リレーの2位だった、バスケ部のエースの男だと思い出したのだ。
すると、ある事を思いついたのかニヤリと笑って大声で喋り始めた。
「俺宮村 翔太は、氷室七海に交際を申し込む」
「「「「きゃーーーー」」」」
学年人気のイケメンが、学校で美女と言われるほどの楓に堂々と告白してきた事に、クラスの女子は盛り上がっていた。
楓は振ろうと口を動かそうとした瞬間
「あ、返事は文化祭の最終日で良いよ。今はその時じゃない、俺たちは最高のカップルになれるからね」
楓がイエスと答えると思っていて、伝説と言われてる3日目に全校生徒の前で告白の返事を待とうと提案して。
すぐに自分のクラスに戻ってしまったのだ。
「...最高のカップルか...」
そのフレーズに楓は少し引っかかって居たようだ。
俺は揶揄うように笑って言った。
「あれと最高のカップルって思うのか?」
「それ、本気で思ってるのなら怒るよ?」
「あはは」
楓は自分の好きな人を分かってる癖に揶揄ってきた事に、ジト目で俺を見て居たのだ。
夜ご飯の買い出しに全員で商店街を歩いていると、道の隅に黒いローブの人物が座っていた。
「...ちょっと、待ってくれ!そこの男!」
どうやら女性の声で、俺を呼び止めた。
一応俺じゃないかと思い、周りを見渡した。
「いや、お主で合ってるぞ。こっちに来てくれ、お主の顔を良くウチに見せてくれないか?」
っと言ってきたので、何だ?っと思いながら近づいて行った。
机の上には水晶やカードがあってどうやら占い師のようだった。
「ふむふむ、お主女難の相がとてつも無いほど凄いわね」
「女難の相?何だそれ?」
「女性関係によって貴方に振り返る災害よ、それに多数の女性にね。お主の周りには12の星が浮かび上がっている」
「12の星?どんな意味があるんだ、それ?」
「それは、ウチにも分からないよ。まぁ、これだけは言っとくわ、その12の星の一つはこのまま何もしなければ、壊れるわよ。一度壊れたら取り返しの付かない事が起きるから、気を付けなさい」
「は、はぁー」
俺はずっと何を言っているのかと首を傾げて居ただけだった。
「まぁ、お主は必ず乗り越えられると思うわよ。貴方の恋愛運はそこら辺の奴らと比べると化け物レベルね」
「そうか、まぁ占い?してくれて感謝するよ。いくらだ?」
「金は取らないよ、ウチが勝手に占っただけだから」
「そうか、」
「最後にお主の名前は?」
「俺は早乙女千秋」
「早乙女ちあき...そう、分かったわ」
そして俺たちは占いの結果を話しながら、買い物を続けたのだった。その場で残ったローブの女性は、フードを脱いで俺らが向かった方を見つめて居た。
「早乙女千秋、覚えてくわ。どうやら、ウチとお主はいずれ...」
少女はケラケラと笑って、未来の事を考えて居たのだ。
一体何者なんでしょ?




