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102話 役割と練習

 結局役が決まらず、くじ引きと決めた。 

放課後となり、道具は段ボールで簡素に作るという事になり、今は簡単に台詞の読み合わせをしている。


くじ引きの結果

 ナレーター→成瀬灯里

 白雪姫→氷室楓

 王子→結局俺

 魔女→神宮寺七海

 小人→シャルロット、早川さん、その他(男女)

 鏡→不知火紗奈

 木→増田潤


「おい!木役ってなんだよ!現実に存在してたのかよ!」


「...どんまい」


 俺はそれしか言う事がなかった。俺も王子が嫌だから変えて貰うと思ったが、白雪姫が楓なら話が違う。

本当にキスはしないと分かってても、他の男が顔を近付けるだけで不愉快だ。


「鏡よ鏡、鏡さん。この世で1番美しいよはだれ?」


「それは、白雪姫です」


「何?このあたしじゃなくて、白雪姫だと?殺してしまいましょうか...」


いや、何あの2人の演技。え?今練習だよね?これ、学生が出す劇だよね?


「ふはは」


「おい!ちー何笑ってんだよ!」


俺は七海が魔女の役が似合いすぎて、笑いを堪えるのが出来なかった。本当に悪役って感じだ。


「いや〜、上手いなって」


 そして、毒リンゴを食わされた楓は小人達に囲まれて倒れて居た所に、王子役の俺が通りかかった。


「わぁー、ナンテウツクシイオジョウサンダー」


「おい!ちー、やる気あんのか?もう一度やれ」


「わぁー、何て「セリフが違う!わぁーじゃなくて、おおっ!だろ?」...はい、すみません」


監督七海厳しく無い?!まだ、一ヶ月ちょいあるんだよ?


そして、俺は寝てる楓の顔を近づけた。

 やはり顔が近いと、2人は照れ始めてまともな演技ができなかったのだ。


「おい、2人とも何をしてるんだ?」


「「いや〜、はずくて」」


七海は腕を組みながら、他の奴らに聞こえない声で喋った。


「恥ずいって、お前ら2人家でイチャイチャしてて、慣れてるだろ?」


「家だと、良いけど」


「みんなが見てる前だとねー」


 2人はハハハっと照れた顔で笑って居たのだった。


「この、バカップル」

 

七海からはジト目で見られてしまったのだ。

 一旦休憩が入り、俺は台本を読み上げてるシャルロットの所に向かった。


「白雪姫さんー、大丈夫ですかー?」


おお、ほとんど棒読みだけど、シャルロットが言うと物凄く可愛いな。


「あ、ちあきー」


 俺が近くにいた事に気付いて、ステステと俺の方に近づいてきた。


「文化祭楽しいね」


「本番はもっと楽しいからな」


 俺はシャルロットが頑張ったと、頭を撫でたのだった。



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