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ギャルゲの主人公と乙女ゲーのヒロインは、  作者: 涼風悠
ギャルゲーの主人公と乙女ゲーのヒロインは、恋人同士ですが、幼馴染の時より恋人同士っぽくないのですが、どうすればいいですか?

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ゆるふわサブヒロインは、幼馴染たちの調査をするのである。 その2

 今日の宏美は、とても憂鬱な気分だった。朝、いつも通り、コンビニ寄って、コンビニ珈琲とお昼のツナサンドが入っているミックスサンドとペットボトルのお茶を買うのである。そして、珈琲を飲みながら、郁人と美月を待つ宏美なのである。


 もはや、宏美にとっての朝の日課となったことである。


(はぁ~…郁人様には…ああ、言ったものの…さすがに、梨緒さんに正面切って、郁人様との出会いはいつですか~? と聞く訳にもいきませんよね~…それに…覇道さんですが~…どうもわたしぃ嫌われてるみたいですし~…どうしますか~)


 ちびちびと、お気に入りのコンビニ珈琲を飲みながら、考え込む宏美は、とても陰鬱な気分で郁人達を待つのであった。


 しばらく待つと、恋人繋ぎで待ち合わせ場所にやってくる郁人達を見つける宏美である。郁人の方は普段通りだが、美月は相変わらず照れくさそうに頬を紅潮させているのである。


「お、おはよう!! ひろみん!!」

「おはよう…今日も美月を頼むな」

「郁人様、美月さん、おはようございます~…はい~、お任せください~」


 そう言って、挨拶をしてくる郁人達に、ゆるふわ笑顔で挨拶をして、無い胸を張るゆるふわ宏美なのである。


「じゃあ、美月…学校…頑張ってな」


 郁人はそう言って、美月の肩をポンポンと叩いて、笑顔を浮かべるのである。美月は、目を見開いて、驚いて、顔を真っ赤にして、照れてこくりと頷くのである。


「では、先に行きますね~…郁人様は、いつも通りしばらくしてから、登校してきてくださいね~」

「い、郁人…じゃあ…行くね」

「ああ…また後でな」


 真っ赤に照れて、控えめに手を振る美月に、郁人は、笑顔で返すのである。その様子をゆるふわえ笑顔で見て、美月と一緒に歩き出すゆるふわ宏美である。


「な、なんか昨日からね…い、郁人が積極的なんだよね…ど、どう思う? ひろみん?」

「えっと~…よくわかりませんが~…良いことなんじゃないですか~?」


 しばらく歩くと、美月がモジモジ照れながら、宏美にそう尋ねてくるが、宏美は、昨日の郁人の頼みごとの件から、なんとなく察して、適当に流すのである。そもそも、どうやって、梨緒と政宗の過去を聞いて、美月の普段の生活を監視するかの作戦を脳内思考している宏美に余裕はないのである。


「えへへ、そうだよね…郁人カッコいいよ…えへへ」


 にへら笑顔を浮かべて、惚気る美月に、呆れ笑いを浮かべる宏美なのである。


「あ…美月さん…いいですか~? 今日は、もし、わたしぃを見かけても、スルーして欲しいのですが~」

「え? なんで?」


 ゆるふわ宏美のニコニコ笑顔での発言に、首をちょこんと傾げて、疑問顔の美月なのである。


「えっとですね~…い、郁人様のためですよ~! いいですか~? 郁人様のためにも、本日は、わたしぃを見かけても無視してくださいね~」

「え!? よ、よくわからないけど…うん…わかったよ」


 ゆるふわ宏美の、怒涛の圧に、困惑しながら頷く美月に、ホッと胸をなでおろす宏美である。これで、とりあえず、教室の外から、美月達の様子を監視すればいいかと思う宏美なのであった。






 いつも通り、美月を学校まで送り届けたゆるふわ宏美は、校門で、相も変わらず、浩二に嫌味を言われて、美月が、教室まで一緒に行こうと提案して、渋々、教室まで送るという日課をこなすのである。


 教室に着いた後は、そのまま、席に座って、郁人の登校を待つ宏美なのだが、鞄を置いて、素早く、7組の教室の前の廊下に戻るのである。


 7組教室の前の廊下にたどり着く宏美は、窓際の壁に寄りかかり、スマホを操作している振りをして、自然を意識して、7組教室内を覗くのである。登校してくる生徒からは、不審な目で見られる宏美だが、本人は全く気にしていないのである。


(完璧なカモフラージュですね~、完璧なモブムーブですよ~…我ながら、完璧な作戦ですね~)


 内心で自画自賛するゆるふわ宏美は、上機嫌なのである。しかし、やはり目立つゆるふわ宏美である。教室内で、浩二や男子生徒達に話しかけられている美月にも、不審な目で見られているのである。


「ひ…ひろみん…なにしてるんだろう?」

「また…細田か…あいつ…なにたくらんでやがるんだ!?」


 ゆるふわ宏美と、美月と浩二の視線がばっちり合うのである。サッと不自然に視線を逸らす宏美に、首を傾げる美月と、あからさまに不機嫌になる浩二なのである。


「貴様…こんなところで何をしているんだ!?」


 登校してきた政宗に、不機嫌にそう言われる宏美は、驚いた表情を浮かべて、政宗の方を見るのである。


(な、なんでバレたんですか~!? わ、わたしぃの完璧な背景モブキャラムーブを見破るなんて~!! さすがは、覇道さんと言ったところですか~…ここは、おとなしく退却しますか~)


 宏美は華麗に踵を返すのである。そんな、宏美に、疑惑の表情を浮かべる政宗は、立ち去る宏美の背中をジッと睨み続けるのであった。







 1組教室に戻ってきた宏美は、郁人と梨緒を見つけて、二人の所に向かうのである。


「おはようございます~」

「おはよう、宏美ちゃん」

「ああ…おはよう」


 ニコニコ幸せ清楚笑みを浮かべている梨緒と、少し疲れている郁人が、朝の挨拶をした宏美に返事を返すのである。


 そして、宏美は、ジーっと梨緒の事を見つめるのである。どうやって、話を切り出すか考える宏美なのである。


「どうしたのかなぁ? 宏美ちゃん? 私に何かようかなぁ?」


 ジッと自分を見てくる宏美に疑問を抱いて、そう尋ねる梨緒に、あからさまに動揺するゆるふわ宏美である。不審者ムーブをしてしまう宏美に、郁人は内心呆れるのである。


「い、いえ~…なんでもないですよ~…あ、朝からお二人は仲が良いなと思いまして~…さすがは、お、幼馴染ですね~」


 あからさまに不自然発言をする宏美に、頭を抱える郁人なのである。


(ゆるふわ…お前…それはないだろ)

(い、郁人様があからさまに、呆れた視線でわたしぃの事を見てますよ~!! すみません~!!)


 非難の視線を送る郁人に、心の中で謝るゆるふわ宏美である。梨緒は、疑惑な表情を浮かべているが、とくに怒ってはいないのである。


「急にどうかしたの? 宏美ちゃん…変だよぉ」

「い、いえ~…普通ですよ~…いたっていつも通りですよ~」


 両手をパタパタ振って、いつも通りアピールをするゆるふわ宏美は、やはり、あからさまに不自然だったのである。


「…やっぱり、おかしいよねぇ? 宏美ちゃん…どうかしたのかなぁ?」


 疑惑の視線を向ける梨緒に、焦るゆるふわ宏美である。


「ど、どうもしてないですよ~…そ、それでは、わたしぃはこれで、失礼しますね~!!」


 逃げ去るゆるふわ宏美に、呆れる郁人と、疑惑と心配な半々な気持ちと言う複雑な表情で宏美の事を見る梨緒なのである。


(あ…あぶなかったですね~…やはり、一筋縄ではいかなさそうですね~…これは、作戦を練らないといけませんね~)


 席に戻って、郁人と梨緒の方をチラリと見る宏美は、楽しそうに郁人に話しかける梨緒と、適当に相槌を打つ郁人に、やはり違和感を覚える宏美は、少しだけ不安な気持ちになるのであった。

ここまで読んでくれてありがとうございます。ぜひ、ブックマークと評価もよろしくお願いしますね。


さて、最近は、ゆるふわ宏美の出番が多いですが、いちよ、今回の話が終わると、美悠や雅人などの出番がありますので、もうしばらく、ひろみんにお付き合いください。


次回は、ゆるふわ宏美の張り込みですね。やはり、あんぱんと牛乳は欠かせないのですよ。


では、次回の更新もよろしくお願いしますね。

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