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ギャルゲの主人公と乙女ゲーのヒロインは、  作者: 涼風悠
ギャルゲーの主人公と乙女ゲーのヒロインは、恋人同士ですが、幼馴染の時より恋人同士っぽくないのですが、どうすればいいですか?

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ギャルゲの主人公と乙女ゲーのヒロインは、ゆるふわサブヒロインと一緒にお弁当が食べたい。 その2

 郁人とは、いつも通り、待ち合わせ場所で別れて、学校に向かう美月と宏美である。美月は、ニコニコ笑顔浮かべている。今日は、郁人と宏美と一緒にお昼ご飯を食べられると上機嫌な美月なのである。


「美月さん…考え直しませんか~? そもそも、覇道さんと永田さんが納得しませんよ~…あと、梨緒さんが…うっ…考えるだけで恐ろしいですよ~!!」


 ゆるふわ宏美は、自分を抱きしめて、恐怖に震えるのである。ヤンデレ梨緒さんに、美月さんと一緒にご飯を食べませんか~と言った後の、反応を想像するだけで、恐怖ですくみあがるゆるふわ宏美である。


「大丈夫だよ…フフフ、昨日、郁人と完璧な作戦を考えたんだよ」


 腰に手を当てて、ドヤ顔する美月である。そんな、自信満々な美月に、心許なさを抱き、不安心な瞳で美月を見つめる宏美である。


「あまり、聞きたくないのですが~…どんな作戦ですか~?」

「フフフ、まず、覇道君と永田君に正直に、郁人とひろみんとお昼ご飯食べようよと誘っても、却下されるのはわかってるよ」

「そうですね~…ただ、却下されるだけならいいですけどね~」


 遠い目をして虚空を見つめて、そんな発言を聞いた後の、イケメン二人の行動を思うと、恐ろしくなるゆるふわ宏美である。いつも、ゆるふわ笑みを浮かべている宏美の表情が完全に死んでいるのである。


「だから、考えたんだよ…私、いつもお昼は、食堂に無理やり連れていかれるんだけどね」

「はぁ…そうですね~…美月さんは、いつも、ファンクラブの方々とお昼ご飯食べてますよね~…ま、まさかとは思いますが~…いえ、いえ…そんな恐ろしいこと…考えないですよね~」


 ゆるふわ宏美は、ニコニコ笑顔を浮かべる美月を見て、何かを察したのである。口を半開きにして、嫌な汗が出るゆるふわ宏美である。


「う~ん…ひろみんが何を怖がってるのかよくわからないけど…つまり、食堂に郁人とひろみんが来れば、偶然を装って、一緒にお昼ご飯食べれるよ!! 完璧な作戦でしょ!! フフフ、褒めてくれてもいいんだよ! ひろみん!」


 ドヤ顔で言い放つ美月に、頭を抱えるゆるふわ宏美である。ああ、思った通りだと頭が痛くなる宏美である。


「美月さん…はっきり言いますね~…その作戦は、却下でお願いしますね~」

「え!? なんで?」


 驚きの表情を浮かべて、首を傾げて、疑問顔になる美月に、正気を疑うゆるふわ宏美である。


「普通に考えてくださいよ~! 無理に決まってるじゃないですか~!! 郁人様のグループと美月さんのグループが食堂で合流した時の状況を想像してくださいよ~!!」

「う~ん…楽しいと思うかな?」

「ど、どこがですか~!!! 大変なことになりますよ~!!!!」


 人差し指を口元に当てて、想像する美月は、郁人と宏美と一緒に楽しくお弁当を食べる姿を想像して、ニッコリ笑顔で、そう宏美に言い放つが、宏美は、驚愕の表情を浮かべて、身震いして、美月にありえないと声をあららげるのである。


「大丈夫だよ! ひろみん、何にも問題ないよ! 私と郁人に任せておけば大丈夫だよ!」

「すみません~…お二人に任せるのは、物凄く不安なのですが~…というか、考え直しませんか~? 結果は、火を見るよりも明らかですよ~!」

「うん!! 楽しい昼休みになりそうだね!!」

「いえ~!! まったくもって、楽しくない昼休みになりますよ~!! 惨劇が起きる予感しかしませんよ~!!」


 悲痛な叫びをあげるゆるふわ宏美である。美月と宏美の間で、認識違いが起きているため、会話が全く成立しないのであった。ニコニコ笑顔の美月を見て、これは絶対に阻止しなければと、決意を固めるゆるふわ宏美であった。






 学校につき、校門を抜ける美月と宏美である。ニコニコ笑顔で、男子生徒達を牽制するゆるふわ宏美である。一度、強面浩二に、自分が美月ちゃんを迎えに行くと美月と宏美に提案してきたが、美月も宏美も断ったのである。


 美月は、ただ、嫌なだけだったが、宏美としては、郁人と美月がお付き合いしていることを、浩二に知られたくなかった為である。


美月と仲良くしている事で、宏美は、自分が女子生徒や男子生徒から、不満を持たれていることは理解していたが、郁人のファンクラブ会長になる事を決めた時から、別にどれだけ人に嫌われても構わないと思っているゆるふわ宏美なのである。


 郁人が学園のアイドルとして、活動してくれるなら、宏美にとって、それが一番重要なことなのである。


「おい、細田…美月ちゃんは、僕が教室まで連れて行くから、お前は、もういいぞ」


 注目を集める美月とゆるふわ宏美とに、声をかける人物が現れる。この二人が揃っていて、声をかけられる人物は限られる、強面の浩二である。かなり、不機嫌そうな様子で宏美にそう言い放つのである。


「…そうですか~…では、わたしぃはここでお別れですね~」

「ええ~!! ひろみん!! 教室まで一緒に行こうよ!!」


 面倒ごとは避けたい宏美は、素直にこの場を後にしようとするが、美月は不満顔である。宏美の腕に抱き着いて、逃がさない美月である。


「おはよう、美月ちゃん…細田とは、ここで別れて、一緒に教室に行こうぜ」

「…おはよう……永田君…悪いけど、私はひろみんと一緒に教室に行きたいんだけど?」


 強面イケメンスマイルで、美月に挨拶する浩二を、ジト目で睨む美月である。温度差が激しい二人である。そんな、二人に、ゆるふわ苦笑いの宏美である。正直、今すぐにこの場を去りたい宏美だが、美月が腕に抱き着いているため、逃げられないのである。


「そ、そうですね~…すみません~…永田さん…教室までご一緒してもよろしいですか~」


 宏美は、美月とは、一週間ちょいの付き合いになるが、こうなると、美月は絶対に、放してくれないのを理解している宏美は、仕方なく浩二に許可を求めるのである。ゆるふわ笑顔の宏美を、強面な鋭い眼光で睨みつける浩二である。ヤクザ顔負けな睨みに、冷や汗が出るゆるふわ宏美である。


「…仕方ねーな…いいぜ…だが、教室までだぜ…じゃあ、さっさと行くぜ…政宗に見つかると面倒だからな」


 頭を掻いて、仕方なく了承する浩二は、やれやれと美月の隣に並んで歩き出す。美月は露骨に嫌そうな顔を浮かべるのである。あはははと乾いた笑いを浮かべるゆるふわ宏美である。正直、胃に穴が開きそうな思いである。


「あ…そうだ…ひろみん…例の件、よろしくね」


 一難去ったと思い安堵していた宏美に、小声で美月は、お昼の件をよろしくと、耳打ちしてきたのである。宏美は、絶望の表情を浮かべて、力なくトボトボと美月と浩二について歩くのであった。


ここまで読んでくれてありがとうございます。ぜひ、ブックマークと評価もよろしくお願いしますね。


さて、気苦労が絶えないゆるふわ宏美ですが、昼休みの惨劇を回避できるのは、ひろみんだけだ! 頑張れひろみん! 負けるなひろみん!! しかし、宏美は想像以上に出番が多いですね…まぁ、郁人と美月のサポートキャラポジションなので仕方ないですね。サポートキャラなので、郁人と美月を応援するひろみんなのである。


次回は、郁人に作戦中止を打診するゆるふわ宏美である。頑張ってくれ宏美、お昼休みまで時間がないぞ!


では、次回の更新もよろしくお願いしますね。

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