↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ギャルゲの主人公と乙女ゲーのヒロインは、  作者: 涼風悠
ギャルゲーの主人公と乙女ゲーのヒロインは、恋人同士ですが、幼馴染の時より恋人同士っぽくないのですが、どうすればいいですか?

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
47/231

乙女ゲーのヒロインは、ギャルゲーの主人公の手が握りたい。 その3

 満足げな美月と、ドッと疲れた、お疲れ笑みのゆるふわ宏美は、相談事も終わり、お店を出ることにした。


「…美月さん…その…財布のことなんですが~」

「え? 財布がどうかしたの?」


 喫茶店の会計の時、自分の分は自分で払うという事で、お会計を別々にしてもらうことになったのだが、ゆるふわ宏美のお会計が終わった後に、美月が財布を取り出して、バリバリいわせて、お会計をしているのを、苦笑いで見つめる宏美である。


「その…ですね~…マジックテープの財布は…高校生にはどうかと思いまして~」


 ゆるふわ宏美は、遠回しに、マジックテープ財布はやめた方が良いですよ~と美月に伝えるが、美月は首を傾げている。会計を済ませて、喫茶店を出る美月と宏美である。


「ひろみん…でも、この財布…郁人とおそろいなんだよ!」


 満面な笑みでそう言う美月に、苦笑いの宏美である。心の中で、郁人様も、高校生になって、マジックテープ財布はどうなのでしょうか~と思うのである。


「そ…その財布いつから使ってるんですか~?」

「ん~…小学生の時からかな…郁人とおそろいの想いでの財布だよ」


 ドヤ顔で、宏美に財布を見せびらかす美月に、困り果てる宏美である。若干引いているのである。


「あの~…財布の寿命は三年ですよ~」

「財布に寿命があるの!? でも、まだまだ、この子は現役だよ!!」

「そ…そうですか~…学校では、絶対にその財布出さない方が良いですからね~」


 ゆるふわ苦笑いでそういう宏美である。美月はやはり首を傾げるのだった。


「あ…ひろみん、今日はありがとう…私、頑張ってみるね」

「そうですか~…まぁ、美月さんのおかげで、明日の放課後に、郁人様ファンクラブの握手会ができますので~…別にいいですよ~」


 ニコニコ笑顔の宏美である。そんな宏美に、少し考え込む美月である。


(郁人…握手会何てやるんだ…そうなんだ)


 ちょっとだけ、興味がわいた美月だったが、とにかく、早く帰って、郁人と手をつなごうと考えた美月は、ゆるふわ宏美と別れて、足早く家に帰り、郁人の家に向かうのだった。


 しかし、結局、郁人の家に、気合を入れて行くも、恥ずかしがって、よそよそしくなってしまう美月は、照れに照れて、モジモジしながら、時間が過ぎて、手をつなぐことはできなかった。

そして、次の日の朝の登校も、宏美との合流地点までに手をつなごうと思った美月だったが、やはり、恥ずかしくなってしまって、郁人の一歩後ろをトボトボ歩くだけであった。


(え…何で…前はもっと…こう…自然に…手をつないでたはずなのに…意識すると…む、無理だよ!!)


 美月は、落ち込みながら、宏美と合流して、郁人と別れて、学校に登校する美月なのであった。







「美月さんの様子ですか~?」


 ゆるふわ宏美は、美月と登校して、美月と別れて、自分の教室に向かい荷物の整理をしていると、郁人が登校してきたため、郁人の席に向かう宏美は、郁人に挨拶をする。


そして、郁人から、美月の様子が変だという相談をされるのである。


「ああ…最近…なんだか、美月がよそよそしいんだよな…距離があるというか…昨日も、なんかずっと心ここにあらずって感じでな…ゆるふわ…お前、美月から何か相談されたんだろ?」


 郁人も、最近美月と少し距離ができてしまったのではないかと考えていたのである。そして、美月が、宏美に相談して、その後の美月の不審な行動に、酷く不安な郁人なのである。


「あ…ああ~…なるほどですね~…わたしぃの口からは言えませんが、大丈夫ですよ~…美月さんの相談事は…その~…たいしたことではないですからね~」


 ゆるふわ苦笑いの宏美に、疑惑の目を向ける郁人である。


「だ、大丈夫ですよ~!! 今日の握手会の後に、美月さんに直接聞けばいいですよ~…たぶん、郁人様なら、問題ないですよ~」

「…そうか…って言うか…本当に握手会やるのか?」

「勿論ですよ~!! わたしぃちゃんと美月さんの相談相手を務めましたからね~!!」


 ドヤ顔のゆるふわ宏美である。無い胸を張っているのである。郁人は、ため息が出るのであった。


「おはよう…郁人君、宏美ちゃん…なんの話をしているの?」


 郁人と宏美が会話していると、ヤンデレ自称幼馴染の梨緒が清楚に登校してきたのである。郁人の顔がじゃっかん引きつるのであった。


「おはようございます~…今日の放課後の、郁人様の握手会の件のお話ですよ~」

「へえ~…握手会するんだねぇ…フフフじゃあ、私も参加してもいいよねぇ」

「勿論ですよ~」

「え…り、梨緒も参加するのか!? なんでだ?」


 郁人は、疑問と若干の不安が、表情ににじみ出るのである。そんな郁人に。にこやかな清楚笑みを浮かべる梨緒は、スッと郁人に、ファンクラブの会員証を取り出し、郁人に見せる。


「……り、梨緒…お、お前…それ?」

「フフフ…そうだよ…私、郁人君のファンクラブで会員ナンバー2番なの」


 清楚ドヤ顔の梨緒である。ゆるふわとは対照的に、デカい胸を張ってのドヤ顔である。そんな、梨緒に呆れる郁人である。


「はい~…梨緒さんは、会員ナンバー2番ですよ~…ちなみに1番はわたしぃですよ~」


 そう言って、ドヤ顔のゆるふわ宏美は、残念な胸を張っているのである。そんなドヤ顔ゆるふわ宏美を、郁人は睨むのである。


「はぁ~…どうせ、そんなに来ないだろうが…約束は約束だからな」


 郁人は、ニコニコ笑顔の梨緒と宏美に、頭を抱えて、いやいや放課後の握手会をやることになったのであった。


ここまで読んでくれてありがとうございます。ぜひ、ブックマークと評価お願いしますね。


さて、しばらく、この話はもう少し続きます。どんどんゆるふわ宏美が苦労人になっていきますが、まぁ、ゆるふわだから大丈夫でしょう。


次回は、この続きです。美月の謎行動にご期待ください。


では、次回の更新もよろしくお願いしますね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。