第3話 フルメモリング
パラダイス計画が始まりはや三日、記憶の壁にぶつかっていた。
「白瀬よ」
「なんです」
「やはりマッドスタディーだけでは、どうにも覚えがな・・・」
「わかりました、記憶にはまだ多様な方法があるので安心してください」
「そうか、してそれは」
「まず、ランナーズハイで覚えるというものです」
「スポーツをしながら覚えるというあれか」
「はいそうです、ではマットを用意したのでここで、その場ランニングしながら、ゲームを見て上手なプレイ方法をみつけましょう」
「わかったよ」
そしてマットにのりランニングをしながらゲームモンスター解説の動画を見るのが始まった。
「思ったんだがな」
「なんです」
「ランナーズハイの時って、なぜか一瞬一瞬の楽しさがすごいな」
「そうなんですよ、きっと酸素が多く体を循環しているので、それで頭がよく回って、楽しさが増大すんでしょうね」
「そういうことだったのか、これからはランナーズハイ効果を使って、ゲーム知識をつけていこうと思う」
「はい頑張ってください」
そしてランナーズハイ効果をとにかく何度も何度も使いありとあらゆるモンスター名を覚えた。
「よし行こう」
「行きますか」
それはゲームテストという、ネット上の教室で開催される、テストであった。
「いくぞ助手よ!」
「はい!」
1問目
モンスルーの最も強い敵は何か?
「イヴェルガーナ!!」
2問目
モンスルーで最も愛好されている敵は何か?
「タマミツネ!!」
3問目
あなたはどんなハンターこそ最強だと思うか?
A狙撃系
B特攻系
Cバランス系
「A!」
それから100問を解き、審査が終わった。
結果を発表するよ!
100問中60問正解
モラル指数は10点中3だよ
「白瀬終わったぞ!」
「どうでした?」
「やはり、私はゲームの道に向いている!」
「そうなんですか?」
「ああ、見てくれこの結果を」
「えーっと40問外してませんか?それにモラルが3ですか・・・」
「なんだ、不足があるか?」
「ありまくりじゃないですか」
「もーいい、もう一回特訓コースと行こう」
「はいお伴します」
そして記憶第2週目が始まった。
「まず教訓を作りました」
「おお」
1記憶とは根性
2負けずに最後までやりとげる
3逃げるな最後まで
「かっこいいな」
「はい、まー私にかかればこんなものです」
「そうか、ではやろう」
「はい」
「で、どんな方法だ」
「ポンプアクションという方法があるんです」
「なんだそれは」
「まずジャブをします、そして動画と敵対した感じに向かい合います、そして覚えるというものです」
「なんだいまいちわからのだが」
「つまり、攻撃態勢で記憶するということです、覚えるものを敵とみなし、相手のすべての行動を見るようにして、また相手にやられる可能性があるという考えを起こし、極限の状態で記憶するものです」
「なるほど、やってみよう」