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詩のようなものたち

作者: 暮 勇

 窓ガラスに映る姿は

 眼球のフィルターと

 ガラスの透明度が

 ぼかして作った

 影にも似た、まやかし


 美しい

 そう思える部分だけ

 見たい

 それが人の欲

 理想への渇望

 醜さを見て取ることは

 否定だ

 自己否定

 欲求への矛盾


 鏡を直視するのには

 勇気が必要だ

 美しいと思える部分も

 醜く目に入れたくない部分も

 ありのままに映し出す

 全てを見て取ることは

 人には酷なことだ


 影はもはや、想像だ

 情報は曖昧な輪郭と

 黒のみ

 どうとも考えられる

 脳の理想の体現者


 鏡と影の中間

 ガラスは一体何を映す

 理想も

 醜態も

 みな曖昧だが

 確かにそこに

 映っている

 そこに映っているものは

 一体誰だ

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