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71.R?


げんきが、錬金創造で、マジックバッグを作った次の日、げんきたちは、樹の亜神ダンジョンの攻略を開始することになった。


「樹の亜神ダンジョンは、50階層あるから、頑張ってね」

(あるじー頑張ってー)


げんきたちは、朝ごはんをいつものメンバーで、食べた後に、準備を整えて、テントの前で、アエリスからダンジョンの情報を聞いていた。


「ピーチたちも頑張ってね」

(わかったー)


ピーチたちは、人化や巨大化、縮小化のスキルについて、ランとリルに教えてもらったので、今日からは、アエリスと一緒に、テントの近くで、修行することになっていた。



げんきたちは、アエリスたちに見送られて、樹の亜神ダンジョンに転移した。


「昨日は、5階層まで進んだけど、敵は弱かったよ〜」

「薬草や木の実なんかはあったけどねー」

「じゃあ、サクサク進んでいこうか」

『了解〜』


げんきたちは、げんきのマップや楓たちの記憶を頼りに、ダンジョンを降りていき始めた。



1階層〜5階層には、ウッドドールが徘徊しており、レベルは1〜10まで、階層を進んでいけば、レベルの高い個体が、多くなっていた。


レベルが高いからといって、無魔石やドロップする木の破片の大きさは変わらなかった。


「張り合いないよー」

「ほら、さっさと進む」


げんきたちは、今10階層を進んでいた。


「だって、だってー」


椿は、ダンジョンに入って、階を進んでも、敵が弱すぎるに我慢出来なくなっていた。


それもそのはずだった。

6〜10階層にいるモンスターは、ウッドドール。

しかも、レベルは1〜10、1〜5階層と個体の強さは変わらなかったのだ。

唯一違うところは、1〜5階層では、単体で徘徊していたのが、6〜10階層では、複数で徘徊していることだった。

だが、複数といっても二体か三体で、げんきたちにとって脅威にはならなかった。



「おっ、あれがボス部屋の扉みたいだな」


げんきのマップで、下に降りて行く階段を探していたげんきたちの前に、古びた扉が見えてきた。


「さすがに、ボスなら強いはず」

「だといいな」


椿は、扉の前で、中にいるボスにワクワクして、2人に、早くボス部屋に入りたい、という雰囲気を出して、ソワソワしていた。

2人は、はぁーとため息を同時に吐き出して、お互いに顔を見合わせて、苦笑いしながら、げんきが、ボス部屋の扉を開いた。


ウッドドールナイト レベル18 17

30センチくらいの木の人形が、手に剣を持っている。


「あれが、ボス?」

「みたいだね〜」

「弱そー」


今まで見てきたウッドドールが、自身と同じくらいの大きさの剣を持っているだけの、見た目だったので、げんきは疑問に思って、椿は、残念そうだった。


3人が、部屋に一歩入ったところで、ボス部屋の扉が閉まり、ボスは、椿に扉がしまりきる前に、殴られて、倒されてしまい、2人は、やる事がなくなってしまった。


椿が、ボスを倒すと、

ポン、と音がして、ボスの消えた場所に、小さな木の宝箱と小サイズの無魔石が、現れた。

それと同時に、ボス部屋の中央に下への階段が現れた。


げんきと楓が、部屋に入っていくと、部屋の中は、思っていたよりも広くて、体育館くらいの広さがあった。


「部屋広くなってない?」

「うーん、開けた時よりは、広くなってるみたいには感じるかな〜」


げんきは、扉を開けた時に見た、ボス部屋の広さは、学校の教室くらいしかなかったのに、ボスが倒されて、消えた後に、急に部屋が広くなったように感じていた。


げんきの感じたことは当たっていて、ダンジョン内のボス部屋は、

ボスがいる場合には、ボスにあった部屋になっていて、

倒されていない場合は、今げんきたちがいる部屋と同じ広くさになるようになっていた。

この事は、帰った後に、アエリスに教えてもらう事になった。


「宝箱あけていい?」

「いいよ」


げんきと楓の話しを少しの間黙って聞いていた椿だったが、木の宝物を開けたくて、ウズウズしていて、我慢出来ずに、2人の前に、木の宝物を見せた。


2人から許可を得た椿は、ドキドキしながら、宝箱を開けると、

木の枝二本、袋に入った銅貨が30枚が、入っていた。


「こんだけ?」


椿が、木の枝二本と、銅貨の入った袋を取り出すと、木の宝箱は、粒子になって、消えていった。


げんきと楓は、木の枝二本と袋を持って、悲しそうな表情をしている椿を見て、我慢出来ずに、笑い出してしまった。


「ごめんね〜」

「ごめん」


2人の笑いが収まる頃には、椿は、拗ねてしまっていた。


2人は、椿に謝ってから、慰めて、椿が復活してきたところで、下に降りていった。



11階層、変わりばえのない森に、最初に遭遇したのは、ウッドドール レベル9だった。


3人は、またか、と思いながら、進んで行くと、

違うモンスターと遭遇した。


ウッドバタフライ レベル12

30センチくらいの木で出来た蝶


「蝶?」

「木の蝶みたいだな」


げんきは、2人に、情報を教えて、椿が小突くと、ウッドバタフライは、粒子になって、小さな無魔石を残して消えてしまった。


「こいつも、弱い」


椿は、ウッドバタフライが消えていくのを見ながら、ボソッとつぶやいた。


その後も、だいたい半々くらいで、ウッドバタフライとウッドドールに遭遇して、倒しながら、げんきたちは、見つけた階段を降りていった。



「ダンジョンってこんな感じなの………」

「帰ったら、アエリスに聞いてみたら?」


げんきたちは、19階層まで降りてきていた。


道中は、11〜15までは、ウッドバタフライとウッドドール単体に遭遇して、16階層からは、ウッドバタフライとウッドドール複数に遭遇するようになった。

1〜5、6〜10階層と傾向が同じで、11階層からは、新たにウッドバタフライが出現し始めて、レベルは11〜20、と高くなっていた。


3人は、進むにつれて、ダンジョンがどういう仕組みなのかは、わかってきていた。

正直言ってしまえば、ファレスノ大森林中層や下層で、狩りをしていた3人からしたら、モンスターが、弱すぎて、相手にならなかった。


「さっさと、ボスのところまで行こう」

『賛成〜』


椿が、モンスターを倒すたびに、弱すぎて、悲しそうな表情を見せていたので、げんきは、さっさと20階層にあるボス部屋に行こう、と提案した。


道中で、ウッドバタフライから始めて、無魔石と粉の入った瓶が、ドロップしたり、ウッドバタフライ亜種 レベル24のいるウッドバタフライ5体の集団に遭遇したが、げんきたちは、20階層にあるボス部屋の扉まで、立ち止まることなく、進んでいった。


ウッドバタフライ亜種

通常の茶色いウッドバタフライと違い、白い色のウッドバタフライ


「次のボスは、どんなのかなー」

「バタフライだとは思うよ」

「あんまり期待しない方がいいよ」


げんきと楓は、今回のボスも大したことないだろうから、ワクワクしている椿に、期待しないように言っていた。

2人は、ボスが弱くて、椿が落ち込んだり、拗ねたりしないように、気を遣っていた。


椿は、2人に気を遣われているなんて考えていなくて、げんきに早くー、と言って、げんきをボス部屋の扉の前まで、押していき、扉を開かせて、自身は、扉が開くと、同時に部屋へ突入していった。


「トレントだな」

「見た事あるやつだね〜」

「ぶん殴ってくる」


トレント レベル52 R


「52?R?」


げんきが、ボス部屋にぽつんといたトレントを眼で見て、いきなりレベルが高くなった事とRの文字を疑問に思っていると、椿が、トレントを大剣で、真っ二つにしてしまった。


「レベル52なんて、いきなり強くなったね〜」

「そうなんだけど、レベル52 Rってなってたんだ」

「R?なんなんですか〜?」

「わからん!帰ったら会えに聞いてみるよ」


げんきと楓が、トレントについて話していると、今までよりは、倒し甲斐のある相手だったので、ニコニコしている椿が、2人のとこに戻ってきた。


「さっきより、大きい宝箱でたよー」


椿に言われて、2人が、椿の指差している方をみると、さっきよりも大きな宝箱があった。


「木の感じも、さっきのよりは、いい木みたいだな」


げんきたちは、宝箱に近づいていき、げんきが宝箱を見て、10階層のボス部屋の時より、いい木が使われてるんじゃないか、というと、楓は同じように感じていたので、頷いて、同意していた。


「早く開けよー」


椿は、外側より、中身が気になっていたみたいなので、げんきが、開けていいよ、というと、すぐに宝箱を開けていた。


中身は、小さな樹魔石4つ、1メートルくらいの木の板6枚、銀貨や銅貨の入っている袋2つ、70センチくらいの杖1本が入っていた。


げんきは、宝箱よりも大きい、木の板や杖が、どうやって入っていたのか気になっていたが、今回も、宝箱の中身を全て取り出すと、宝箱は消えてしまった。


「とりあえず、21階層の入り口まで行って、転移陣で戻るよ」

『了解〜』


げんきたちは、宝箱の中身をマジックバッグに入れると、トレントを倒して、出てきた階段を降りていった。


「これだな」

「みたいだね〜」

「よし、集合!一階に戻って、外に出たら、テントに転移で戻るよ」


げんきたちは、21階層に入ってすぐにあった転移陣を使って、一階層の入り口に転移して、テントに戻っていった。


樹の亜神ダンジョンは、10階層毎にボス部屋があり、ボスを倒して、進んでいき、

途中で、一回ダンジョンから出て、再度入った時に、一度倒した階層のボスを倒さなくてもいいように、ボス部屋の階段を降りていった先に、転移陣が用意してあり、転移陣に無魔石を消費して登録すると、次からは、一階の入り口にある転移陣を利用して、登録してある階層から始めることができる。


ダンジョン内では、短距離や目視の転移は出来るが、階層を跨いだり、外に出たりする長距離転移は、出来なくなっていて、ダンジョン内の転移陣が、唯一の階層移動の手段だった。


げんきたちは、この事をアエリスから教えてもらっていたので、1、11、21階層の転移陣に登録していた。



「なんだ⁉︎」

『何⁉︎』


3人が、転移で、テントに戻ると、目の前に赤い壁があった。


(あるじーおかえりー)

「ピーチなのか?」

(違うールビー)


ピーチが話しかけてきたくらいから、赤い壁は小さくなっていき、いつものルビーに戻っていった。

ピーチは、ルビーの上にいつもより小さくなって、乗っていた。


楓と椿は、ルビーとホワイトを撫でると、お昼ごはんの準備に向かっていった。


げんきは、ピーチたちに大きくなった姿や小さくなった姿を見てほしい、と言われて、お昼ごはんが出来るまで、ピーチたちの巨大化と縮小化した姿を見て、それぞれに感想を言っていった。



げんきは、お昼ごはんを食べた後、アエリスに、Rについて、モンスターの出現の法則など、ダンジョンで気になっていたことを質問していった。


「法則は、大体あってるよ。下に行けば行くほど、上で出て来たモンスターとの遭遇は少なくなっていくよ」

「やっぱり、そうなんだ……Rは?」

「あー、それは単純にレアだよ」

「レア?珍しいってこと?」

「そうだよ。ダンジョンのボス部屋にいるボスは、通常ボスとレアボスの2種類いて、レアは運が良ければ、会えるんだよ。ただ、レアボスの方が強いから、実力が伴ってないと、運が悪いとも言えるんだけどね」

「確かに……運が悪いね」

「まぁ、100回に1回くらいの確率だって聞いたことがあるし、部屋を開けた時にボスを確認して、倒せないレアボスなら、部屋に入らずに、帰るって方法もあるらしいよ」


げんきは、アエリスの話しを紙に書いて、他にボスのことを聞いて、それも紙に書いていった。



ボス部屋は、扉を開けてからボスが出て来るらしい。


ボス部屋を開いて、入らずに少し経つと、扉が閉まって、ボスは消える。

少し経つの時間は、バラバラで、基本的には、1日程度らしい。


ボス部屋に入ると、扉が閉まって、部屋から出られなくなる。

出るには、転移石と呼ばれる緊急脱出用のマジックアイテムを使うか、ボスを倒すしかない。


ボス部屋には、ボスを倒して、最大100分間しか居られない。

時間が過ぎると、ボス部屋の扉の前に転移させられる。


ボス部屋のボスは倒されて、部屋の中が無人になると、10〜100分後に、再度出現する。


ボスを倒すと、入ってきた扉が開くようになって、ボス部屋の前に戻って、再度ボスが出現したら、ボスと戦えるようになる。


ボス部屋で、他のパーティーが戦闘中だったら、部屋には、入れない。

ボス部屋に一緒に入れるのは、パーティーを組んでいるものだけである。



とボス部屋だけでも、注意しないといけないことが多かった。


げんきは、紙に書いて、読み直してから、楓と椿と樹の亜神ダンジョンに向かった。


げんきたちは、レアボスのことがあったので、11階に転移陣で移動してから、10階層のボス部屋に行くことにした。


11階層から階段を上って、10階層に行くと、ボス部屋ではなく、10階層の入り口に出たが、げんきたちは、ウッドドールを蹴散らしながら、ボス部屋の扉の前に到着した。


「運が良ければなら、げんくんだよね〜」

「げんくんが、扉開けてみればいいんじゃない?」

「そんなもんなのかな?まぁ、一回試してみようか」


椿の予想は当たっていて、ボス部屋の扉を開ける者の運の数値で、ボスの確率が変化していた。


ちなみに、ダンジョン内では、運の数値が高ければ、モンスターから魔石以外のドロップ率が良くなる。



げんきたちは、10階層のボス6回目で、レアボスを引き当てることができた。


ウッドドールナイト 亜種 レベル34 36 32 R

ウッドドールナイトの剣が槍に変わっただけ


「あれ槍に変わっただけだよね?」

「おまけに、木槍ですよ〜」

「レベル的には上がってるけど……鉄製剣から、木槍になって、弱くなってるように見えるのは、俺だけ?」


2人も同じことを思っていたので、げんきを見ながら、頷いていた。

三体いたので、1人一体倒すことにした。


「大して強くないね〜」

「だねー」


楓と椿は、軽く太刀を振っただけで、倒せた。


「なんか木槍ドロップした」


げんきが、杖で殴って、倒した個体から木槍がドロップしていた。


「使えんのかな?」

「後で、私が使ってみるよ」


げんきが、椿に木槍を渡していると、部屋の中央に、鉄製の装飾のされていない宝箱が出てきた。


「宝箱は、レアボスの方がいいものみたいだね〜」

「じゃないと、ダメだろ」

「開けるよー」


3人は、宝箱のところに歩いていき、椿が、宝箱を開けた。


中身は、1メートルくらいの丸太5本、本が一冊、極小の樹魔石4つ、銀貨の入った袋1つだった。


本は、木について、という題名だった。


「なんかぱっとしないね〜」

「まぁ、10階層のボスなら、しょうがないだろ」


げんきと楓が、中身について、話している間に、椿が、中身をマジックバッグに入れて、3人は、10階層のレアボスを確認したので、11階層に降りて、21階層に向かって行った。


げんきたちは、21階層に着くと、階段を上って20階層のボス部屋に向かって行った。


「またかよ……」

「3回目だね〜」


3人は、ボス部屋に着くと、げんきが、扉を開けて、ボスと戦っていた。

ただ、げんきが、3回目の扉を開くと、トレントが出現した。

げんきたちは、朝から合計4回連続で、レアボスのトレントを引き当てていた。


げんきが、トレントが出現すると同時に、ファイヤーボールで、焼き尽くして、トレントを倒した。


「おっ、葉っぱがドロップしてる」

「宝箱もこれまでで一番大きいですね〜」

「どうせ、中身は、変わんないだろ」


げんきたちは、トレントを3回倒して、同じような宝箱を獲得して、中身を確認したが、最初の中身と、大して変わらず、杖じゃなくて、丸太や葉っぱ、根に変わっただけで、これといって、珍しそうなものは入ってなかった。


今回出現した宝箱は、これまでより、一回りくらい大きな宝箱だったので、3人は、多少期待したが、板や葉っぱ、銀貨の入った袋の数が増えただけだった。


「そんなもんだろ」


げんきは、中身を見て、はぁーとため息を吐きながら、つぶやいた。



ウッドビッグバタフライ レベル29

50センチくらいの木で出来た蝶の魔物



「ちょっと大きくなっただけだね〜」

「さっきの木槍使ってみるねー」


げんきたちは、合計5回目の挑戦で、ノーマルボスを確認出来て、椿が、ドロップした木槍を使って、攻撃を仕掛けた。


ウッドビッグバタフライは、木槍の攻撃を受けて、動きが、止まってしまい、二撃目を受けて、倒された。


「なんか、動きが止まったように感じたな」

「ダメージが大き過ぎたのかな〜」


げんきと楓は、木槍について、話しながら、ボスを倒して、出現した10階層のウッドドールナイトの時の宝箱より、気持ち大き目な木の宝箱のところに歩いていった。


2人が、宝箱のところに着くと、椿が早速宝箱を開けた。


中身は、白い粉の入った瓶10個、小さな無魔石8個、赤い粉の入った瓶4個、銀貨や銅貨の入った袋2個だった。


「このバタフライのドロップは、なんに使うのかな〜?」

「バタフライの白粉、なんて、俺の知識じゃわからん」

「危ないものだったりして……」


3人は、元の世界の白い粉のイメージもあって、何やら物騒な事を言っているが、ただの塗料だと、アエリスに聞いて、3人は、苦笑いすることになる。


げんきたちは、20階層のノーマルボスも確認したので、21階層に降りていった。



イートフラワー レベル22

1メートルくらいの、ハエなんかの昆虫を食べる植物が、根っこを足にして移動することが出来るようになった魔物


「あれって花⁉︎」

「ただ、茎にでかい口がついただけにしか、見えないから、花ではないよね〜」

「いや、俺に言われても、どうしようもないから……」


見た目が、楓と椿に不評で、げんきの情報を聞き終わる前に、楓が、ファイヤーボールで、倒していた。


その後も、3人が、30階層のボス部屋に着くまで、イートフラワーに遭遇したが、動きが遅いので、近づく前に、魔法で、倒していった。

イートフラワーのドロップは、種だった。


21〜30階層で、今までと違ったのは、10きざみだったレベルが、21〜40レベルのモンスターが出現してきたことだけだった。



イートフラワー 亜種 レベル45〜55

緑色のイートフラワーの赤色版


30階層のボス部屋のノーマルボスは、イートフラワー亜種五体だった。


色が変わって、レベルが上がっただけだが、火に耐性を持っていて、火魔法が効きにくくなっていた。


3人は、火魔法が、効きにくくなっている事なんて関係なく、イートフラワー亜種が、出現すると同時に、3人が一斉に、ファイヤーボールを連射して、倒していた。



30階層のボス3回目の挑戦で、出現したレアボスは、


マンイーター レベル78 R

2メートルくらいの、頭の部分がうつぼ、無数の枝が鞭のような手、根っこが足の魔物



「ウネウネしてて、気持ち悪いよー」

「一切動かずに、私たちが、近づくを待っるみたいだね〜」

「近づきたくないから、魔法で、終わらせることにするよ」


げんきは、2人に魔法を使うと言うと、火魔法のインフェルノを発動させて、マンイーターを火で包み込んで、10秒とかからず、倒した。


『瞬殺だね〜』


楓と椿が、何も出来ずに、炎の柱に焼かれたマンイーターを見ながら、つぶやいていた。


3人は、マンイーターのいた場所に出現した大きな鉄製の宝箱のところに歩いて行った。


「やっぱり、そうだよなー」

「ですね〜」


げんきと楓は、椿が開けて、取り出した中身を見て、2人で、話していた宝箱の法則について、お互いの考えを話していた。


これまで、ボス部屋で出現した宝箱から考えて、

サイズが大きい方が、中身が多く、

木製より鉄製の方が、種類や珍しいものが多く、

中身は、樹に関するものやその階層のメインモンスターのドロップ品などが多くなっていた。



3人は、レアボスも確認したので、31階層に降りていき、31階層の転移陣に登録すると、モンスターの確認をして、テントに戻っていった。


31階層のモンスターは、ウッドドールナイト レベル45 46の二体だった。


これまでのモンスターの法則では、単体の階層だったのに、いきなり複数に変わっていた。



「複数になってたね〜」

「まぁ、これまでが緩かったから、31階層からは、難易度上がるんじゃないかな」

「それならいいなー」


3人は、テントに戻ってきて、みんなで、晩ごはんを食べてから、アエリスとシロが帰った後に、お風呂に入る前に、今日のダンジョンの話しをしていた。

その話しも、ピーチたちが、眠そうになってきたところで、終わりとなって、お風呂に入ってから眠った。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


げんきたちが、樹の亜神ダンジョン攻略に動き出した頃


黒いオークに、国内を荒らされたとある帝国の皇帝は、隣国との戦争中ではあったが、報復の為、黒いオークが出て来た森に攻撃をすることを決定した。

その森、ファレスノ大森林に、街を解放した将軍、将軍の私兵200、奴隷で構成された兵2000、帝国貴族2人とその私兵2500、合計4700程の軍で、向かって行った。



とある帝国の動きを掴んだ隣国の1つの国の王は、自国もファレスノ大森林上層と隣接している為、王都にある冒険者ギルドに、ファレスノ大森林の調査を依頼することになった。


その依頼を受けたのは、一か月前にいきなり現れて、冒険者になって、一か月で、パーティーランクを5、個人ランクを4、まであげた8人組だった。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


げんきたちのいるファレスノ大森林を取り巻く状況が変わってきていた。

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