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51.魔石の違い


げんきが湖に戻ってくると、

グルー、と鳴いて、ピーチが突進してきた。


げんきは、しゃがんで、ピーチを受け止めると、

ピーチを抱えて、撫でてあげた。


「ただいま」

(あるじーおそいよー)

「ごめん、ごめん」


ピーチが、げんきの胸に頭をグリグリやるので、

げんきは、謝りながら、頭を撫でてあげると、

ピーチは、グルー、と嬉しそうに鳴いた。


「ホワイトちゃんもきていいのよ」

「ルビーちゃんも来なさいよ〜」


げんきとピーチを見ていた楓と椿が、ルビーとホワイトを見たら、 アエリスとゆっくり歩いて来ていたので、呼んだが来てくれなかった。


『不公平だー』


そう言って、2人は、げんきとピーチをジト目で見つめて、羨ましそうにしていた。


「みんな、いつもより遅かったよ」


アエリスが、げんきたちのところまで来ると、落ち込んでる楓と椿のところに、ルビーとホワイトに行ってもらうように、げんきに言われたピーチが頼んで、2人の機嫌が良くなるようにした。


げんきは、出迎えてくれたアエリスに謝った後に、ジャイアントクイーンスネークから始まった事を説明していった。


げんきが、アエリスに説明し終わった頃に、ようやく楓と椿が、いつも通りまで戻って、テントに向かって歩き出した。


テントに着くと、楓と椿は、遅くなったが昼ごはんを作りに戻って行った。


げんきは、一服しながら、昼ごはんが出来るまで、アエリスと話しを続けて、たまにピーチを撫でていた。


ご飯を食べ終わったら、楓と椿が、片付けに行ったので、

げんきは、一服した後に、マジックバッグから、今日の成果を出して、先程の話しの続きをアエリスと話し始めた。


楓と椿が、戻ってくると、

2人は、解体する準備をして、楓が紙の用意が出来たところで、

げんきは、トレントたちから、解体し始めた。


最初に、オールドトレントを解体すると、

山のような葉っぱ、山のように積まれた木材、12本の丸太のような枝、6本の太い根、大きな緑色の魔石、になった。


「あれ、この魔石、いつもと違うよな?」

「それは樹属性の魔石ね」

「あれ?魔物から無属性の魔石って取れるの?」


これまで解体してきた魔物から出てきた魔石は、全て無属性の魔石だった。

一番レベルの高かったジャイアントオークキングでも、今回と同じくらいの大きさの無属性の魔石だった。


「あー、それはね、魔物からでも属性の付いた魔石は、取れるんだけど、魔物の魔石に属性が付くのは、力があって、何かしらの属性を持っている魔物が、長年持っている属性を使い続けたら、魔石に属性が付くのよ。だから、今までの魔物からは、属性の付いた魔石が出てこないのが、普通なのよ」


アエリスの説明を聞いて、げんきたちは、へぇー、となっていて、げんきは、急いで、今聞いた事を紙に書いていった。


「じゃあ、オールドトレントは、長年樹属性を使い続けてた、って事になるんだよね?」

「そうよ。ちなみに、簡単に倒して来たけど、オールドトレントは、あのエリアで、長年クイーンスネークと縄張り争いをしていたトレントのトップの魔物なんだよ」

『そうなの⁉︎』

「そうだよ」


げんきが、聞いた話しを紙に書いている間に、

椿が、何となく聞いた質問で、オールドトレントがすごい魔物だったのだと、

げんきたちは、そこで初めて気がついた。

げんきは、次は俺が戦いたい、と戻ってくる道中に楓と椿の話しを聞いて思っていたので、少し残念な気持ちになった。


げんきは、そんな気持ちになりがら、紙に書き終わると、トレントたちとスネークたちの解体に戻った。


「スネークめんどくせー」


げんきは、全て解体し終わったあとに、思っていた事を叫んでしまった。


「げんくんが、斬り刻むから悪いんじゃん」

「まさか、他のスネークが混ざってると、解体できないとは、思いませんでしたよ〜」


トレントたちの解体が終わって、スネークたちの解体をしようと、げんきが、解体を発動させたら、不発で、解体できなかった。


原因は、スネークたちをまとめてしまっていた事だった。

これまでは、バラバラになって、同じ場所にあっても、オークやオークジェネラルの本体に触りながら、解体を唱えると、触っているオークとそのオークのバラバラなものも一緒に解体できたのに、

スネークの場合は、ほとんどがバラバラになってしまっていたので、グリーンならグリーンだけ、レッドならレッドだけ、とキッチリわけて置いて、全てまとめないと、解体できなかった。


解体が終わった後は、大量の素材を見て、マジックバッグが、またいっぱいになりそうだったので、アエリスに聞きながら、外に出しておいても、価値の下がらない素材を、お風呂の置いてあるテントの空き部屋に、楓が紙にメモを取りながら、積んでいった。


もう少しで暗くなってきそうだったので、残りの時間は、マジックバッグの中を整理することにした。


結果、宝石や防具などは、お風呂のあるテントに置くことになり、トイレを置いてある部屋に使わないものは積んで、入ってすぐの部屋に、武器を置くことになり、武器と防具は、洗ってから置くことになった。


武器と防具を洗う作業をしていると、辺りが暗くなって来たので、げんきたちは、急いで、全て洗った。


洗った武器や防具をアエリスに、ドライの魔法で、乾燥させてもらい、予定していた場所に積んでから、遅めの晩ごはんを食べた。



「明日は、どうするの?」

「明日は、レアな魔物いるかもだから、狩りには行きたいよ〜」

「私も行きたい」


ご飯を食べて終わって、片付けも終わって、みんなで、話していると、

アエリスが、明日の予定を聞いてきて、

楓と椿が、オールドトレントを倒したから、レアな魔物が生まれてるかもしれないから、狩りに行きたい、と言ってきた。


「なら、明日は1日狩りにして、レアな魔物を探しつつ、エリアの調査でいい?」


げんきは、色々考えて、提案すると、

楓と椿は、すぐに、それでいい、と言ってきたので、明日の予定は、1日狩り、に決まった。


明日の予定が決まると、

アエリスは、ご飯の時にひょっこり現れたシロを連れて、家に帰っていった。



げんきは、楓たちがお風呂に入った後に、

ピーチを連れて、お風呂に入って、部屋で寝るまで、

今日あんまり遊んであげられなかったピーチを、甘えさせてあげて、

ピーチが、ウトウトしだしたので、自分も一緒に寝た。


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