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113.爆走と街の輪


げんきは、みんなに追いつくと、

大体の話しを聞かせた。


「大体の話しは、わかったけど、まともな貴族って居ないのかな〜」

「誰も彼も、貴族だから偉いと思ってる奴が多すぎなんだよ」

「貴族関連は、もうお腹いっぱいだよー」


げんき、楓、椿は、今までの事を思い出しながら、もう貴族と関わるのはごめんだと、話していた。


そんな中、エイシャの事を知っていたレイラとマリアは、知っているエイシャとは思えず困惑していた。


困惑している2人を見逃す、楓と椿ではなく、

げんきとの話しが終わると、

2人の横に行って、理由を聞いた。


「その、私達の知っているエイシャ王女とは別人のように感じただけです」

「ふーん、人は変わるし、裏の顔を持っているんだよ〜」

「追い込まれた時に、見せる顔が、その人の本性なんだと思うよー」

「それは……」


エイシャの裏の顔を知らない2人は、言葉に詰まってしまった。



楓たちが、話しをしている間に、ダンジョンに着いていた。


げんきは、楓たちが、転移陣で、51階層に転移をして行くのを見届けて、

ピーチたちとメイドたちを連れて、一階層に入っていった。


げんきたち一行は、一階層に入ってすぐに、階段と反対に進んで、他の探索者が周りにいない小部屋で、止まった。


「それじゃあ、装備を整えようか」


今回のメンバーは、

げんき、ピーチ、ハク、クロ、ショコラ、ルビー、ホワイト、マロン、クルル、メイドたち8人、計17人。


パーティーの最大は8人。

誰か一人余ってしまうが、3パーティーで、攻略可能な、鉱石の神ダンジョン、亜神ダンジョンなので、問題ない。


レベルが一番高いピーチを一人パーティーにして、

メインパーティーは、

げんき、ショコラ、マロン、クルル、セラを含むレベル5未満のメイド4人。


第2パーティーは、

ハク、クロ、ルビー、ホワイト、残りのメイド4人。


第3パーティーにピーチとなっていた。


ちなみに、現在、げんきをリーダーとしたパーティーで、マリアたちが第4パーティー、楓たちが第5パーティーに登録されている。


パーティー自体の数に制限は無いので、マリアたちも、楓たちも、特殊効果の恩恵は2.5倍を受けている。

ただし、げんきをリーダーとしたパーティーであれば、恩恵は受けられるが、倒した魔物やモンスターの経験値は、同一エリア、もしくは隣接エリアにいなければ、得られない。


ダンジョンの攻略可能なパーティーというのは、

ダンジョン内のボス部屋に入ることが出来る最大パーティーということである。

ただし、最初からパーティーの制限がかかっているダンジョンもある。



「ごめんな、ピーチ、一人にしちゃって」

(大丈夫ー)

「ありがとう」


げんきは、ピーチを撫でながら、ピーチに自分が騎乗する為の一人用の鞍を装備した。


「げんき様、準備できました」

「おう………えっ?」


げんきが、セラたちメイドの方を振り返ると、

メイド服の上に、象皮の鎧を着たメイドたちがいた。


「なんで、メイド服の上に着てるの?」

「私達の仕事はメイドです。メイド服こそ、私達の戦闘服です」×メイド

「えー………」


げんきは、メイドたちに、一斉に言われて、何も言えなくなってしまった。


「んー、よし、わかった。今から、みんなが乗る用の鞍を二つ出すから、どっちがいいか選んで欲しい」


げんきは、マジックバッグから、朝に作った2種類の鞍を出して、ルビーとホワイトを呼んで、一種類ずつ装備してもらった。


「これに、乗るのですか?」

「そうだよ。どっちも落ちたりしないようになってるよ」


メイドたちは、どっちにも乗ってみて、荷物運搬用の鞍の方が、自分たちとルビーとホワイトな負担が少ないので、そちらにすることに決めて、げんきに伝えた。


「了解ー。それと、魔物やモンスターと戦った事や攻撃を受けたことがない人はいる?」

「私は、ありません」


げんきの質問に、セラを含むメインパーティーの4人がないと答えた。


「そっか、なら、変なこと言うけど、一階のゴーレム の攻撃を受けてみてくれない?」

「どういうことでしょうか?」

「ダンジョン組にも同じ事をしてもらったんだけど、もしも、攻撃を受けた時に、冷静な判断が出来ないと、レベルだけ上げても意味があまりないんだ。ダメージを負う感覚、攻撃を受けた感触、なんかが、わかっていないと、レベルが高くて、HPは減っていないのに、攻撃の衝撃が強いと感じて、パニックになる事がある。そうなると、周りにも迷惑がかかる」


戦闘経験のある第2パーティーのメイド4人は、げんきの話しに頷いていた。


「なるほど、それで、攻撃を受けてみて欲しいということですか……その、私でも、ゴーレムに殴られて、大丈夫ですか?」

「大丈夫だよ。その鎧があれば、HPは対して減らないよ。それにゴーレムの攻撃は、衝撃が強いから、今回には最適なんだ」

「はぁー……」


本当に大丈夫かな、とセラはため息を吐いた。



げんきは、近くにいるゴーレムを引力魔法で、小部屋まで引っ張ってきた。


「誰からやる?」

「わ、私が!メイド長ですから!」


セラは、立候補すると、

ゴーレムの前にいき、ゴーレムに殴られた。


「メイド長ー」×メイド


ゴーレムに殴られたセラは、ただ立っていただけなので、攻撃を受けて、吹き飛ばされて、直線上にいたルビーに激突した。


「あわわわ」

「おーい、セラ、大丈夫か?」


げんきは、吹き飛ばされて、パニックになりかけているセラに声をかけた。


「は、はい!大丈夫、大丈夫です!」

「なら、自分のステータス見てみなよ。HP、対して減ってないからさ」


セラは、げんきのおかげで、落ち着き、自分のステータスを見た。


「えっ⁉︎えー、HPは1減っただけです……」

「だから、大丈夫だって言ったろ。残りの3人も安心して試してみて」

「「「はい!」」」


残りの3人も、ゴーレムに殴られて、吹き飛ばされてルビーに激突したが、みんなHPは1減っただけだった。


ゴーレムの攻撃を受けた4人は、不思議そうに、自分の身体とステータスを何度も確認していた。


(あるじー、倒していい?)


ショコラが、げんきの側まで来て、聞いて来たので、

げんきは、いいよ、というと、

ショコラは、ゴーレムに突進して、倒した。


ショコラがゴーレム を一瞬で、倒したことに、

メイドたちは、驚いていたが、ドラゴンだし、となり、ゴーレム を倒して、げんきに撫でてもらっているショコラを見て、微笑んでいた。



げんきは、ルビーに、荷物運搬用の鞍を出して、装備させて、メイドたちに4人ずつに分かれて乗り込んでもらった。


「防御膜は、大丈夫?」

「大丈夫です」

「マロンとクルルも、頼むね」

「了解です」

「よし!出発だー!」


げんきたち一行は、ピーチに騎乗したげんきを戦闘に、げんきの左右にクロとショコラ、げんきの後ろにルビー、ホワイトと続き、最後尾にハクが続いて、出発した。


道中、モンスターに、遭遇したら、クロかショコラが、倒して、ハクが、魔石やドロップを回収して、止まることなく進んでいき、10階層のボス部屋には、1時間かからずに到着した。


時速にして、100キロ以上の速度を軽く出すことが出来るピーチたちなので、遠くに遭遇した探索者達は、何が起こったのかわからず、もしくは、気づいてすらいなかった。


メイドたちは、というと、

セラ以外は、最初は驚いていたが、途中からはジェットコースター感覚で、楽しんでいた。

セラ以外は、意外にも肝が太いようだった。


セラはというと、最初は、メイド長として、部下のメイドに恥ずかしいとこは、見せられないと、頑張っていたが、途中からは、ボス部屋の前に着いて、止まるまで、気を失っていた。


「みんな、セラ以外は、大丈夫そうだな」

「はい!」×セラ以外のメイド

「この後も続くから、みんな楽しんでね。セラは、まぁ、なんだ、幸せそうに寝てるから、そのままでいいかな……」

「メイド長……」×セラ以外のメイド


この時を境に、今まで頑張って積み上げてきたセラのイメージは、変わってしまったが、

そんなことを知らずに、セラは、幸せそうに寝ていた。


げんきたちは、ボス部屋の前で待っているパーティーも、部屋の中で戦っているパーティーも居なかったので、ボス部屋に入った。


「普通のボスだな。誰が倒す?」

(なら、私が倒します)


クロが、ゴーレムに突進していき、ゴーレムが出現すると、同時に、五体のゴーレムを殲滅した。


(終わりました)

「お疲れ様」


げんきは、相変わらず話し方硬いなー、と思いながら、クロの頭を撫でてあげると、くすぐったそうにしていたが、嬉しかったのか、ピュイー、と鳴いていた。


げんきたちは、宝箱の中身を回収して、

11階層の転移陣にげんき以外登録して、再度爆走モードで、20階層のボス部屋を目指して、出発した。


16階層で、以前会った、寄生したくて、げんきたちに話しかけてきた貴族の息子2人とわからない4人の6人パーティーをマップで、見つけたが、興味も無いので、そのまま進んだ。



20階層のボス部屋の前には、1組の探索者パーティーが、順番待ちをしていた。


「あのー、少し宜しいでしょうか?」


パーティーの中から、犬耳の付いた男の獣人が、話しかけてきた。


げんきは、また寄生か、と思いながら、男の方を向いた。


「何か?」

「先に、ボス部屋に入ってもらって、構いませんよ。俺たちは、ボス部屋の周回中で、今は休憩中ですから」

「そうですか、どうも。なら、先に行きかせてもらいます」

「お気をつけて」


見た目、いかつい男の獣人が、意外にも、紳士的な感じだったことに、驚いたが、有り難い提案だったので、げんきは、お礼を言って、ボス部屋の扉を開けた。


「おっ、レアか」

「えっ⁉︎えーー」


げんきたちが、ボス部屋に入って、げんきが眼でボスを確認すると、

ビッグロックフロッグ レベル81 R、

だったので、げんきが呟いたら、

後ろの方から、声が聞こえて、扉が閉まる寸前に、

男の獣人が慌てて、ボス部屋の中を覗いていた。


男の獣人は、中を見て、ビッグロックフロッグを確認して、絶望した顔をしていた。

バタン、と扉が閉まると、男の獣人は、トボトボ歩いて、パーティーの元に戻った。


「何だったのかな?」

「そうですね。彼の最後の様子から考えると、レアボスを狙っていたのではないでしょうか」

「あー、なるほど。ご愁傷様だな」


げんきがメイドの1人と話している間に、ビッグロックフロッグは、ハクに倒されていた。


ハクは、ボスドロップと宝箱の中身を回収して、げんきたちのところに戻って来たので、

げんきは、お疲れ様、と言って撫でてあげた。


「相変わらず、幸せそうに寝てるな」


未だに、セラは、幸せそうに寝ていた。


みんなで、セラを見て笑いながら、

げんきたちは、21階層に降りていった。



「楽勝だったな」

(えへー)


30階層のボスは、ピーチが一瞬で倒して、げんきに撫でてもらって、嬉しそうにしていた。


31階層の転移陣の登録をして、げんきは、みんなを見回した。


「この調子なら、お昼ごはんくらいには、50階層のボス部屋まで行けそうだな」


ピーチたちは、一斉に鳴いて、

メイドたちは、ピーチたちに釣られて、困惑しながら、おー、と言っていた。


相変わらずの爆走モードで、

げんきたちが40階層に着くと、

40階層のボス部屋の前に先客がいるのを、げんきのマップで、捉えた。


「みんな、ボス部屋の前に、先客がいるみたいだから、ゆっくり行くよ」


げんきたちは、ボス部屋が近くなると、速度を落として、ボス部屋に向かった。


ボス部屋の前にいた先客も、近づいてくるげんきたちに気づいて、自分たちの武器に手をかけて、戦闘態勢に入った。


「ん?」


げんきは、先客が戦闘態勢に入ったことに気がついた。


「何か、相手がやる気みたいだから、ピーチと俺で、ちょっと行って来るよ。ショコラたちは、メイドたちを守ってあげて」

(わかったー)


げんきは、ピーチに騎乗して、先客の方に進んで、

距離が50メートルくらいのところで、ピーチから、降りた。


先客の探索者パーティーは、げんきがピーチから降りると、

一斉に、武器を抜いて、構えた。


「おいおい、何のつもりかな?」

「ライト!」


げんきが話しかけようとしたら、先客の1人の男が、ライトの魔法を発動させた。


「そんなに死にたいのか」


げんきは、呟きながら、腰に下げていた山の亜神ダンジョンで手に入れた山亀の太刀を抜いた。


山亀の太刀 亜神級ー山亀の甲羅から作られた太刀。

付加は、武器破壊(中)、武器破壊(小)、移動阻害(中)、移動阻害(小)。

(武器破壊は、太刀に触れた武器の耐久値を減らす、移動阻害は、太刀に斬りつけられたものは、移動する速度が遅くなる)


げんきが、ニヤニヤしながら、先客に近づいていくと、

慌てた様子の男のハーフエルフが、後ろから出て来た。


「おまえら、武器を下げろ!」


ハーフエルフの男は、パーティーの前にでると、

武器を下げるように命令した。


それでも、ライトを使った男、大剣を構えた男、魔法の詠唱をしている魔法使いの女は、男の指示には、従わなかった。


「誰から死ぬ?」


げんきの声が聞こえたハーフエルフの男は、今にも飛び出しそうな、大剣を構えた男を必死に止めた。


「おまえら、彼の方は、げんき殿だ!それでも、武器を下げないなら、パーティーから除名する!クランとは関わりない者とする!」


ハーフエルフの男の言葉を聞いて、大剣を構えた男、魔法使い女は、自分の武器から手を離した。

ライトを使った男は、震えて、立って居られなくなった。

というよりも、ハーフエルフの男以外のメンバーは、全員冷や汗をかきながら、げんきをチラチラ見ていた。


「げんき殿、大変申し訳ございません」


ハーフエルフの男は、パーティーのメンバーが、武器から手を離したのを確認して、げんきに頭を下げた。


「誰から死ぬか決まったか?」


げんきが、太刀を構えたまま、一歩踏み出して、尋ねたら、ハーフエルフの男の後ろにいたメンバーは、ガクガク震え出した。


「……先程のことは、手違い、勘違いで、その、探索が上手くいっていなかったことも影響していまして……」

「手違い?勘違い?何と?」

「………」


ハーフエルフの男は、何も返す言葉が思いつかず、黙ってしまった。


「俺は何もしていないのに、そちらが一方的に戦闘態勢に入って、何も言わずに、俺に魔法を発動させた。今起こったことは、これだけ。俺がお前たちを敵として殺す理由はあるよな。お前たちを賊と思う俺の考えは間違っているか?」

「それは……その、俺たちの落ち度は認める。決して、賊の類いではない、です。私たちは、クラン街の輪のメンバーで、私は副リーダーのライと言います」

「あー、下にいた男のとこのやつか、ふーん」


げんきは、ライが、剣の柄のマークを見せて来たので、下にいた獣人の男も同じマークのついた鎧を着ていたのを思い出した。


「下にいた男?あっ、20階層のボス部屋の前いたいかつい獣人の男でしょうか?それは、私たちのクランのリーダーです」

「へー、あいつがリーダーか。あのいかつい獣人の男は、まともな対応だったんだがな。おまえらとは大違いだったな」

「……」

「まぁ、今回は、あのリーダーに免じて見逃してやるよ。ただし、次は、話しをする前に殺す。後、俺たちが、ここに来ているのを知ってるのは、おまえらだけだ。情報を漏らすようなことしないよな。もしも、情報が漏れたら、朝に知り合いの絶望した顔とご対面させてあげるよ。わかったか?」


げんきが、最後に軽く威圧したら、

ライ以外は、失禁して、

ライは、失禁はしなかったが、立って居られず、膝をついて、震えていた。


「わかったの?」

「………あぁ、わかった」


恐怖に包み込まれているような感覚にライは、感じたが、必死に、声を出した。


他のメンバーも、口々に、わかった、と囁いて、頷いていた。


「その様子だと、ボス部屋に行くのは無理そうだから、先に行かせてもらいますね」

「あぁ……」


げんきは、先客の許可を得たので、ピーチにみんなを呼んで来てもらい、40階層のボス部屋に入っていった。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



げんきたちが、ボス部屋に入っていった後、

街の輪の副リーダーライは、何とか立ち上がって、メンバーを見回した。


メンバーは、皆、恐怖に包み込まれて、足が震えて、立ち上がることすら出来ないようで、口々に何か囁いていた。


「皆、わかっていると思うが、今、ここで、あったことは、他言無用だ」


ライがそう言うと、メンバーは、ライの方を向いて、頷いた。


ライは、みんなが頷いたのを確認して、

1人ずつ、肩を貸して、ボス部屋の隅に移動させた。


ライ以外は、その後、3時間以上、まともに動くことが出来なかった。


げんきと遭遇して、5時間以上経って、

みんなが、立ち上がれるようになって、

ライたちは、クランのホームに帰るべく、31階層の転移陣を目指して、出発した。


途中の37階層で、戻ってくる予定の時間に戻って来ない事を心配した同じクランのリーダーのパーティーと合流して

ライたちは、無事にクランのホームに帰りつく事が出来た。


リーダーのパーティーは、ライたちのあまりの衰弱っぷりに、何も言えず、聞けず、ホームに帰ってからも、話しかけることが出来なかった。



そして、3日後、クランのリーダーは、ライたちを自分の部屋に呼んだ。


「何があった」

「………」


誰も何も言えないどころか、ライ以外は、急に震え出した。


「……おまえらに何が起こったんだ」

「…………竜の逆鱗に触れた、開けてはいけない箱を開けてしまった………」


ライが、必死に絞り出した囁きを聞いて、

リーダーは、何も言えなくなってしまった。


「リーダー、今まで、世話になった」


ライは、そう言うと、部屋を出て行き、荷物を持って、クランから出て行った。


その後、残されたライ以外のメンバーも、震えが収まってくると、ライと同じようなことを言って、荷物を持って、クランから出て行った。


何が起こったのかすらわからないリーダーは、部屋に1人になって、ライの言葉を思い出しながら、クランから出て行く者たちを窓から見送った。


そして、ライたちが、出て行った後、他のクランメンバーから、話しを聞いて回ったが、誰も何も知らず、何もわからないまま、クランの主力のメンバーが居なくなってしまい、計画していた亜神ダンジョンの攻略も流れてしまった。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


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