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104.ハイロウへの復讐とお迎え


げんきたち5人は、ハイロウの4人が、転移陣を設置していた場所に近づいて来たので、動くことがにした。


げんきの部屋の部屋の前で、待ち構えていたシャルを連れて、皆んなが集まっている食堂に向かって、

晩ごはんの準備をしていたセラを呼んだ。


「今から、5人……とピーチたちで、出掛けてくるから。夜中までには、帰ってくるつもりだけど、起きて待って無くていいからな」


げんきは、途中で、ピーチから、私もー、と言われて、ピーチたちも連れて行くことにした。


「家の中で、自由にしていてくれ。それと、明日の朝にダンジョンの為の打ち合わせをするから、寝坊するなよ」

「問題を起こしたら、わかってますよね〜?」


楓の一言で、教育を受けた3人は、ブルっと震えていた。


シャルが、着いて来ようとするので、

皆んなが、問題起こさないように頼んで、諦めさせた。

というより、げんきが、頼んだら、すぐに食堂に戻って行った。



食堂を出たげんきたちは、地下一階の物が何もない部屋に来ていた。


げんきは、転移陣を設置して、驚いているアスカとミカにも、転移陣の上に乗ってもらい、転移した。


5人と5匹で、あまり離れては、いないとは言え、

げんきのMPは、1000以上転移だけで、減っていた。


転移した先は、最初にあった盗賊たちの寝ぐらにしていた洞窟の近くにある洞窟の中だった。


洞窟と言っても、ただの穴でしかないような場所だったので、げんきが転移陣を設置して、出入り口を土魔法で、瓦礫の山を作り、封鎖していた。


げんきが、魔法で、瓦礫の山を退けて、外に出た。


「ここは?」

「街道の近くにある山の森だよ」


げんきは、アスカの質問に答えると、

こっち、と言って、森を進んで行った。


森の中を歩いて、10分もしないで、街道が見える場所に着いた。


「もうすぐ、アイツらが通るから静かにしてね」


げんきは、マップを確認して、ハイロウの4人以外に、マップでわかる範囲で、半径3キロ以内に人が居ないのを確認した。


「来た。アイツらよ」


アスカの声で、げんきは、盗賊団の時に使った睡眠草を燃やして、風魔法で、ハイロウの4人に煙を吸わせた。


リーダー以外は、煙を吸うと、一瞬で、眠りに落ち、

リーダーは、煙から逃げようとしたが、げんきが煙を風魔法で操り、リーダーの抵抗も虚しく、眠りに落ちた。


げんきたちは、ハイロウの4人のところに行き、

げんきが樹魔法で、全員を縛り上げた。

縛り上げた4人を連れて、げんきたちは、ファレスノ大森林にあるげんきたちのツリーハウスの前に、げんきの転移魔法で、転移した。


「すっごーい」

「何これー」


アスカとミカは、元の世界の一軒家風のツリーハウスに驚いていた。


げんきは、マップを確認して、ハクたちがツリーハウスに居なかったので、湖にいるアエリスに後で、聞くことにして、

先に、ハイロウの4人の問題を片付けることにした。


「ここには、ハクたち居ないみたいだから、先にコイツらを片付けるよ」

『了解ー』


げんきは、驚いている2人を引き寄せて、転移魔法を発動させた。


転移した先は、

帝国側の上層と繋がっていた中層エリア。

その高台だった。


「ここは?」


げんきは、アスカとミカに、場所の説明をした。


「これから、どうするの?」


場所を理解して、軽く震えているミカが聞いてきた。


「2人が、されたことをするんだよ。装備品と持ち物を剥いで、魔物の中に、ポイする」

「ポイする……」

「でも、優しく、慈愛に満ち溢れている俺は、全員起こして、4人に綺麗な剣を二本あげるよ」


2人は、どこが慈愛に満ち溢れているの?となった。


楓と椿は、げんきたちが話している間に、縛っていた草をとり、4人を下着のみに剥いていた。


げんきは、下着姿の4人をまとめて、魔法の檻を作り、無魔法で透明な板を作り、檻を載せて、みんなで、高台から降りていった。



高台から降りて、森の中で、少し開けた場所に着くと、げんきは、檻を下ろして、4人を起こすことにした。


「おい!起きろ!」


げんきは、檻に水をかけながら、起こした。


「なんだ!どうなってる!」

「どこ!ここは!」

「キャー」

「なんで、何も着てないんだ!」


起きた4人は、騒いで、リーダーが、げんきを見つけた。


「お前は、誰だ!私たちにこんなことして、ただで済むと思うなよ!」


リーダーは、すぐさま、げんきに噛み付いてきた。


「リーダー、リーダー、あれが、げんきです」


げんきを見たことがあった回復役の女が、リーダーにげんきの事を教えた。


「貴様か!貴様が、げんきかー!」

「そうだけど?」

「貴様のせいで!私たちは、私たちは!私たちが、何をしたというんだー!」

「なんだ、まだわからないのか?想像していたよりも馬鹿だな」


げんきは、リーダーに言い放つと、

手を挙げて、合図した。


げんきの合図で、げんきの後ろの茂みにいた、アスカとミカを先頭に残りのメンバーが出てきた。


ハイロウの4人は、アスカとミカを見て、固まっていた。

そりゃ、死んだと思っていた人が、目の前に現れたら、誰だって固まるだろう。


「お久しぶりですね」

「あの時は、世話になりましたね」


アスカとミカの言葉で、4人は、正気に戻って、

リーダー以外は、震えていた。


「小娘共が!なんで生きてやがる!てめぇらは死んだはずだろうが!」

「この通り、ピンピンしてますよ」

「勝手に殺さないでほしいな」


ここで、ようやく4人は、自分達が何をしたのか理解した。


「貴様等が、げんきと繋がってやがったとはな」

「お願い、許して!」

「私は、リーダーに命令されて、仕方なかったの」

「お願いよ。村には、小さい兄弟がいるの、だから……」


リーダー以外は、げんきたちに、命乞いを始めた。


「あー、うるせーな!黙れ!」


げんきの一言で、ハイロウの4人は、黙った。


「ようやく、静かになったな。これから、お前らには、お前が2人にした事を受けてもらう。ただのゲームだよ。ルールは簡単、お前らが森から抜けられたら、見逃してやる。それに、俺は優しいからな、お前たちに綺麗な剣を二本やるし、森の中の洞窟に、お前らから奪った物を、置いておく。な、優しいだろ」


げんきの説明を聞いた4人は、げんきに、さっきよりも大きい声で、命乞いを始めた。


ただ、そんな馬鹿デカイ声を上げたら、周りにいた魔物が集まってくるのは、当たり前だった。


「その檻は、後1分したら、消えるから、それから、ゲーム開始だ」


げんきは、檻の前に、ハイロウの持っていた綺麗な剣を二本地面に刺した。


げんきは、楓たちのところに戻ると、結界魔物を発動させて、メンバー全員の守りを固めた。


そして、げんきが60秒を数え終わったところで、檻の魔法を解除した。



ハイロウの4人は、檻が無くなると、

リーダーが、剣を抜いて、げんきたちに襲いかかった。


パキン、と剣が結界に当たると、剣は折れた。


「どういうことだ!何故、剣が届かない!」


リーダーは、もう一本の剣で、げんきに斬りかかったが、同じように、結界に阻まれて、パキン、と剣が折れた。


「リーダー!リーダー!」

「魔物だ!魔物が集まってきてる!」


リーダーが剣を二本無駄にして、げんきに罵声を浴びせている間に、ビートルが集まってきていた。


ハイロウの4人は、檻のあった位置から動かないまま、ビートルに襲いかかられた。


「くっ!」

「魔法は、まだか⁉︎」

「キャー」


4人は固まって、3人で魔法使いを守って、魔法で開けた穴から脱出しようとしていたが、

ハイロウの4人では、フル装備で、やっと単体のビートルを倒せる程度なので、守れるわけがなかった。


回復役の女が、ビートルの体当たりで、吹き飛ばされた。


「しょうがない、助けてやるか」


げんきの一言で、まだ固まっていた3人を檻に閉じ込めた。


「何してるの?」


げんきの突然の行動に驚いたアスカが、尋ねてきた。


「いや、このままだと、2人と同じだろ。だから、より恐怖を味わってもらう為の準備だよ」


げんきが指差した方をアスカが見ると、

檻から見える位置で、吹き飛ばされた回復役が、生きながら、ビートルたちに食べられて、悲鳴をあげていた。


そして、アスカは、檻にいる3人を見ると、

3人は、絶望した顔で、生きながら食べられている仲間を見ていた。


アスカとミカは、人が、生きたまま食べられる光景に、吐き気を催していた。


げんきは、回復役の悲鳴が聞こえなくなったら、

檻を解除した。


次は、斥候役、その次は、副リーダー、そして最後にリーダーと、1人ずつ同じことを繰り返した。


副リーダーが、生きたまま食べられている頃には、アスカとミカの吐き気も収まって、絶望しながら、死んでいくのを、見ていた。


最後のリーダーは、檻にいる間、ずっと、げんきたちに、泣きながら、命乞いをしていたが、

アスカとミカは、笑顔で、拒否した。



「ちょっと、アイツらの後始末してくるよ」


ハイロウの4人が、絶望しながら死んだあと、高台に戻る途中で、

げんきは、ハイロウの装備品と持ち物を持って、近くにあった洞窟の奥に全て持っていき、土魔法で掘った穴に入れて、埋めた。


高台に着くと、

げんきは、2人に話しかけた。


「気分はどう?」

「最後のリーダーの顔を見て、スカッとしたかな」

「私は、リーダーの必死の命乞いを断った時が、一番スカッとした」


2人は、笑顔で、げんきに返事を返した。


「2人とも、大丈夫そうで、良かったよ。途中は、ダメだと思ってたのに」

「最初はねー、さすがに、生きたまま食べられてるのは、ヤバかったね」

「でも、途中からは、何にも感じないで、アイツらが苦しむ姿が見れて、良かったかな」

「変な感じが、するかもしれないけど。これが、エンフィスの普通なんだよ。魔物に負けたら、食べられる、目の前で、仲間が、死んでいく。エンフィスじゃどこでも、こうなんだよ。それに、2人も途中から、馴染んだんだと思うよ」


2人も、げんきの言ってることは、わかる、理解できるが、元の世界の考えが、邪魔して、ちゃんとエンフィスに馴染めていなかった。

それが、騙されることにも繋がっていた。


げんきは、その事になんとなく、2人の言動から、感じていた。


だから、2人が、今回の事で、ちゃんとエンフィスに適応出来て良かった、と思っていた。


「それじゃ、ハクたちを迎えに行こうか」


げんきは、全員を集めて、アエリスのいる湖に転移した。




「おかえりー」

「ただいまー」


げんきたちが、転移した先に、アエリスが待っていた。


「つーか、帰って来たのに気づいてたからって、結界に何回も水飛ばしてくるなよ」

「バレてたかー。私もまだまだね」

「いや、わかるから!ビートルの体当たりと同時に、ぶつけてきても、衝撃が違い過ぎるから」


げんきたちが、ハイロウを見ていた時に、結界にビートルが、体当たりしてきていたが、その時に、アエリスも湖から、水を飛ばしていた。


げんきは、アエリス笑いながら話しをして、

新しい仲間のアスカ、ミカ、マロン、クルルを紹介した。


「あら、旅人。知り合い?」


アエリスは、アスカとミカにげんきたちと同じ旅人の称号を見つけた。


「まぁ、知り合いかな。それで、ハクたちを迎えに来たんだけど……居ないの?」

「今日は、朝からフィーのところに行ってるよ」

「タイミング悪かったのか」

「大丈夫よ。夜には帰って来るって言ってたから、もうすぐ帰って来るはずよ」

「なら、待とうか」


げんきは、ハクたちが帰って来るのを待つことにして、アエリスと街でのことを話していった。


げんきとピーチ以外は、月の映る湖を見ながら、話しをしていた。


「ところで、なんで、フィーのところに行ってるの?狩り?」

「それはね。ショコラちゃんが、やんちゃ過ぎなのよ」


アエリスは、笑いながら、げんきたちが街に行ってからのことを話してくれた。


1日目は、人について勉強して、

2日目に、勉強が終わって、昼からシロとハクたちは、中層に狩りに行った。

それで、昨日も同じように、シロとハクたちは、狩りに中層の一番強いエリアに行った。


最初は、順調に狩りをしていたらしいが、

休憩していた時に、ショコラが、トレントに近づき過ぎて、枝で、殴られた。

休憩を邪魔されて、楓作のクッキーをダメにされて、

怒ったショコラが、トレントにブレスを吐きまくった。


エリアの4分の1くらいが、黒焦げになって、トレントもほとんど倒した。


湖に帰って来たショコラは、アエリスに怒られて、しょんぼりしていたら、フィーが、マジックバッグを求めて、湖にやってきた。


そこで、フィーが、自分の山の麓なら、好きに狩りしていいのに、と言ってしまい、朝からフィーに連れられて、狩りに行ってるらしい。


「ショコラって、そんな力があったんだ。エリアの4分の1って……街に連れて行くのやめようかな」

「ダメダメ、ちゃんと連れて行って!ショコラちゃん可愛いし、興味あるんだけど、このままだと、森が無くなるから!」

「いや、さすがに、そこまでじゃ……」

「ダメよ!龍族舐めちゃ、ダメ!それに、げんきと一緒にいるってずっと言ってるんだから!もし、置いて行かれるとわかったら、恐ろしすぎよ!」


げんきが、アエリスから、ショコラのことを頼まれていたら、

月が見え無くなって、巨大な影が、湖に降りてきた。


影の正体は、10メートルくらいのドラゴン、フィーだった。

フィーは、湖に降りてくる頃には、3メートルくらいになって、着地すると、背中から、ハクたちを下ろして、2メートルくらいになった。


(あるじー)


フィーの背中から下りるなり、

ショコラは、げんきを見つけて、げんきに突撃してきた。


まだ、子供とはいえ、ショコラはドラゴン、

げんきは、ショコラを受け止めたが、普通の者なら、即死クラスの威力がある。


「迎えに来たよ」

(やったー)

「ハクたちもね。久しぶりな気がするな」

(あるじも、元気そうでなによりです)

(あるじさま、元気そうでなによりです)


ハクとクロは、人について勉強して、どこか固い感じになっていた。


「ハクもクロも固いよ。前と同じでいいよ。みんなを街に連れて行くんだけど、先にお話しするよ」


げんきは、ハクたちに、街では、してはいけないことを話していった。


ハクたちと約束したのは、


街の中は、げんきたちの仲間の誰かと一緒に居ないと行っちゃダメ。


相手に攻撃をされるまでは、攻撃しない。


攻撃する時は、街を破壊しないようにする。


仲間とは、仲良くする。


何かあれば、げんきに報告する。



げんきは、ハクたちに、これが守れなかったら、街には連れて行けない、と伝えて、

ハクたちは、約束する、と言った。



げんきは、ハクたちと話しが終わると、

アエリスと話しているフィーのところに行った。


「フィー、こんばんは」

「おう、げんき、こんばんはね」


アスカとミカは、フィーが登場してから、マロンとクルルと一緒に固まっている。


楓と椿、ピーチたちは、げんきとの、話しが終わったハクたちと話していた。


「ハクたちが、迷惑かけて、悪いな」

「構わないわ。ショコラ様の為だからね」

「おてんばな子だけどな。それで、マジックバッグいるのか?余ってるからいいけど」

「そうだった!解体出来るマジックバッグがあるって言っておっただろ。キャルルが欲しがっているんだ」


フィーは、キャルルが解体出来るマジックバッグを欲しがっている理由を説明してくれた。


簡単に言えば、料理に必要、だった。


キャルルの子供の二匹が、げんきたちのところで、ご飯を食べてから、住処で、前までよりご飯を食べ無くなった。


子供に理由を聞いてみたら、美味しくない、それが理由だった。


ドラゴンは、生のまま食べるのが、普通だったのだが、楓と椿の調理されたものを食べて、今までのものが美味しくなく感じるようになったのが、原因だった。


それから、元々、料理なんてした事のなかったキャルルは、子供たちの為に、魔物を解体?して、試行錯誤を繰り返しながら、肉を焼いて、岩塩や木の実を砕いた物を作っていた。


子供たちの食欲が、治って、キャルルが、フィーにその話しをして、フィーが解体出来るマジックバッグの事をキャルルに教えた。


魔物の解体が、一番困っていたキャルルは、その話しに飛びついてきて、

キャルルは、子供たちの面倒を見ないといけないので、母親のフィーにげんきたちから貰えないか、聞いて来てもらっていた。


それで、フィーは、今ここに居た。


「そんな事情じゃなくても、マジックバッグは余ってるから、普通にあげるよ」

「いいのか?」

「いいよ。アエリスのおかげで、色々マジックバッグ作ったからな。ちょっと取ってくるよ」


げんきは、転移で、ツリーハウスからマジックバッグを持ってきた。


「助かるわ。これで、キャルルと孫が喜ぶよ」

「孫を持つと大変だね」

「小さい頃が一番可愛いんだ。頼まれたら、断れんよ。では、キャルルと孫が待っているから私は帰るよ。ショコラ様もまた、遊びましょう」


フィーは、ショコラに手を振って、飛び上がって、去っていった。


げんきたちも、用が済んだので、帰ろうとしたら、

アエリスから、楓と椿の料理が欲しい、と言われて、

楓と椿とアエリスが話し合って、10日に1回まとめて、げんきのマジックバッグの親子の転移機能を使って、送ることになった。


げんきたちは、ハク、クロ、ショコラを加えて、

サーシュンの家に転移した。



(ここが家なの?)


転移した何も無い部屋で、げんきの頭の上にいるショコラがげんきに聞いてきた。


げんきは、何も言わずに、部屋から出て、階段を上がった。


(ひっろーい)

「中々の家だろ?」

(木の家よりおおきいー)


ショコラは、クロと一緒に飛んで、エントランスを見て回っていた。


「おかえりなさいませ」


げんきたちが、帰って来たのを感じたセラとシャルが、げんきたちを出迎えてくれていた。

ただ、2人共、クロとショコラを見て、固まっていた。


他の皆は、メイドたちは、晩ごはんの片付け、

レイラたちは、お風呂に入っていた。


げんきたちは、とりあえず、晩ごはんを食べる事にして、食堂に向かった。


げんきたち以外のメンバーは、晩ごはんが終わっていたので、楓たちが、作っていたご飯を食べることにした。

久しぶりに一緒にご飯を食べられるのが嬉しかったショコラは、ずっとげんきの側で食べていた。


げんきたちが、ご飯を食べていると、

他のメンバーとメイドたちが、食堂に集まって来たので、

げんきは、食べ終わってから、連れてきたハク、クロ、ショコラの紹介をした。


みんな、食堂に入って来て、ショコラを見て、最初は固まっていたが、げんきに甘えているのを見て、

怖がったり、怯えたりはしなかった。


「シャル、何か問題あった?」

「基本的には、何も。ただ、レイラとマリアが、何やらコソコソしていました」


シャルの報告を受けて、げんきたちが、レイラとマリアを見ると、

2人は、ビクッと身体を震わせた。


「違います、違うんです!その、私は、ダンジョンに向いていない、と言うのを、マリアと相談していたのです」

「そうなのです!姫さまは、戦闘経験が、その、無いといいますか……それで、げんき様に相談した方がいいのか、どうかを、話していただけです!教育は、教育だけは、許していただけないでしょうか」


楓と椿は、2人の言い分を聞いて、2人を連れて、お風呂に向かっていった。


げんきは、それを眺めながら、レイラとマリアに、頑張れ、とエールを送った。


他には、問題なかったそうなので、

げんきは、明日の朝の打ち合わせに寝坊しないように、と伝えて、解散となった。


げんきは、解散して、気が進まなかったが、ピーチたちとお風呂に入って、聞こえてくる艶めかしい声を気にしないように、お風呂で、疲れを癒して、

久しぶりに従魔に囲まれて、眠りについた。

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