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99.品定め


げんきは、朝起きて、一服して、お風呂に入った。


お風呂から上がって、食堂で、ピーチたちと戯れていたら、楓たちが、起きてきた。


楓と椿の後ろから、ミカに支えられたアスカの姿を見て、昨日何があったのかをげんきは、察した。


一通り挨拶を済ませたげんきは、

2人にピーチたちを紹介していった。


最初は、魔物っ!となっていた2人だったが、

今、現在は、マロンとクルルを抱えて、ニヤニヤしている。


朝ごはんを食べている時も、2人は、マロンとクルルを抱えて、一緒にご飯を食べて、

ご飯が食べ終わったら、ルビーとホワイトを背に横になっていた。


ピーチは、相変わらず、げんき以外に触られるのが嫌みたいで、2人から逃げていた。



「今から、総合ギルドに行くよ。2人には、総合ギルドに登録してもらうから、よろしく」

「「はーい」」


げんきの一言で、みんな動き出して、

総合ギルドに向かった。


相変わらず、げんきたちの前には、道が勝手に出来ていた。

2人は、何⁉︎と驚きながら、げんきたちについていった。

街の住民も、新たに増えた2人を見て、話し合っていた。


総合ギルドに着いたら、

中は、冒険者に、貴族、商人などが、ごった返していた。


受付を済ます為に、げんきたちは、列に並んで、順番が来て、呼ばれた先には、げんきたちを見て、顔を青くしている隠れていた男がいた。


「お、おはようございます」

「あぁ、おはよう。オークションの受付と後ろの2人のギルド登録を頼む」


げんきは、紹介状を出して、2人を指差した。


隠れていた男は、紹介状を受け取り、黒い紙を近づけて、紹介状の確認をした。


「ほ、本物ですね。こちらが貴方様の札になります。オークションに参加される場合は、この番号の席にお座り下さい」


げんきは、20と書かれた札を受け取った。


隠れていた男は、げんきに札を渡すと、

テーブルに罪状の有無を確認出来る魔道具を出して、

2人に触るように言って、罪が無い称号にないのを確認して、ギルドカードをテーブルに出した。


「カードの代金と年会費をお願いします」


げんきは、自分たちと同じ10年分の年会費とカードの代金をテーブルにおいた。


隠れていた男は、2人が、カードの登録を済ませると、迅速に2人のカードに年会費を刻んだ。


「えーと、お2人のカードの講習は、どうしましょうか?」

「講習か……今はいいや」


隠れていた男は、げんきの言葉で、ホッとしていた。


「あと、今日一日談話室を一部屋借りたい」


総合ギルドでは、地下にある部屋を一日単位で、借りることができる。


「本日は、中、小共に満室で、大しか空いていないのですが、大でもよろしいでしょうか?」


借りれる部屋は、部屋の広さによって、値段が違う。

小サイズー金貨1枚、中サイズー金貨3枚、大サイズー金貨5枚、

といった感じだった。


「大でいい」

「かしこまりました。部屋は、地下一階の階段を下りてすぐのところにある101になります」


げんきは、金貨5枚を払い、101と書かれた札のついた鍵らしい板を受け取り、受付を離れた。


外で待っていたピーチたちを連れて、全員で、借りた101と書かれた部屋の中に入った。


中は、人が50人は座れるテーブルと椅子があった。


げんきは、盗聴器やカメラ的なものが、無いのを確認して、入り口のドアの横にある盗聴などを防止することができる魔道具のスイッチを入れた。


「これで、この部屋の中は、楽に話せるな」

「なら、早速見に行こー」

「ピーチたちは、お留守番しててね〜」


楓が、ピーチたちにおやつと飲み物を渡して、

げんきたちは、奴隷たちを見にオークション会場に向かった。



オークション会場は、地下二階にあった。


会場の中は、奴隷を品定めしてる者たちで、騒がしくしていた。


壇上には、幕が下りていて、

席の周りの壁側に、出品される奴隷たちが並べられて、その前にいる出品者の奴隷商たちが、お客に奴隷の説明をしていた。


げんきたちも、奴隷をみる為に、会場に入っていった。


マイラルとカミーユもいたので、

げんきたちは、2人のところは人が多くて、話しはかけなかったが、一応、会釈だけしておいた。


やはり、マイラルとカミーユの出品する奴隷たちが人気があるようで、2人は、常にお客に対応していた。


出品される奴隷は、全部で51人。

獣王国関連が21人も居た。


げんきたちは、二周会場を見て回り、会場を出た。


「それじゃあ、俺は、札にお金を登録するから、楓と椿は、部屋に帰ったら、2人にカードの説明してあげて」

『了解ー』


げんきは、わかれる時に、楓に、眼で見てわかった奴隷たち全員の情報をまとめた紙を渡しておいた。



げんきは、札にお金を登録する為の列に並んだ。


順番が来て、部屋に入ると、

ギルドマスターのレイナと犬耳の女の人が、部屋の中に居た。


「君か……」

「そうですけど、何か?」

「いや、何でもない。札に登録する金額をこの上に出してくれ」


正直言ってしまえば、聞きたい事は山程あるレイナだったが、げんきが、答えてくれる訳はないだろう、と仕事に移った。


げんきは、レイナが指差した黒い板の上に、

白金貨1000枚を出した。

金貨10万枚分、100億ゴールド。


レイナも犬耳の女の人も、げんきの出した金額に目が飛び出すんじゃない、といった感じに驚いていた。


「これじゃ少ないのか……」


げんきは、2人が驚いているのは、この程度しかお金がないと思っていた。


まだ、げんきだけで、50億ゴールド相当の硬貨を持っていたので、それも今出すか、楓と椿から、白金貨1000枚をカードから引き出してもらってからの方が二度手間にならなくていいか、と考えていた。


「げんき、大丈夫だ。これだけあれば、オークションで、狙っているのを余裕で落札出来る」


げんきが、マジックバッグをごそごそし出して、我に返ったレイナは、げんきが勘違いしていると思い、声をかけた。


「へぇー、他はもっと少ないんだ」


げんきは、レイナの言葉で、ほかの参加者が、自分よりも少ない金額しか、札に登録していないと察した。


「それは……さっきの言葉は忘れてくれ」


レイナは、自分の失態に気づいて、慌てて、取り繕ったが、げんきは、確定だな、と思っていた。


その後、札の魔道具も、黒い板において、金額の登録を済ませると、ちゃんと札の魔道具についている板に、金貨100000枚、と表示されていた。


「さっきの話し、なんだが、過去のオークションの記録があるから、それを見るか、奴隷商に最低落札金額を聞いたらいいさ」


レイナは、取り繕っても無駄だろう、とげんきに参考になるだろう情報を教えてあげた。


「そりゃ、どうも」


げんきは、レイナにお礼を言って、部屋を出た。



げんきは、部屋を出たら、最低落札金額を知る為に、再び、会場に入っていった。


昨日、奴隷商で、眼で確認したら、王女の2人は、金貨一万枚以上としか、情報を得られなかったので、

その10倍の金額を用意していたのに、

レイナの態度から、明らかに、げんきが出した金額が高い、とわかったので、一応確認に来ていた。


先程よりも人は、少なくなっていたが、

カミーユの前で、騒いでる装飾品をゴツゴツさせている腹の出たおっさんが居た。


げんきが、カミーユに最低落札金額を聞く為に近づいていくと、


「お前ら2人は、私が落札すると誓おう。獣の国の者は全てわしが買う!金貨5万枚用意した!競いたければ、競え、だがな、全てわしが落札する!落札したら、お前らの国の王都の前で、兵たちの慰み物にしてくれるわ!覚悟しておけ!」


えっ⁉︎金貨五万枚だと、と周りがざわつくのを見たおっさんは、マイラルの奴隷のところでも、同じことを言っていた。


げんきが、おっさんを眼で見たら、

騒いでいた腹の出たおっさんの称号に、

ティルクス帝国伯爵、ってのがありました。


げんきは、帝国かよ、ロクでもない奴しか居ないんじゃない、と呆れていた。


恐らく、昨日、カミーユから聞いた、ライバルだろうな、と思ったげんきは、少し疲れたような気がした。


おっさんのおかげで、カミーユの前から、人が離れていったので、カミーユに最低落札金額を聞くことにした。


「昨日は、どうも」

「はぁー、げんきか。今日はよろしくな」


カミーユも、おっさんのせいで、疲れているようだった。


「お疲れ様です」

「全くだ!本当に勘弁して欲しいもんだ!」


カミーユは、まだ、他で演説しているおっさんを睨みながら、言っていた。


「それで、どうしたんだい?」

「最低落札金額を聞いてない、と思い出したんです」

「あー、昨日言ってなかったか。レイラ王女は金貨5000枚、マリア団長は金貨3500枚、シャルちゃんは金貨1500枚よ」

「どうも、ありがとうございます」

「いやいや、こっちも商売だよ。オークションで、狙っている子を落札出来なかったら、またウチに寄って行ってよ」

「その時はよろしく」



げんきは、一応確認の為に、第一王女のアイナ王女の最低落札金額をマイラルに金貨5500枚と聞いて、会場から出て行こうとしたら、

明らかに騎士だろ、という全身甲冑のお供を連れた女の人が、会場に入って来た。


眼で確認すると、

ルスツ王国第三王女、という称号がある、

エイシェ・ルスツ、という17才の王女様だった。


カミーユの言っていたもう一人のライバルに違いないだろうと、アイナ王女の前で、話している王女に近づいた。


「アイナ、安心して、貴女は、必ず私が落札するわ。他のレイラちゃんも、マリアちゃんも、落札して見せる!」


喋る事を禁止されているアイナ王女は、頷いていた。


「王女様、周りに聞いて見たら、先程まで、帝国貴族が、金貨五万枚用意した、と言いふらしていたみたいです」


一人の騎士から報告を受けたエイシェは、小声で五万枚、と呟いた。


「アイナ、大丈夫よ。こっちだって、私と弟の2人のお金を持ってきているわ」


心配そうにしているアイナ王女に、心配しないで、と言って、エイシェは、会場を出て行った。


少し遅れてげんきが、会場から出て、受付に過去のオークションの記録を見に行くと、

受付で、お金を下ろしているエイシェ王女とさっきまで居なかった少年が居た。


少年は、エドガルド・ルスツ、14才。

ルスツ王国第一王子、という称号を持っていた。


げんきが、過去の総合ギルドオークションと奴隷オークションの落札金額を受付で、隠れていた男から資料を買っていたら、

王子と王女が、エントランスで、話している声が聞こえてきた。


「お姉様、大丈夫でしょうか?」

「大丈夫よ。全て買うと言っていたなら、私たちの落札する3人に、高い金額を払えるはずがないわ」

「でも、2人合わせて金貨三万三千枚くらいしかないですよ。3人に絞っても、1人金貨11,000枚。帝国貴族が、それ以上出して来たら……」

「それは……今からお金を集めるのは、無理よ。順番よ。3人が、後の方に出てきたら、帝国貴族は、それまでで、かなりの額を使っているはずよ。帝国貴族の豚が、馬鹿みたいに、落札するのを期待するしかないわ」

「お姉様」

「大丈夫よ!何が何でも、アイナは、落札するわ。だから、落札して、奴隷から解放したら、貴方の妻になってもらうのだから、王子として、しっかりと落札した後のことを考えていなさい」


2人は、ライバルは帝国貴族だけだと思って、

3人が、後の方に出て来るのを期待することにした。


げんきは、話しを聞き終わると、

買った資料を手に借りた部屋に戻った。




「………という、帝国貴族と王女と王子の話しがあった」


げんきは、部屋に入ってすぐに、今さっきの話しを全員に聞かせた。


「金貨五万枚、金貨三万三千枚……」


ミカは、帝国貴族と王女と王子の用意している金額に驚いていた。


「ほんと、帝国貴族ってロクでもない奴しか居ない」

「それは、知っていたでしょ〜」


楓と椿は、帝国貴族に対して、呆れていた。


「それで、げんきたちも同じ人を狙ってるのよね?」


アスカは、話しを聞いて、王女の争奪戦を繰り広げるなら、最低でも、金貨三万枚は必要だろうと思っていた。


「そうだな……正直、第一王女の方は、安ければ、って感じかな」

「そうなの。それで、げんきは、何枚用意したの?」

「えっ⁉︎1000枚だけど?」

「金貨1000枚⁉︎失礼だと思うけど、それだけだと落札出来ないと思うんだけど……」


明らかに、足りない、そうアスカは、思っていたが、

昨日、白金貨を10枚以上は、確実にみていたと思い出して、言葉が途切れた。


「金貨1000枚?流石に、それだけだと落札出来ないよ。用意したのは、白金貨。白金貨で1000枚」


アスカは、目の前にあった紙に、

白金貨一枚=金貨100枚、1000万ゴールド、

と書いて、計算していった。


「100億、ゴールド⁉︎」

「そう、金貨で、10万枚かな」


アスカとミカは、軽い感じで、金貨10万枚という、

げんきに、乾いた笑いが止まらなくなった。



壊れた2人は、マロンとクルルを抱きしめて、必死に落ち着きを取り戻そうとしていた。


げんきたちは、そんな2人をピーチたちに任せて、

げんきの書いた奴隷たちの情報が書いてある紙を見ながら、奴隷たちの印象なんかを話していた。


「まず、カミーユのところの3人は、確定だな」

『そうだねー』

「他にも、気になった子は、居たか?」

「見た感じと、紙を見て気になった子は、紙にチェック入れてる子かな」


先に部屋に戻ってきていた楓と椿は、げんきから渡された紙に気になった子の横にチェックを入れていた。


2人がチェックを入れていたのは、


金髪のエルフ、15才、種族がハイエルフ、となっていた子、参加者のげんきたちを睨み続けていたのが印象的だった。


「この子か。他には居ないの?」

「見た感じで、なんか感じたのは、この子だけかな〜」

「私もー」

「なら、このハイエルフの子も落札しよう」

『やったー』


アスカとミカは、落ち着きたいのに、げんきたちの会話が聞こえてきて、げんきの紙に金貨3500〜6000枚、と書かれていた子を軽いノリで、買おう、と言うので、全然落ち着けなかった。


「俺が気になった子もいるんだけど……ダメかな?」

「どの子ですか〜?」

「その子次第」


げんきは、新しい紙を出して、自分が気になった子を書いていった。


まずは、


16才と15才の元冒険者で、職業調薬師のエルフの姉妹、

15才の鍛治師見習いのドワーフの女の子、

16才の元冒険者のヒューマンの女の子2人組、

17才の元探索者のヒューマンの男、

(探索者とは、ダンジョンギルドに登録して、ダンジョンに潜っている者達の呼び名)


と紙に書いた。


「うーん、げんくんはどこが気になったの〜?」

「これから、神ダンジョンに行くなら、戦力は必要だと思うんだ」

「それは、そうだけど、それとどう繋がるの〜?」

「一般的な神ダンジョンは、最大3パーティー24人で、攻略出来るって聞いただろ。なら、そのくらいの人数が居てもいいわけだ。それに、人数が必要で、別に買って、一から鍛えるとなったら、面倒だろ」

「げんくんっぽい考えだね〜」

「確かにー、面倒事は、先に、って感じだねー」


楓と椿は、げんきの言いたいことがわかって、意見に賛成した。


げんきは、2人が、賛成してくれたので、1人ずつ気になった理由を説明していった。


まず、


元冒険者で、調薬師のエルフの姉妹は、

ある程度、戦闘経験もあり、薬草の知識なんかは、辞書並みだと紹介させていたので、気になった。


鍛治師見習いのドワーフの女の子は、

レベル2で、戦闘経験は無いと説明されていたが、ステータスは、同レベルの他の人よりも高かったので、

訓練したら、戦えるだろうと思い、

それに、げんきたちの中には、武器をちゃんと整備出来る者が居ないので、活躍出来るはずなので、気になった。


この3人は、もしも、ダンジョンに行くのが、戦闘が、向いてなかったとしても、

それぞれ、げんきたちが、手に入れた素材を使って、調薬師、鍛治師として、働くことができるので、

余りに余っている素材を自分たちの為に使う為に必要だと、げんきは、考えていた。



3人は、2人の好みには、引っかからなかったが、

奴隷オークションに出品されるくらいに、見た目も良かったので、楓と椿も、落札に賛成してくれた。



次は、


元冒険者のヒューマン2人組の女の子は、

1人が魔法使いで、もう一人が戦士の職業に就いていた。

職業は、ありふれたものだが、

魔法使いは、レベル14で、火、雷、氷、無、邪の5つの魔法スキルを持っていて、付加術、というユニークスキルを持っていた。

戦士は、レベル14で、スキルは、一般的なものばかりだが、ステータスは、HP、防御力、魔法防御の3つが、全て800以上と同レベルの戦士と比べものにはならない程高かった。


「面白そうな2人だね〜」

「戦士の方は、見た目、細かったのに、凄いねー」

「だろ!気になるよな」

「この2人も追加に賛成〜」

「私もー」


2人の賛成を得たので、この2人も落札候補に追加された。


げんきが、次の、と言おうとしたら、

楓と椿から、止められた。


「げんくん以外、女しかいないのに、男を買ってどうするの〜?」

「げんくんが、女の子たちと、楽しくやってる中に、何も出来ない男を入れるのは、拷問以外の何者でもないと思うよー」


あっ!とげんきは、そこで気づいた。

確かに、女ばかりの中に男2人で、1人は、女の子と楽しんで、もう1人は、目の前で、ただ眺めるだけ、

眺めるだけの方になったら、と考えたげんきは、背筋がヒヤッとなったように感じた。


「男は、無しだな!ただ、男が俺だけってなんか肩身が狭くなって行く気がする……」

「大丈夫だよ〜。げんくんが、私たちの中心だから、肩身は狭くないよ〜」

「そうだよー。もしも、げんくんに逆らうような子がいたら、身体に覚えるまで、心をへし折るから、大丈夫だよー」


やっと落ち着いたアスカとミカが、椿の言葉に反応して、ビクッと震えていた。



「それじゃあ、追加は6人だな」

「他には、居ないの〜?」

「他は、男ばっかりだな」

「却下ー」


げんきたちは、過去の奴隷オークションの落札価格を見ていきながら、似たような奴隷を探して、

げんきの見た価格と比べていった。


「ハイエルフの子、王女、団長は、良く分からないね〜」


資料を見ても、絶対数が少ないこの3人の価格は、どれもこれも、げんきの見た価格の1.5倍以上で落札されていた。


「3人以外の6人の予想の合計が、金貨20000くらいか」

「10万枚なら、3人に80000枚程度なら、足りるかな?」

「でも、過去に王女が、金貨48000枚ってあったよー?」

「ほぼ、9人は、落札できるだろう。ただ、帝国貴族と王女と王子が、金貨を追加してなかったら、だな」


3人は、うーん、と考えていた。


結局、楓と椿のカードから白金貨250枚ずつを下ろして、げんきに渡して、げんきの金額の登録を15万枚にして、確実に、9人を落札することにした。



げんきたちは、ピーチたちを部屋に残して、受付で、楓と椿が、白金貨を300枚ずつ下ろした。


げんきは、合計白金貨500枚を2人から受け取った。


「それじゃあ、げんくん、オークション頑張ってね〜

「なんかいるものある?」

「そうだなー、家の中で、着れる楽な感じの服が欲しいかな」

『了解ー』


げんきは、オークション会場に向かい、

楓たちは、人数が増えるので、色々と必要なものを買いに総合ギルドを出て行った。



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