ヘンタイには気をつけましょう
今回は短めっス
マジ10000字書く人の正気を疑うっス
「なんて日だ…」
あるログハウスの家のダイニング
金髪青目の5歳にも満たないであろう少年…
と言うのも烏滸がましい幼児はその年齢にはみつかわしくない
まるで世界の終わり
絶望の最終点
地獄の始まり。を見てしまったかの様な
もしも見てしまっても
幼児では絶対に上げない様な声音が口から漏れ出ていた。
その幼児の手に持たれた紙には
『お母さんが居なくてもちゃんと起きれた?
お母さんは少し山で山菜を採りに行ってくるね。
夜には帰って来るから朝ご飯はテーブルに出ているのを食べて
お昼はキッチンにある果物とパンを食べて済ましてね。』
と書かれている。
確かに5歳にも満たない幼児に対してあんまりな対応ではある。
だが一般的家庭でも良くある事で
幼児の生まれる前の人生でも三日に一度はあった出来事である。
ようは遅いか早いかの違いでしかなく
年齢的に見れば早くはあれど
成長という面から見れば
料理の手伝い、井戸の水汲み、家の掃除、勉強。
ダッシュ⇄ランニング、筋トレ、修練と称した1人チャンバラ。
親の見ていないところでは魔法の練習や魔力の増量化など
どう考えてもただの幼児ではない成長をしている為
さもありなんっと言った対応であろう。
16年と数ヶ月の前世を体験している以上
こんな事であの様な声など出ない。筈
だが
幼児の目尻からはツーッと流れる雫
目の焦点は覚束ず
全身の筋肉は役目を果たしかの様に動かない。
立って居るのが不思議と思える状態である。
ガチャッ
絶望に支配されたその静寂な部屋の中で
一筋の光の様に後方から音がなった。
その音が耳に入った幼児は目には意志が宿り
全身の筋肉は息吹返したかのように動きを取り戻し
音の元へと視線を向ける為
勢い良く振り返った。
「なんだ母さんは居ないのか?」
音と声のする方に向いたが
そこには身長160㌢にも満たない
所々白髪混じりのブラウン色の髪の男性が1人
その男性はお腹に和太鼓でも仕込んでいるかのように太っており
ぶかぶかなステテコとなぜか知らないが皮のチョッキ姿である。
もし件の幼児と
太ったブラウン髪の男性との共通点は?
と聞かれた場合
目…
目しかない
同じ透き通るような青い目
だがその一点だけは瓜二つ
ただその一点だけで
この幼児と男性の血の繋がりが伺える。
幼児の視界に男は入った。
幼児の顔はみるみる歪み
意志の宿った瞳はその意志のあり方を変え
息吹返した筋肉は強張り、だが張り上げる様に主張してくる。
「お前所為で!」
言うが早い
幼児は幼児とは思えない速度で男性に近づき、
全身の筋肉の主張を拳の一点に集め
男性へと打ち付けた。
が
男性の和太鼓の様な太った腹には
どんなに日頃頑張ってる幼児の全身全霊の一撃であっても
通用する事は無かった。
というか
ただの八つ当たりである。
幼児の拳にあった紙取り上げ内容を把握したのか
男性はため息混じりに頭を掻いた。
「ユリウスお前なぁ〜
確かに母さんが朝から居ないのは私が居て安心してるからだと思うが
久々に帰って来た父親に対しての朝の言葉が八つ当たりって…
お前はもう少し母さん離れした方が良いぞ?」
「とーさんの方がオカシイよ!
なんであの美の集大成の様なママを半日以上眺めないで平気で居られるの!?
一つ一つの動作が萌えの頂点を極めているかの如く
紡がれる言葉は優しさが滲み
存在自体が世界から肯定されている様なママを!
夫婦であるにも関わらずママとのスキンシップはあまりない!
もちろんママとスキンシップなんて俺が生き続ける限りとーさんには回すつもりはないけど
だからってママを見る事をひと月に1回って頭の中に蛆でも湧いてるの?
蛆ですらママの魅力を持ってすれば綺麗な蝶になりえるだろうに…etc.」
呆れ返る父親と
自らの母に対する熱い想いを熱弁する幼児の姿
異様な光景が朝のログハウスのダイニングで繰り広げられていた。
俺は母が作ってくれていた朝食を父と食べてから
日課の水汲みや、掃除等も終わして
午前の修行をする。
裏庭に出てきて木剣を振り回す作業ゲー。
指導何て受けていない以上仕方がない。。
ん?
ああ…母の料理は美味しかったか?って?
そんなの言わなくても分かるだろ?
味がしないぐらい美味しかったよ!
修行って言っても実際やる事は木剣振り回しながら
魔力の増量と魔法の習得である。
あの3歳の事件後から魔力の増量化はなんでか知らないがコツが掴める様になり
着々と魔力量を増量させている。
魔法に関しても風魔法と土魔法はスキル習得に至った。が
俺は光魔法を先に習得したかったのだが遺憾な事にまだまだ先は長くなりそうだった
(光魔法が習得出来れば治癒系が使えるのにな〜)
コレである。
光魔法が無いと闇魔法で自分や知り合いが掛かった際、回復手段が無いのである。
他の魔法に関しても傷つけたり、傷つけられたりした場合の対処方が無い。
面倒ではあれど今はコントロールを完璧にしなければならない。
その為コントロールが完璧で無い現状当たり障りなさそうな魔法の習得を優先している。
息が切れてきた為裏庭の端の方で休んで居ると
山の方から空間魔法の感知に引っかかる何かが出た。
俺の空間魔法の感知は現在800m程の範囲まで分かる様になって居る。
俺は休憩もそこそこに駆け出した。
(キタコレ!絶好のチャンス!)
木々の隙間縫う様に走り
木の根や石ころ、動物のフンなど足元をすくわれかねない物があるが全て避けきり全力疾走
(俺を拒む物はなんであれ構うものか!)
いきなり目の前に枝が現れるも
即座に風魔法で切り
だがそのままでもぶつかる為
持っていた木剣で弾き飛ばす。
(俺の愛に障害など無意味!)
また障害となりえる腰の高さぐらいの木が生い茂っているが
(当然ジャンプ!)
ジャンプした先を見るが3m程段差があったらしい。
俺は空中に体を放り出される。
今の俺の幼児体型じゃこの高さから落ちたら100%怪我必須なので
瞬時に土魔法で下の地面から足場を何本か生やし今までの勢いを殺さず地面へとたどり着く。
冷や汗ダラダラだけど俺の足は止まらない。
(さぁもうすぐだ!)
木々の間から開けた空間があるのが分かる。
が
俺は開けた空間の手前にヘッドスライディング決めた。
丁度大人の腰ぐらいの高さの木の下に潜り込む様に。
なぜここまで俺が頑張って走ったか…
それは前世の言葉を使えば…フラグというヤツだからだ!
朝の手紙は確実に伏線だ!
クゥー〜にくい事をしやがる!
だがなぜそのまま行かないのか?
答えは簡単だ。
母の背後を取る為だ!
もちろんそのままダイブで押し倒す事も考えたが…
今日はいいだろう。
今日は母の背後を取って
脇の下から手を回し母の小さな胸にタッチである!
身長差がある為すぐに落っこちてしまうがその時に
「ママもう少し胸大きくならない?落っこちちゃうんだよね〜」
と言ってやるのだ!
母の事だ
叩いてくるが、真っ赤な顔して
「エルフでは大きい方で…」とか
言ってゴニョゴニョ言う姿がもう…ね!
そんなヘンタイ丸出しな思考で
木の下から開けた空間を見やるが…
そこに居たのは俺が予想していた人物とは違った。
そうそう誤字、脱字、いらん文字
自分で見てても多いと思うっスけど
直しているとやる気がなくなるんで
このまま区切りが良い所まで頑張るっス