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学園編   81話 オリオンとの模擬戦

遅れてすいません…かなり昔に出てきた人が出てきます…間違えていたら教えてください…

現在学園の状況はかなり悪い。三賢者のシリウスが学園長を務める学園に魔族が現れ、暴れ多くの生徒や教員を巻き込んだ大事件になったのだ、保護者から見れば再び魔族が現れたらどうするのか!子供の安全は保障できるのか!と批判が殺到しシリウスは学園を去り、モールスも後を追って学園を去った。なぜモールスが辞めたのかはわからないが、多くの保護者や教員はシリウスの次はモールスと考えていたがモールスが去り、次の学園長をどうするかと大問題になり、そこに一人の教員が立候補してきた。名前はキュール先生。男なのに肩甲骨のあたりまで髪が伸ばし、目が丸く大きく口が大きい。動物に例えると蛇に似ているきがする。普段は大人しく丁寧な先生だが、キュール先生はラージアス先輩の担任で元家庭教師という仲だ。教員の半数以上と保護者の一部がキュール先生の就任に賛成したが、シリウスがその前に、同じ三賢者のベテルギウスに連絡を取り、学園を頼んでいたのでキュール先生の就任はなくなった。少数に暴動を起こそうとする働きもあったようだが、どこからか圧力がかかり沈静化したようだ。しかし、ベテルギウスはどこかに旅立っているようで、一度も学園に訪れていないので不満がたまっているようだ。

ちなみに、現在学園全体はプロキオンの魔導具で守られているらしい。


「そんなことがあったんだ…」


「まあ、父上が来週この学園に来るそうだ。」


「そう…」


「待て、二人で楽しそうな話をしないでくれ。仲間はずれは嫌いだ」


ラスティが今の学園の状況を教えて欲しいと言われたので、一度お兄様のところに行き話を聞いてきたことを伝える。私も初耳だったことが多かった。お父様が来るのか…

オリオンとかいう変人が振り返り、文句を言ってくる。さっきからこっそり聞いていたのはわかっているが、どう反応するか見たかったのであえて聞かせていたが…何も変わらないな…こいつ…


「話を聞いていたのだろ?それでお前のお爺様とは連絡を取れるのか?」


「まあな。連絡は緊急用があるから連絡は取れるが…あまり話をしなくてな。」


「そうか。それで、お前の意見を聞かせてくれ。いや、情報を」


「なぜ、そこまで知りたがる?…」


私が聞いていたのに、逆に聞かれるとは思っていなかった。オリオンはまっすぐ私を見てくる。瞳に私が映るのがわかると、瞳に吸い込まれそうになる。


「私は…この魔族の一件をおそらく『死装束』が絡んでいると思っている…多くを巻き込んだんだ。はっきりさせて死装束の目的を発見し晒し上げる。」


「復讐か?」


「わからぬ。自分でもな…くそ!私が聞いたのに、なぜ私は喋ってしまうのだ!」


一瞬で頭に血がのぼるが、この怒りをオリオンにぶつけるのは筋違いだ…くそくそ!

私が怒っているのがわかったのか、オリオンはニヤリと口角を上げ笑う。笑い声を上げないで笑う姿は悪魔か何かにしか見えない。こいつ悪魔じゃないのか?…こっそり後ろから斬りかかってやろうかな…


「まあ、じっちゃんからは何も聞いてない。まあ、あの人だ。どうせうまくまとめるさ。今までもそうだったし」


「はぁ…まあいい。自分で調べる」


「私も…」


そっとラスティが一歩近づいてくる。最近思ったのだが、ラスティが近くにいると心が落ち着く気がする。私はそっとラスティの頭を撫でると、目の前のオリオンを睨む


「貴様…いや、オリオン。お前はどれくらい強いのだ?…」


「俺の強さか…知りたきゃたたかってみるか?あの(・・)孫の俺と」


「七光りじゃないことを証明してみろ」


私はあえてオリオンをおちょくる発言をする。オリオンの強さは正直わからない…体つきも平均より上のようで、剣で戦うこともできそうだし、口ぶりから魔法を使うみたいだが…

私のおちょくる発言は、冷静そうに見えたオリオンはあまり食いつかないか?と思っていたが予想以上にプライドがたかったようで目を見開いている。


「…わかった。模擬戦だ。空いてる場所はあるか?…」


「ああ。外に出ればどこだって空いている。」


「そうか…んじゃ、装備を整えてこい。病み上がりだそうだから、手加減はしてやる。」


「ふん。貴様こそ」


「馬鹿二人」


「「馬鹿はこいつだ!!」」


「仲良いね…」


コロコロとした笑顔で私とオリオンを見ているラスティ。最近ラスティはよく笑うようになった。なぜだろう…ディルがあんなことになったのに…もしや…ラスティはこいつのことを?…私としては友人として応援するべきだと思うが…ラスティがオリオンとくっつくのは想像できないな。いや、こいつは絶対にやめたほうがいい…そう本能的に思う。あとで説得しておこう…私が言え「カフ?大丈夫?」


「ラスティ。話掛けないほうがいい、どうせ脳内がお花ばたけなのだ」


「貴様ぁあああ!それは私のことか!!!!」


「カフうるさい…」


「なんで私なのだ!!!!」


私以外のオリオンとラスティが声を出して笑う。少し嫌だったが、少し楽しい気分でもあった。



それから私の装備…オリハルコン製の鎧を着込む。少し傷が付いているが、それも込みで私は気に入っている。何か魔力で包まれる感覚がする。

一方オリオンは好待遇なのかAクラスの一人部屋だった。しかも部屋が一番広い。


「まあ、支度するから中に入って待っていてくれ」


「ああ、失礼する…」


部屋の壁紙は白で統一され清潔感がある。中には机が一つとベッド以外置いてなかった。実にシンプルでここに人が住んでいるとは思えなかった。清潔感がない。


「こんな部屋でいいのか?…荷物が見えないが…」


「基本的なもの以外は使わないからな。」


オリオンはそういうと、壁にかかっていた真っ赤なローブを羽織る。


「終わった。さて、行くぞ」


「待て待て!装備と言っていたではないか!魔術師とはいえローブ一枚とは…それに杖も持っていないじゃないか!」


「杖?…ああ…そうだよな…普通いるよな…」


オリオンは頬をぽりぽりとかじりながら小声で返事をする。小声だったがしっかりと耳に届いていた。杖が要らないのか?…無詠唱は低ランクの魔法しか使えないんだぞ…それで私にかつきだったのか!?いや、今の発言から普段から使っていないのか?…


「杖は普段使わないからな…箸でいいか…」


オリオンは突然ポケットに手を突っ込むと、そこから木製の木の棒を取り出した。杖にも見えなくないが…さっき箸と言っていた以上はし以外には見えない…まあ、こいつは何を隠しているのだろ…


「さ、さあ…行こう!…」


ラスティが突然立ち上がり、扉まで歩いていく。普段のラスティなら絶対にしないことで、最初は驚いたがどこか怪しい…

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