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魔族戦争編 81話 サリバン襲来

短いですね…

ラスティの件をベテルギウスと話し合いなんとか纏まったので、飯になるまでラスティを休ませるためにラッテに客間に案内させるように言っておいた。何か俺に言いたそうだったが、そこは気づかないふりをする。後日時間を空けておこう。ラスティが去った後、本当の目的の議題に入る。そう、魔族同士の戦争になるかもしれないという話だ。


「さて、本題でもある話をするか。じぃ。」


「はい…」


俺がそういうと、後ろにいたじぃが一歩前に出てくる。さっきと雰囲気が違うことに気づいた周りは皆じぃの言葉を待つ。


「まず、魔族同士の戦争になる可能性があります。敵は吸血鬼のカーミラの軍とリッチのサウロンの軍。そしてリリスのリリアンナの軍。カーミラとはディル様の叔父にあたります。」


「なっ!…吸血鬼とは話の桁が変わるぞ!」


「そこは私が。吸血鬼はカーミラ一人ですから…」


「待て、どういうことだ?…じぃ。説明しろ」


決意を決めたような表情でベテルギウスと話すので、その話に割り込む。どうも、死を覚悟しているように見えて怖いのだ。じぃは難しい表情で俺を見ながら話始める


「吸血鬼とは魔族の中でも能力面で優れている種族なのです。吸血鬼一人で、戦況が覆る可能性もあるほどです。」


「アヴィオール…まあ、勇者が吸血鬼皇帝を倒した広まった時はかなり湧いたのぉ…幾度も魔族の地を攻めようとした国が返り討ちにあったしの。たった一人に」


「じぃ。大丈夫なのか?…」


「ははは。心配ご無用です。大丈夫でしょう」


「そうか…血は飲んでいけ。」


「ふふふ…はい。」


血を飲めばじぃの強さは跳ね上がる。あのアステリオスを瞬殺したしな…まあ、男の血でもみたいだけど、やはり女性の血が強くなるのだろう…ん?そういえばマリアも吸血鬼になったんだよな…堕人だけど…やばいのかな?


「…リッチってことはアンデッドの兵か…リリスはどんな感じだ?」


「リッチは基本死んだ兵士のゾンビ兵。白骨化したスケルトンの軍。それと、数は少ないがワイトもいたはずです。数は3万…いや、それ以上かと」


「さ、三万?…まじかよ…勝ち目あるのか?…」


「安心しろ…俺とじぃでミノタウロスの軍を殺しあげた。まあ、数はそこまで多くなかったが…」


「でも、ジル様はカーミラとかいう吸血鬼と戦うとして…戦力が圧倒的に足りないですよ」


「それは、なんとかす…


俺が言いかけた途中で、突然大きな爆発音と共に天井が爆散した。皆突然天井に穴が空いたことに驚き、悲鳴をあげたり警戒している。俺もすぐに剣を抜き構える。土煙煙が止むと同時に、どこにいる存在に誰もが驚いた。

そこには真っ黒いスーツを着た男が立っていた。ムキムキな肉体がスーツ越しにもわかる。その横にメイド服を着た4つ目の…いや、それ以上に特徴があるな…まずメイド服のスカートから黒い足が8本みえている。


「フィローラ!?」


「ジル様!」


じぃが突然声を出すと、メイドもじぃの名前を出す。二人はしばらく固まったまま見つめ合っていると、スーツの男が俺を見つけて近づいてくる。俺は警戒しながらも、男を観察する。


「失礼する。久しいな!デューク!」


「どちら様で?…」


「ん?…お前ワシを忘れたわけではないだろうな?」


男は俺を睨むように見つめてくる。失礼だが、覚えていない。いや、あったことすらないはずだが…

俺が困っていると、固まっていたじぃが突然声をかけてくる


「ディル様、こいつがあの元魔王 サリバンです。」


「まじか!…」


俺はもう一度男を眺めると、男はさらに目つきを鋭くしてくる。黒い髪をオールバックにしているのが日本のヤクザにしか見えない。


「初めまして。私は、デュークの息子のディル=ドラキュースです。」


「なんだと!?こりゃ、驚いた!そっくりじゃないか!ははは、それはワシも失礼じゃったな!もしや、お主がデュークの真似を?…」


「ええ…デュークとして動いていました。それでサリバン様は今回どのような件で?」


「ああ!そうじゃ。アステリオスの軍をそそのかし攻めさせたとカーミラが言ってきてな。事実確認のために来た。突然すまないな」


「いえいえ、ですがミノタウロスの軍をそそのかしたりなどしていません。単純に攻めてきたので、戦ったまでです」


俺は真直ぐ男を見ると、男は鼻で一瞬笑うと、俺の頭を撫でてくる。大きく暖かなぬこ森が伝わって来る。


「どうやら本当のようだな!まあ、最初から信じてはいなかったしの!カーミラは昔から頭が回が、それは並の魔族のみじゃ。上級魔族となれば嘘だとすぐに見抜けるわい」


「そうですか…よかった。」


「おい…サリバン…貴様、何故ここにフィローラを連れてきた…」


じぃがサリバンに詰め寄る。その顔はかなり鬼気迫る顔で俺も正直こんな顔を見たことはなかった。

そういえば、フィローラってあのメイドのことだよな…どうゆうことだ?…確かに美人なのは認めるけど…


「安心しろ。ワシが安全を確保した上で連れてきてある。てか、フィローネ自信が望んだことじゃ」


「はい!ジル様!やっと…会えましたね!」


メイドはじぃに駆け寄ると、すぐに抱きつく。じぃはそっとメイドを抱きしめる。

なんだ?この空気…


「あの…説明してもらいたいのですが…」


「ああ!ワシとジルは幼い時から同じでな。今から700年前くらい…ジルがまだ吸血鬼皇帝になる前に、アラクネ族のフィローネに恋をしての。それで、無理やりフィローネを奪い二人で仲良く100年くらい暮らした後ジルの父が死にジルが後を継ぐが決まると、同じ吸血鬼の嫁が用意されフィローネとは結婚できなくなっての。それで、ワシの堕人の国をにフィローネを預け、跡継ぎが決まったら迎えに来ると入っておってな。それでも、跡継ぎが決まったというのに迎えに来ないのだよ」


「ああ…わかりました。では、俺の叔母は…」


「すでに死んでおる。当の昔に自害しておる。」


「自害…」


「いや、病でな。迷惑をかけたくないと入って自分から死んだ。さて、ジルよ。フィローネを幸せにしてやれ」


「ジル様…どれだけ待ったことでしょう…あなたとこうして、一緒になれるなんて…」


「フィローネ…すまない…待たせて…」


「さあ、ジルよ!近いの牙を立てろ!」


「し、しかし…俺には…それに若くない…」


「何を言っている!貴様は血を飲めばいいのだろ!フィローネを幸せにしないのか!」


「わ、わかった…いいのか?…この私で…」


「ええ…もう待てません…ジル様…」


そしてジルはそっとメイドの首元に歯を立てた。

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