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8話 皇帝の子は皇帝

その後、国王との会話が終わったようで、俺は女騎士に連れられ現在ベビーベッドにいる。

デュークと居たあの屋敷のベッドの方が柔らかかったな…そういえば、マリアはどうなったんだ?…血は繋がっていないとはいえ、育ての親だ。まあ、どうやら殺されてはいないようだが…もしもマリアに何かあったら…勇者だろうが国王だろうが殺してやる。

まあ、今は眠気と戦いながらデュークの魂記録し手にいれた自身のステータスを確認する。


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☆基本情報

名前 ディル

年齢 0.3歳

性別 男

職業 未設定 (墓荒らし)

☆ステータス

攻撃 3796

防御 2896

魔力 2796

速さ 3554

知  2946

運  300

☆スキル

・魂記録[特典有り]

・闇領域

・闇魔剣術  lv9

・闇魔法   lv9

・闇触力得 lv3

・詠唱破棄 lv2

・身体強化 lv4

・剣術 lv5

・槍術 lv5

・物理耐性 lv3

・魔法耐性 lv3

・苦痛耐性 lv3

☆称号

・未熟者

・神への冒涜

・転生者

・皇帝の息子

赤ん坊皇帝(ベイビーエンペラー)


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うん。やはり、チートだろ…強いな…

ステータスを見て頬を緩ませる。笑い声を出さずにニヤける赤ん坊はかなり不気味だろうな…まあ、そんなことよりスキルを確認しよう。剣術と槍術は文字通り剣と槍のスキルだろうから除外して…。先日[魂記録]の説明を出したように頭の中で意識する。


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・闇領域…

 自身の魔力を使い自分を中心に闇を生み出す。闇の中では物理攻撃・魔法攻撃は無効。代償に闇領域からは攻撃等はできない。

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・闇魔剣術… 

 闇魔法を剣に纏わせ戦う戦闘術。自身の剣術や闇魔法のレベルとは別になる。闇魔法と剣術を織り交ぜることで、技の数は星の数を超える。


入手条件 剣術スキルlv5以上を持ち、なおかつ闇魔法のレベルが8以上で得ることができるスキル

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想像以上にチートだな…今二つほど見たがかなり強い。[闇領域]に関してはいろいろ使う場面が限られるがかなり有益なスキルだ。しかし他のスキルよは違いレベルが書かれていない。おそらく、かなりレアなスキルなのではないか?

次に[闇魔剣術]だが、かなり強いのだろう。デュークが青年勇者と戦っていた時も、持っていた剣に黒い靄がかかっていたから、あれがこの[闇魔剣術]なのだろ。勇者の剣やバトルハンマーの男の攻撃も剣で受けとめていたんだかなり強いとは思うが…レベル表記だがと一体どれくらい強いのか分からないな。試してみたいが剣もないし、この体では試すこともできやしない…身体強化とかか?


『現在の状態でも身体能力のスキルは発動可能です。魔法系統のスキルは魔力があれば同じく発動可能です。身体能力系統のスキルを常時発動しますか?』


おお!神は俺を見捨てなかったのだ!おお神よぉ!小さな手を組んで神に数秒祈るとすぐに思考を変える。

ってことは、今のこの状態でも魔法が使えるのか!身体能力系統とは[身体強化]の事か…あれもしかして、立てるんじゃね?えーと…お願いします…?

よくわからない頭の声に敬語でお願いする。てか、この頭の声ってみんな同じように聞こえるのか?…


『了解しました。…完了しました。[物理耐性][魔法耐性][苦痛耐性][身体強化]を常時発動しています。聞こえません。私についてのこれ以上の質問は、お答えできません。』


どうやら怒らせてしまったようだ…すいません…

えーと…あれ?耐性系のスキルも同時に発動されてね?マジかよ…そ、そうだ!一応確認しておかないとな…もしも耐性系のスキルが厄介な内容だったらまずいし…


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・物理耐性…

 物理的攻撃に関しての耐性。痛みの引きが早くなる。

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想像していた以上に普通な感じだったな…他の二つの耐性系のスキルもあまり内容は変わらなかった。案舌ところで、この[身体強化]を使って立つことはできるのか…

ハイハイでベッドの周りの柵に手をかけ、ゆっくりと体に力を込めていく。そして右足を立て踏ん張る。ゆっくりと上体を上げ左足も立たせる。


「あ…あああ!」


ついに立ち上がった。しかし、かなりギリギリで支えがないとバランスが取れない。情けないことだが、まだ生後三カ月ということを考えてみれば驚異のスピードだ。確か早くても半年じゃなかったか?…

すぐに疲れ尻からベッドに倒れる。幸いベッドがフカフカで痛みはない。

次に魔法を試してみたいのだが…できるかな…なあ!頭の声!どうやるんだ?


『魔法は選択し、詠唱すれば使用できます。詠唱破棄のスキルをお持ちなので、頭に浮かべるだけで使用できます。詠唱スキルがlv2の為、無詠唱ですとlv2の魔法のみです。使用できる魔法はスキルの説明に書いてあります。それと、頭の声ではありません』


ほぉ…詠唱破棄のスキルレベルが上がらなければ強い魔法は使えないのか…まあ、最初だしそんな強い魔法は使う気はない。さて、調べるか…


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・闇魔法…

 闇を使用するスキル。人間の使い手はかなり少なく、魔族が必ず得る魔法なので悪魔魔法とも言われている。

★使用可能な魔法

 黒い吃驚箱(ブラックボックス)


 闇刃(あんば)


 影盗聴(シャドウコール)


 影の操り人形(シャドウゲンガー)



使用可能になり次第排出。

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おお!かなり使いやすいな!闇刃って戦闘系かな?この中だと、闇刃が一番マシかな?それ以外は今は使えなと思うし…それに2で使用可能ってことはそれほど強くないだろうし!よし!闇刃!発動!


シュっ…スパンっ!


目の前に一瞬で影が集まり、俺を中心に輪になる。フラフープか?と思っていると、俺を中心に影が放射状に飛んでいった。一瞬の事であまり見えなかったが、どうやら成功したようだ。しかし…何も変わっていない…せめてベビーベッドの柵を斬るとか夢を見ていたが…やはりレベル2ではこの程度か…


俺が実験をやめ背中から寝っ転がる。疲れた訳ではないが少し休みたいのだ。もうすぐ夢の世界に行けるというところで、部屋がノックされ、誰かが部屋に入ってきたみたいだ。カツカツと歩く音がだんだんと俺に近づいてくる。


「お姉ちゃんがきまちゅたよ~、ありゃ?起きてたのぉ~!」


ベビーベッドを覗いたのはあの女騎士だった。てか、もう見飽きた…女騎士は俺をそっと抱き上げるとそのままどこかへ歩いていく。


「お散歩行きましょうか~おひさまが、でてて、ポカポカでちゅよ~」


はぁ…散歩か…いつか自分の足で歩きたいな…ま、自分がいる状況や部屋の配置も理解できるからいいか。

女騎士がそっと部屋からでて扉を閉めると、部屋から何か音が聞こえたが女騎士には聞こえていなかったようだ。

その後、メイド服をきた女が俺の部屋で悲鳴を上げたそうだ。部屋が何者かに荒らされていると…

部屋に入ると、ベビーベッドや花瓶が斬られていたそうだ。しかも隣の部屋にいた女騎士や待女達にも音は聞こえず、切った断面も異常なまでに綺麗で賊ではなく、プロの暗殺者などではないかと噂になり、それから俺は一人で部屋に居れないようになった。

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