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58話 奴隷の職種

屋敷に戻ってきた俺は再び客間に向かった。すると、出て行く前と同じ状態で皆待っていた。まあ、席に紅茶やコーヒーのカップが置いてあり、楽しそうに談笑をしていた。

ふと、楽しそうに騎士団の連中と話をしているマリアを見て思い出したが、なぜあの時貴族が来るとわかったんだ?…まさか…


『説明します。はい、そのまさかでしょう。『移植』により、『提供者(ドナー)』であるオーガの身体的能力が『受給者(レシピエント)』のマリアに現れたのでしょう。昔に記憶までも、移ったという事例があるくらいです』



そうか…って、ことはスキル扱いではないってことだな。あくまで身体能力なんだろ?


『いえ、身体能力であっても人間でできない事をしているのでスキルを獲得しているでしょう。特殊行動扱いです』


マリアは把握しているのか?…まあ、あとで自分のステータスを確認してもらえばいいか。やはり、吸血鬼にしたのはまちがっていたのか?…わからないな…まあ、仕方がない事なんだろう。そう、思い切ろう

マリアを見て考えていたせいで、固まっていた俺をランスロットが見つけかけてくる。


「お帰りなせぇ、ディル様。そんで、ベテルギウス様はどちらにいらっしゃるんで?」


「ああ、今ジルと話をしている。すぐ来るだろう。…ほらな?」


俺が振り向くと、ちょうど部屋にジルと仲良く話をしているベテルギウスがいた。皆、その姿を見てほっとしている。

え?何?俺が殺すと思ってたの?…傷つくわー


「さて、これからどうするかだな…少し奴隷たちのところに行ってみるか。」


俺がそう提案すると、皆賛成し奴隷たちのいるホールに向かう。

蝙蝠の姿で移動した方が疲れないし楽なのだが、全員を乗せて移動はできないので廊下を歩いて向かう。しっかし、大きくなってから廊下を歩くとすごいな。めちゃくちゃ部屋があるぞ…


「じぃ。この部屋って使っているのか?」


「いいえ、多くは使っておりません。使っているのは、客間と寝室と厨房くらいでしょうか」


「なら、少し奴隷に分け与えても?」


「問題ないです。」


「では、部屋割りはじぃが決めてくれ。」


「かしこまりました。」


のんびり歩いていると、すぐにホールの入り口の扉についた。豪華な彫刻のされた木製の扉に金色のノブがある両開きの扉を押して中に入る。すると、多くの人間がびくりしたように、こちらを見る。皆、薄汚れていて汚い見た目だったが今は清潔感のある見た目に給仕服をきている。すると、ランスロットが俺の前に出て奴隷たちに声をかける


「さあ、みんな!主人だ!姿は違うけどな!さあ、まずは一列に並べ!」


ランスロットの声に皆驚くが、黙って横一列に並ぶ。どうやら、並び方が決まっているのか、かなり早かった。

確かに、こいつらにはディルの姿で奴隷契約して、デュークの姿でこの屋敷に運んだな…まあ、よくわからないと思うが説明するのも面倒だ。そのまま黙っていこう。

俺は端から順に鑑定していく。仕事をしてもらうわけだが、やはりなるべくあった仕事をしてもらいたい。

この並び順は年齢順みたいだ。一番最初はしわくちゃなおばあちゃんだっった。職種は会計士か…子供たちに計算を教えてもらうか…

老人は全部で4人だ。元騎士の刺青爺さん、メガネをかけた陰気な爺さん、元貿易商の眼光鋭いお婆ちゃんだ。最後のお婆ちゃんは別として、後の3人は教育係りにさせる。


「すまない、あなた方には子供たちの教育を頼みたい。お願いいたします。」


「おう、任せておけ。」

「はいよ」


返事が聞けたのは二人だったが、他も何も文句はないようだ。

次は、30〜40くらいの男女か。働き盛りだな。しかも一番数が多いぞ、36人か…

男は総勢9人だが、そのうち8人は元騎士だ。腕が立つようで、装備をきている。こいつらも騎士団に入れるか…

残り1名は魔法研究者らしい。女性の中にも魔法研究者が4人いるな…

俺はその中でも、唯一の男に話しかける。


「お前は、魔法研究者となっているがどういう仕事だったんだ?」


「魔法研究者とは…新たに発見された魔法を記録し広め、時の流れに埋もれてしまった魔法を捜索、研究、実証する仕事でした。私はウェッタの魔法省の課長でした。」


「そうか…他にも数名いるな。一緒に仕事をしていた同僚か?」


「ええ。そうです。」


「なら、この屋敷で魔法を研究してくれ。あとで、じぃに部屋を一つ渡してもらう。それと、他の男たちは元騎士だな?俺の騎士団に入らないか」


「あ、ありがとうございます!」


研究者の男は声を震わしながら感激している。それを見事にスルーしながら、騎士の連中を見ると何も言わずに剣を地面に立て、跪く。これは?


『騎士の忠誠を表しています。まあ、了承ってことです』


「そうか。お前たちの忠誠しかと受け取った。これから頼むぞ」


返事はないが、俺の騎士団のやつらに近寄っていく。仲良くできればいいのだが…次は女性か…

って、侍女に料理人に掃除人までいるな


「あとは、皆じぃの指示に従ってくれ。頼むぞ。」


次は…15くらいから20か…かなり、体格もしっかりしているし若いな。男が19人に女が8人…総勢27人か

まず、男の騎士見習いの8人は騎士団に。侍女見習いの3人はじぃに任せるとして…

残りが厄介だな…16人…人でいいんだよな?…

エルフが1人。ドワーフが4人。獣人が8人…鳥人?が1人…蛇?蜥蜴?が2人だ。

しかも職種が…ああ!こいつらは後回しだ!


最後に残っているのはディルの姿くらいの男女14人だ。

まあ、どれも目立った能力はなさそうだ。数名種族が違うがともに育てば変わりはしないだろう。例え下半身が馬の小僧がいても、下半身が蛇な女の子がいても…はぁ…


全員鑑定し、役割を分担させると一旦整列させる。


「これから色々あるろ思うが頑張っていこう。俺の力になってもらいたい。よろしく頼む」


バラバラではあったが返事が聞けたので満足だ。さて、あとは亜人についてだな…

それにしても今日で二日目か…ラスティは元気にしているかな…心配だ


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