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44話 シリウスの帰還と旅立ち

「はぁはぁ…」


それから数十体倒した俺は、全身を返り血で染めながら門の前に仁王立ちをする。横にはボロボロになって折れた槍が地面に突き刺さっている。全て鬼が持っていたものだ。ちなみにラスティは眠と言って途中からは寝ていた。時刻は6時40分ほどで扉が少し開き始めた。どうやらシリウスが帰ってきたようだ。俺は寝ているラスティを起こし、素早く門の中に入る。すると、すぐに扉が閉まった。何の魔物から奪ったスキルかわからないが、多くの気配が近づいてくるのを察知した俺は「黒い吃驚箱」から多くの魔物の死体を取り出しならべる。並べ終わるよ同時くらいに、黒いローブを着たシリウスと、その仲間たちが現れた。


「はぁはぁ…シリウス様、守り抜きました」


「な…ご苦労…じゃった。ワシのせいで…よく守り抜いてくれた…」


血だらけで汚れているにも関わらずシリウスは俺を抱きしめてきた。暖かいな…

シリウスと共にきた連中は死体の山と血だらけの俺を見て驚いている。坊主頭の男はピカピカのフルアーマー装備で、俺を睨む。いつの間にかラスティが、胸を張って横に立っている。お前がやったわけじゃないだろ…


「シリウス様…汚れますので…」


「構わぬ…」


「そうですか。シリウス様が戻られたと言うことは、これで安全ですね。では、早いところこの血汚れた体を洗いたいのですが…」


俺がこの場から離れようとした瞬間、ロン毛の男が大声を出す。皆は何事かと男の見ていた死体を見る。そこには首が離れた魔族…蝙蝠鬼の体だった。シリウスが驚いた顔で俺を覗き込んでくる


「襲ってきたので、殺しました。いけなかったでしょうか?」


「いいや…ディル。大手柄じゃ…それにしても、魔族に剣戟が効いたのか?」


「ええ。」


「そうか…まあ、良い。この魔族の死体は、売ることができぬ。他の魔物の死体は全て一度ギルドで解体させ、目録にして後日届けさせる。まずはゆっくりと休みなさい…おお、その格好ではちとまずいのぉ…来なさい『清潔』」


俺が近づくと、シリウスは短い詠唱をする。すると、シリウスの手から赤い光が俺の体を包み込む。一瞬で体についていた血や泥などが綺麗さっぱり消えた。ついでに臭いもだ。今の魔法欲しいな…

俺は一礼すると、学園の中に入っていく。俺の後をラスティが付いてくる。流石に疲れた…肉体ではなく精神的に…



部屋に戻る前にカフに装備を返そうかと思ったが、カフの部屋がどこかわからないのでやめた。今度返そう…部屋に戻ってきた俺は素早く服を脱ぎ、風呂に入る。明日は、ミノタウロスの軍隊と戦うのか…まあ、今日あれだけ奪ったんだ。余裕だろう…そうだ、ステータスでも見てみるか…

☆スキル

・魂記録

・闇領域

・疾走

・爆走

・単独戦闘

・自己再生 lv4

・感器官強化 lv5

・気配察知 lv4

・遠吠え lv3

・危機管理能力 lv1

・危機察知 lv3

・空走天駆 lv2

・揮連携コマンダー

・闇魔剣術 lv9

・闇魔法 lv9

・火魔法 lv4

・闇触力得 lv3

・詠唱破棄 lv3

・鬼籍閲覧

・鎌術 lv2

・鋏術 lv3

・犀堅鎧革 lv5

・狼耐寒毛 lv5

・甲殻鎧 lv4

・飛翔【翅】

・滑空【膜】

・吸血

・無音歩行 lv3

・気配隠蔽 lv3

・邪眼【(弱)石化】

・邪眼【(弱)発火】

・邪鬼眼【(微)毒付与】

・魔眼【鑑定】lv4

・魔眼【畏怖】lv4

・空間把握 lv1

・生存本能 lv6

・偏食悪食 lv1

・菌媒介 lv3

・殺人衝動【越】

・殺生衝動【越】

・特殊状態変化

・形態保持

・幻覚投影 lv2

・腕力強化 lv3

・握力強化 lv1

・限界突破 lv1

・剣術 lv7

・槍術 lv7

・弓術 lv3

・偽装 lv6

・悪事 lv1

・威圧 lv6

・筋密度 lv7

・筋力強化 lv7

・狂言 lv5

・無表情 lv6

・自然治癒 lv7

・身体強化 lv7

・物理耐性 lv7

・魔法耐性 lv7

・苦痛耐性 lv7

・悪臭耐性 lv7

・精神攻撃耐性 lv7

・野性的格闘 lv7

・鬼人体術 lv5

・鬼人槍術lv3

-----------------------


おお!頑張った甲斐があったな。新しいスキルも多いし、元からあったスキルはかなり上がってるな…でも、7以上にはなかなか上がらないんだな…まあ、7もあれば十分人外だと思うが…

まあ、いいか。さて、長風呂をしてる暇はないな…

ステータス閉じると、風呂から上がり体を拭いていく。明らかに昔とは筋肉の質が違う…これはすごいな…

しかし、面倒なのはこの身長だな…なんとかして大きくなりたいな…


「ラスティ、出たぞ。お前も入るだろ?」


「うん…」


いつもの短い会話をすると、俺は適当に服を「黒い吃驚箱」にしまっていく。一応、三日分の服とだな…食料はすでにかなりの量が入っているし…

俺が支度をしていると、さっきからラスティが黙って俺を見つめてくるのが気になり、声をかける


「どうかしたか?」


「どこに行くの?…」


「秘密だ…いつか話せる時が来るかもな…」


「私は…ディルの奴隷…」


まっすぐ俺を見つめるラスティは、仲間はずれ…というか、自分の知らないことが嫌なのだろう…ムクれるラスティにため息をつきながらも笑顔で頭を撫でる


「ごめんな…それでも言えない。大切な用事なんだ…変わりと言っちゃなんだが、帰ってきたら今日倒した魔物を売って服を買ってやるよ。どうだ?」


「…ん、わかった…でも、死ぬのはダメ」


「分かっている。それと、留守にするが…バレないようにしてくれるか?…」


「任せて…」


「おう。頼んだぜ…」


俺はそっとラスティの頭から手を離すと、そのまま部屋を出る。

一応部屋に闇領域をかける。少しでも、危険がないように。

俺は廊下を駆けていき、学園から出る。三日間を予定しているが…どうなるかわからないのでラスティには伝えなかった。学園から出ると、本当なら走って向かう予定だったが…面白いスキルを手に入れたので使ってみることにする。


「『飛翔【翅】』」


すると、肩甲骨のあたりに違和感を感じるとビリビリと皮膚が裂け、まるで蛹が蝶になるような感じだ。半透明の大きなトンボのような翅が2対生えた。感覚としては腕がもう一本生えたような感じだ。腕を動かす感覚で翅を動かすことができる。気持ち悪いな…まあ、飛べるならいいか。ゆっくりと翅を動かしていき、だんだん早く動かしていくと体が宙に浮き始めた。どうやら最初は不安定だったが、だんだんと慣れてきた。楽しい…


「ヒャッホー!!」


柄にもなく大声をあげ、天高く飛んでみる。風を切る疾走感がたまらない…

四枚の翅をバラバラに動かせるので空中で止まることも、高速で飛ぶこともできる。全て思い通りだ…

このままだったら、何時間で着くだろうか…


『お答えします。そうですね、およそ4時間かからない程度でしょう』


早いな…6時間の時短か。よし、このまま飛んでいくか。

待っていてくれよ…じぃ。すぐ、いくから…



スゥ…スゥ…

真夜中、寝息を立てて寝ている兵士たちに近づく気配を感じたウォッカは、剣を持って気配を絶って近づく。本当ならハンマーが良かったかが宿舎が狭いので降り回せないので、剣にした。


「誰だっ!何をしている…」


「あ゛あ゛あ゛?」


「貴様…何をした!」


ウォッカが剣を構えると周りで寝ていた兵士たちが起き始めた。しかし、いつもと状態がおかしい。まるで全身に力が入っていないように垂れ、白目をむいている…


「なっ…」


「ぁぁぁ…『おや、強そうだよ。食べちゃおう』」



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