一杯目・復活のラム・カウ
初投稿でございます。至らぬ部分も御座いますがどうか宜しくお願いいたします。
――寒い……。
キンと冷えた冬の帝都、それに追い討ちをかけるように霙が降り頻り、石造りの道を濡らしていた。
衛兵どころかゴロツキも姿を見せない裏通りをただ1人侘しく肩を抱きながらパーシヴァル・ライオットはトボトボとアテもなくさ迷い歩いていた。
彼は行商人だった、仲間に裏切られ荷と売上を全て奪われてしまうまでは。
身につけていた携帯食料と幾ばくかの金が入った革袋は無事だったが、物価の高い帝都では素泊まりするにも僅かに足りず、だからと言ってこんな酷い日に野宿しようものなら明日にはカチコチに冷たくなった自分の亡骸が転がるのは目に見えていた。
『せめて……霙がしのげる所を』
吐く息は白く、防寒用のローブやブーツに染みる霙の冷たさがじわじわとパーシヴァルの体力を奪って行く。
冷え切り、固まりかけた首をゆっくりと左右に揺らし、どこか霙が払える場所を、と涙目になりながら探す彼の目線に、朽ちた教会が目に入る。
『ああ……神よ』
残った力を振り絞り、教会の開け放たれた扉の中に入り込んだパーシヴァルは、埃だらけの長椅子にどっかりと腰を下ろし、はぁ……と龍の吐息のように白く色付いた溜め息を漏らした。
幸い、雨漏りもなく霙に苛まれる事だけは無いと保証された教会の中、彼はポツリと呟いていた。
「帰りたい……」
帝都から西の方角にある華国がパーシヴァルの生まれ故郷であった。
年中穏やかで暖かな気候に恵まれ育った彼は、身を刺すような冷たい帝都の冬と人の心にすっかりと参ってしまっていた。
華国に実る果実を干したものを行商に出そうと決め、苦難はあれどもしっかりとした財を持って帰ろうとした矢先の出来事だった。
無事を祈り、そして明日の今頃には故郷の料理と共に笑顔で出迎えてくれただろう家族の顔を思い涙を流した。
――不甲斐ない……。
胸を締め付ける寂しさと悔しさに思い切って泣き喚いてしまおうかと溢れ出る涙を乱雑に拭っていると、礼拝堂の奥に続く、懺悔室への扉の隙間から薄く光が漏れているのに気付いた。
その光を見たパーシヴァルはハッとして、神父が居るのであれば火を貸してもらおうと固まりかける体を叱責し立ち上がると、フラフラとした足取りで扉の前に向かい、真鍮製のドアノブを握ると恐る恐る押し開けた。
「あの……すいません」
火を貸して頂けませんか。
と、言うよりも早く鼻先に温かな空気が触れ、まるで毛布に包まった時のように冷えた体に広がった。
その温かさと暗闇になれた瞳に差し込む光に目を細めて出掛かっていた言葉を飲む、すると懺悔室のある部屋には似つかわしくない声が前方から聞こえてきた。
「いらっしゃいませ」
少し嗄れているがどこか心安らぐ落ち着いた声だ。
ようやく光になれてきた目を擦り、温かな扉向こうを見渡そうと顔を上げたパーシヴァルは息を呑んだ。
『僕は朽ちた教会に居たはずじゃ……?』
目の前に広がっているのはタールを塗ったように黒々とした木造の長机と、丁寧に鞣された革張りの腰掛けが銀の支柱で支えられて作られた立派な丸椅子が6脚、右側にはこれまた黒いがタールのような黒さではなく、黒曜石のように澄んだ色をした寸分の狂いもなく計られて作られただろう正方形のテーブルが2台と、木の匂いが僅かに香る背もたれ付きの椅子が2脚ずつ。
壁は白の漆喰、床は丁寧な仕事の施された水はけの良さそうな灰色のタイル。
天井から垂れ下がり、光を降らせる洋燈は傘をかぶったような不思議な球体で、どうやって火を入れているのか分からない。
派手さはない、だが何もかもパーシヴァルには見た事も無いような精巧な造りをしたそれらに彼は呆気に取られていると、真正面……長机の向こう側、色鮮やかなガラスが並ぶ棚を背にして立ち、パーシヴァルに「いらっしゃいませ」と声を掛けた相手が再び口を開いた。
「どうぞ、お座りください」
ここで我に返ったパーシヴァルは扉を閉め、操られたようにフラフラとした足取りで丸椅子へと腰掛ける。
すると店の主人であろう相手が「外套はそこのカゴへ、あとこちらどうぞ」と足元のカゴを指し示した後、真っ白でふわふわの巨大な一枚布を差し出してきた。
困惑するパーシヴァルは一枚布を手に取ることを躊躇ったが、主人は薄い唇に弧を描くと言った。
「寒かったでしょう、気休めですがこれで体を拭いてください」
今日初めて聞く労わりの言葉。
その言葉はパーシヴァルの疲れ果てた心身に優しく浸透していき、ツンと鼻の奥を刺す。
先程まで驚愕で零す事を止めていた涙が再び溢れ出す前にパーシヴァルは主人の好意に甘えて一枚布を受け取ると頭からすっぽりとかぶり、華やかな香りのする柔らかい布に顔を埋めて、拭けども溢れる涙を吸い込ませていった。
「"BAR・ヴィクセン"へようこそお客様」
ようやく涙が止まり、濡れた体もマシになった頃、一枚布を返した辺りで主人が頃合とばかりに軽く会釈をしてそう自己紹介した。
「バー?ヴィクセン?」
聞き慣れない単語に首を傾げ、オウムのように聞き返すパーシヴァルに「ああ、失礼」と主人は苦笑した。
「"そちら"の言葉ではバーは酒場、ヴィクセンは女狐、直訳すれば酒場女狐という感じですね」
「酒場?こんな教会の中で酒場を営んでいるんですか?」
「まあ教会の中でというよりは……」
主人は何か考える様にしてから続けた。
「教会の扉が、この酒場に繋がってしまった。と言った方が適切ですかねぇ……いや自分でもどうして繋がっちゃったか分かんないんですけどね」
ククク、と困った様に眉尻を下げて笑うその表情や言葉使いの柔らかさに、パーシヴァルは主人が女性であると気が付いた。
パーシヴァルが今迄見てきた女性は、傭兵であれどもしっかりと女性面を残していた者が多かったが、この主人はシミ一つ無い白いシャツに黒のかっちりとした外套を着付け、艶のある髪は耳元まで切り揃えており、細面の表情を形作る瞳は眠そうに細められ、化粧っけの無いその出で立ちはまさに少年のような風貌、なおかつあの嗄れた声であった為、すぐに女性であると気付けるのは観察眼を養った者か、はたまた酔狂な女好きのどちらかでないと無理はなかった。
「自分的にもお客様的にも言うと、ここは"異世界"ってやつですよ。あ、いや、自分的にはお客様は"異世界人"ですね」締め括るように主人が言えば。
「い、異世界!!?」
長机を叩き、立ち上がってしまいそうな衝撃が身を駆け抜けた。
パーシヴァルが持つ異世界の知識といえば帝都を中心とした五大国に鎮座する賢者衆が【神界】【境界】に次ぎ到達するべき世界の1つとしている場所である。
彼らが異世界について記した書籍には氷を生み出す箱や火を使わずに灯る洋燈が当たり前のように存在し、食べ物は全て筆舌し難い程に美味である……と。
奇しくも常世と異世界を繋ぐと言われている境界と呼び方を同じくする教会から呆気なく誰もが夢を見たその場所にたどり着けるとは思ってもみなく、異世界へ到達したのが荷も仲間も失った若人なんて聞いたら流石の賢者衆も卒倒してしまうかもしれない。
「まあ何にせよ」
ポカンと口を開けて何処かへ意識を飛ばしているパーシヴァルに、彼女は言った。
「ここは酒場、注文が無ければ始まりません。さあお客様、本日はどのような酒を御入り用で?」
パーシヴァルから見て左側に静かに逸れた主人は、背にしていたガラスの乗る棚を見せるように片手で促す。
促されるまま棚に視線を移した彼は、その光景に息をするのを忘れた。
ガラス全て瓶だった、曇りのない透明な物から薄青、緑、紫に茶……中には白磁器のような真っ白いものもある。
歪みのない美しいくびれやまろい曲線に角の丸い四角形等様々な姿かたちの瓶達にはその精巧さもさることながらそれぞれ異世界であると言わしめる文字や、鮮やかな色彩で描かれた絵などが貼り付けられている。
そして、その瓶それぞれ、量は違えども中には液体が満ちている、振ればたぷんとたわわな音がしそうなほど。
彼女の背にある棚、それは……全て酒であるらしい。
生まれてこの方酸味と苦味のある麦酒か、渋味が強い葡萄酒、喉が焼けるような火酒のいずれかとしか出会ったことのないパーシヴァルにとって、所狭しと置かれた瓶が全て酒であるという事実は美しさも相まってただ彼を圧倒した。
そして、そのどれもが美味であるのであろうと予想され、無意識に口内に満ちる唾を飲み込んだ。
が、パーシヴァルは異世界は初めてである。
どのような酒と言われても、どのような酒があるか分かっていない。
主人もその点は理解しているらしく「今飲みたい味だけでも伝えて頂ければ」と声を掛けて微笑んだ。
それなら、とパーシヴァルは胃の腑が欲する内容を、ポツリポツリと呟いた。
「まず温かくて、甘くて……それと優しい口当たりのものを」
ふわっとした要望だったが、それで充分と言うように主人は微笑みを崩さずに頷いていた。
「畏まりました、少々お待ち下さいませ」
軽く会釈をしてから彼女は棚の右側にあった腰ぐらいの高さしかない押し扉の向こうに消え、しばらくすると湯気の立つ白磁色の小鍋を片手に戻って来た。
そこからは迷い無く1本の酒を棚から取り出し、鮮やかな手付きで頭頂が短い砂時計の形をした何かで酒を計ると、持ち手が銀で作られたガラスの容器に注ぎ、更に真っさらな砂糖をスプーン1杯入れる。
「角砂糖切らしてて正規の作り方じゃないんですがごめんなさいね」
と、1つ謝罪を入れたがパーシヴァルにしたらなぜ謝られたのかが良く分からない。
最近は新たな精製法が発見され、安価になりつつある砂糖だったが、純白に近いものは滅多にお目にかかる事など出来ず、スプーン1杯で銀貨数枚で取引されても不思議では無い。
容器の中で茶褐色の酒を吸い込んだ砂糖はとろりとした色合いで、それだけ舐めても美味であろうとパーシヴァルは確信しながら再び唾を飲む。
と、ここで主人はまだ湯気の立つ鍋の中身を容器の中にとぽとぽと注げば、鍋で温めた液体は白く、上り立った湯気がパーシヴァルの鼻腔を擽れば、嗅ぎなれた匂いに目を細める。
『ああ……ミルクだ』
行商の折、立ち寄った農村で振舞ってもらった温かなミルクの味を思い出しながらぼんやりと今迄の旅路を振り返り、忘れていた切なさにまた鼻の奥がツンとする。
が、小さなスプーンで掬われた黄色い塊が酒入りのミルクの中に落とされ、更に何か樹皮を丸めた様なものでそれを掻き混ぜるようにぐるりと何周かする光景に魅了されていたら、遂に目の前にそれが差し出された。
「お待たせしました。ホット・バタード・ラムで御座います」
ふわん。と白い湯気が甘い香りを引き連れてパーシヴァルの顔を包み込む。
えも言えない芳醇なミルクに加え、とても濃厚で少し癖のある……かといって煩わしいと感じるようなものではない神秘的な香りが入り混じる乳褐色の液体。
パーシヴァルは銀色の持ち手を恐る恐る握り、そうっとグラスの縁に唇を付け一口啜った。
「……!」
言葉が出なかった。
いや、パーシヴァルの舌の上に広がる柔らかな甘さと、酒精と共に鼻腔から抜ける芳しい香りを形容する言葉が全く思い浮かばなかったのだ。
「本来はお湯で割るんですけど、お客さんがあんまりにも顔色悪そうだったからラム・カウの方にさせて頂きました」
ラム・カウ。
その言葉を反芻するように脳内で繰り返しながらまた一口啜る。
甘い。
優しい甘さが冷えた喉に滑り落ちて心地好く温めてくれる。
しかし何よりもその香りと来たらどうしたことであろうか。
油膜……恐らく牛酪のとろりとしたコクの中に溢れんばかりの酒精を含みつつ、それでいて強くはなく飲みやすい酒の、年季が入った重厚かつまろやかな香りと。
脳を刺激し、鼻をくすぐるミルクの香りよりも独特で、それでいて更に甘いこの香り……恐らくあのかき混ぜた木の棒のようなものは香辛料だったのだろうが、肉の臭み消しにしか使用しないそれが織り成すコントラストの素晴らしさ。
あの時飲んだミルクは確かに美味かった。
だが、酒と砂糖と牛酪……更には香辛料を加えたこのミルクはまさに神が嗜む甘露である。
一口、また一口とふうふう言いながらパーシヴァルはラム・カウを啜る。
喉から胃の腑に落ちる心地良さは、まるで体に停滞していたモヤモヤとしたものを包み込んで流してくれる。
――ああ、何て幸せなんだろう……。
本人は気付いていない様子だったが、来店した時主人の眠そうな目がうつした第一印象である『今にも死にそうな程真っ青な顔をした客』は無く、目の前のカウンターには頬を薔薇色に赤らめて、高い鼻の頭に汗をかきながらラム・カウを飲む好青年がいる。
最後の一滴、底に残った砂糖の溶け残りすら残さず飲み干して。
はぁ〜っ。と満足げに息を吐く彼の復活したかにような生き生きとした表情に満足する。
「お気に召していただけましたか?」
タイミングを見計らい声を掛けてきた主人に、パーシヴァルは微笑んで頷いた。
「とっても美味しかったです」
だが、お礼の言葉を言い終わる前にサッと表情を曇らせた為、主人は首を傾げて訊ねた。
「いかが致しましたか?何か至らぬ事でも」
「あ、いいえ!これはとても美味しかったです、今迄飲んだどんなものよりもずぅっと。……ですけれど、僕情けない事に持ち合わせが……」
そう、今のパーシヴァルの全財産は財布に入っている帝国銀貨がたった4枚。
酒、砂糖、牛乳に香辛料。これだけ入ったラム・カウならたった一杯で金貨数枚の価値がある。
寒さにすっかり気が滅入って、金額すら分からぬまま注文し、飲み干してしまった後に襲ってきた遅すぎる後悔。
だが、目の前の主人はあっけからんと「なぁんだ、そんなこと」と言うとオドオドとするパーシヴァルを見て口元に弧を描いた。
「ホット・バタード・ラムの金額は"帝国銅貨"で9枚。そっちの銀貨は銅貨15枚分なんでしょ?
こっちで換算して約700円分貰えたらそれで結構よ」
へらり。と笑ってそう言ってみせた主人の顔が、パーシヴァルには天からの使いに見えた。
『銅貨9枚? たったそれっぽっちでいいの?』
一瞬何か裏があるのだろうかと身構えかけたが、こんなにも美味い酒を提供する店が、どうあがいたって赤字になりかねない商売をするだろうか。
それに、パーシヴァルにはどうしてもこの主人が嘘をつく人間には見えなかった。
見た目こそ風変わりだが、誠実でとても優しい。
「あ、じゃあ帝国銀貨1枚で……」
「はいはい、では銅貨6枚のお釣りですね」
銀貨を受け取り、主人は一度しゃがみ込むとガチャガチャジャリジャリ音を立てている。
恐らくは足元に金庫があるのだと予想する。
「はい、お釣りとレシ……領収書のお返しです」
「領収書?」
6枚の銅貨を受け取る際に、まるで手を汚さないようにと先に上に乗せられた上等な白い小さな紙を見て、パーシヴァルは疑問符を頭に浮かべると、主人は「ここの決まり事ですよ」と説明し始める。
「何をどれだけ注文し、幾ら支払い幾らお釣りが出たか。がその紙に書かれてます。もしお客様が使ったお金を書き留める癖があるのなら便利でしょうし、煩わしいなら火種にでもして燃やして頂いて構いません」
財布に銅貨を入れ、まじまじと紙を見れば東帝国語で。
"ホット・バタード・ラム1杯
お預かり銀貨1枚
お返し銅貨6枚"
と記されている。
行商人であるパーシヴァルにとって、この領収書というものはとても便利で嬉しかった。
安くて、とても美味しくて、最後まで心配りがなっている酒場。
……いや、ここは酒場ではなく楽園である。
パーシヴァルはもう来店時の悲観に暮れた暗い顔など忘れた満面の笑みで言った。
「何から何まで……本当に有難うございます」
「いいえ、こちらこそ何よりでございます。お帰りの道中、どうぞお気を付けて」
深くお辞儀をする店主の姿を一目見て、パーシヴァルはカゴから外套を掴み席を立つと真っ直ぐ扉へと向かう。
ドアノブに手を掛け、もう一度だけ振り返ればお辞儀を終えた主人が微笑んでパーシヴァルを見送っていた。
それに答えるようにひらりと手を振った彼は扉を開け、冷気の満ちる廃教会へと戻って行った。
――寒い……。
だが、苦ではない。
まだ胃の中に残るラム・カウが体も心も温めてくれている。
裏切りを思い出すと、まだチクリと痛みが走る。
だがこの痛みもまた、時間が優しく撫でさすり、いずれ消えてしまうだろう。
『大丈夫、何とかなる。今迄だってそうやって来たじゃないか』
白い吐息を宙に吐き、閉めた扉を振り返る。
自分を元気付けてくれた、希望を与えてくれた明かりは灯っている。
『挫けてる暇なんてない、今は何とかしてお金を稼いで、またラム・カウを飲みに来なきゃ』
あの甘く優しい味をまた味わう為、不幸の中唯一見つけた最高の幸福の為、廃教会から外へ出たパーシヴァルはふと空を見上げる。
空は曇天であったが、霙はすっかりと止んでいた。
後日、何とか夜を明かしたパーシヴァルに例の積荷と金銭を持ち逃げした同行人が入国手続きと退国手続きの不一致を訝しんだ衛兵に早朝から捕縛されたという連絡が入った。
多少の事情徴収はあったものの全ての財産を取り戻した彼は華国へ帰り家族と再会を果たした。
再び行商へ出た彼は、帝都から離れ東帝国へと足を向けた。
売り物ではないという紙の束とインクを大量に詰め込んで……。
その後。領収書、という独特の確認状を発行してくれる誠実な行商人が東帝国を中心にして話題となった。
名をパーシヴァル・ライオット。
数年後、大商人として名を馳せる若き青年の話である。
1話、無事に完結です。
ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。
読者の皆様に感謝し、少しでも娯楽の一部を担えた事を願っています。