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異世界奇譚〜BARヴィクセンの場合〜

作者:ヒノミヤ・ソウキ
安いから。という理由で人気のないシャッター街の一角を買取り、趣味で集めた酒を振舞う風変わりな女店主、蔵王峰柚真が経営するBAR名前はヴィクセン。
男に間違えられるハスキーボイス、短い黒髪に化粧っけのない眠そうな顔。
おおよそモテるとはいい難い要素がてんこ盛りなのに、本日も真鍮製のドアノブが回される。
カウンター6席、テーブルは2席。
狭い店内は本日も大入り。
現世界?いいえ、異世界民の為のBARでございます。
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