最終話 『人生』
本作はフィクションです。
喧嘩、暴力、いじめなどの表現や、それに伴う精神的苦痛を含みます。
登場する人物・団体・出来事はすべて架空のものです。
あれから数年の時が経った
2つの存在が消えたとは言え、記憶の中での人の顔にはまだモヤがあり、"誰"と会話したのかハッキリとはわからない
だが最近では楽しかった思い出を忘れないように写真を撮って保存していた。
そして大学を卒業し、現在はフリーターとしてバイトをしている。また1からスタートした時から将来の夢について考えていたが何も思いつかず、ただ今を生きていることだけで精一杯だった。
今では時間に余裕ができたので様々な場所へ行き、様々な景色を見ることにした。
旅先ではそこでの物語を感じることができ、旅先で出会った人達からその人の物語を聞き、新しい刺激を体感することができた。
自分には経験できなかったことを経験した人たちの話は特に面白く、過去にやっておけば良かったなと後悔することも多々あった。
2026年 2月 自宅
「この数年でたくさんのことがあったなぁ…もっと早くやってれば…」
その時、過去に本当の"将来の夢"を書いた"手紙"を書かなかったことを思い出した
「あぁ…あの時、怖くて逃げちゃった"未来の自分"に対しての手紙…じゃあ過去の自分に今の思いを書こう」
届かなくたっていい
書けばまた1歩進めるきっかけとなると信じているから
自分は白紙の紙にペンを執った
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拝啓 過去の自分へ。
この手紙を過去の自分が99%読んでいることはないと思いますが残り1%の可能性があるのなら、書いておいて損はないと思い、ここに書きます。
貴方にとって今を生きることは"苦"だと思います。どんなに辛いことがあっても信じられる人、相談できる人がいない貴方はずっと霧のかかった迷路を彷徨って感覚だと思います。
希望の光のない迷路をずっと彷徨っていると「死んでしまった方が楽なのでは」そう思ってしまうかもしれません。だけど諦めず、泥臭く歩き続けて希望の光を探し続けてみてください。必ず希望の光は見つかるはずです。
今後、乗り越えなければいけない壁が貴方の前に立ちはだかることでしょう。でもその壁を乗り越えた先に貴方のことを待つ人達が必ずいます。どんなに辛いことがあってもそれを信じて1歩ずつ歩き続けてください。
自分は少し先で貴方のことを待っています。貴方の第一章の物語が終わる時、自分に会いにきてくれませんか?その時、貴方の"物語"を聞かせてください。
敬具
2026年2月◯日
藤波 悠一
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過去の自分はもういない
だが過去の記憶は残っている
その記憶を枷とし、今後を生きなければならない
辛いのはわかっている
けど今の自分には"友達"がいる
その"友達"が待っていてくれるならどんな壁も乗り越える
その友達が離れてしまったら?
その時はまたその時考えたらいい
今は今を楽しもう
さぁ、一歩ずつ進もう
どれだけ遅くてもそれが僕の"人生"だ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
貴方は"自分の人生"において"いじめはしていない"と胸を張っていえますか?
"いじめ"は人の心を壊します。
いじめ以外でも心を傷付けてしまう経験すればするほど人の心は修復不可能のところまでいってしまいます。
この物語でそのことを脳の隅っこにでも置いておいてくださったら幸いです。
最後にブックマークや評価などいただけると嬉しいです。




