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夕方、診療を終えたあなたは秘書に呼ばれ、院長室へ向かった。
扉を開けると、室内には張り詰めた空気が漂っている。
院長が机の正面に座り、外科部長が横に控えていた。
二人の視線があなたに注がれ、院長が努めて穏やかな調子で口を開いた。
「……警察から事情を聞かれたそうですね。どんなことを尋ねられましたか?」
*行動宣言
あなたは院長の問いに対し、発見時の状況や救命処置について答え、病院内部のことは話していないと明言する。その後、院長が院内の動きを探る質問を重ねる。
行動
「休憩室での発見時の様子と、救急カートを呼んだこと、気道閉塞への対応について説明しました。それ以上のことは、私からは何も話していません。」
判定(GM側)
• 説得力:て自然な範囲に限定して答えており、医師として筋が通っている。
• 判定結果:成功(院長の懸念を一定程度和らげるが、完全な安心には至らない)
展開
「……それなら差し支えはないでしょう。ところで――」
院長は短く頷き、椅子の背に身を預けながら声を落とした。
「局長があのような形で命を落とした理由について、何か心当たりはありませんか。直接ではなくとも、耳にしたことがあれば。」
外科部長は腕を組んだまま、低い声で続ける。
「経費削減は全職員にとって待ったなし課題だ。だが事件のせいで反対派が勢いづき、話題にすら上げ難くなっている。……君の立場から、何か感じ取ったことはないのか。」
問いはあくまで遠回したが、局長の死の背景を探ろうとする意図は明らかだ。
*行動宣言
あなたは院長と外科部長の問いに対し、動機については心当たりがないと明言する。ただし、院内で一部の職員が事件の背景を詮索している様子をほのめかし、直接的な答えを避けつつも「噂の存在」を伝える。
行動
「……私自身には、局長が狙われる理由について心当たりはありません。ただ、事件後に病棟内でいくつか憶測が飛び交っているのは耳にしました。経費削減の件を巡って不満を口にする人もいましたし、それを動機に結びつけるような話も、さりげなく囁かれているようです。」
判定(GM側)
- 説得力:自分の立場を守りつつ、院内の空気を伝えることで返答として成立している。
- リスク:噂の存在を示したことで、院長が「誰が詮索しているのか」をさらに追及する可能性がある。
- 判定結果:部分成功(直接的な動機の心当たりは否定できたが、院内の動きを伝えたことで新たな関心を呼ぶ)
展開
院長は眉をわずかに寄せ、机上のペンを指先で転がしながら沈黙した。
「……なるほど。先生に心当たりがないなら、それでいい。ただ、噂が独り歩き
するのは厄介です。」
言葉に合わせて院長が視線を横へ送ると、外科部長が静かに頷いた。
短い合図のあと、院長は落ち着いた声で続ける。
「……今後そうした噂を耳にしたら、私に知らせてください。病院のためにも。」




