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とある初心者小説書きの一人反省会  作者: 蝉の弟子


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自分の作品の価値を自分で意識する

 今回は小説の書き方そのものではなく、自分の小説の価値をどう決めるかというお話。……結論から言うと、僕は今小説家になろう・カクヨム・ノベリズムの3サイトで小説を書いていますが、もう「小説家になろう」では”小説を”書きません。

 理由は以下の二つです。


 例えばあなたが数億を稼げる野球選手だったとして、球団に「年収2000万を希望します」と言ったとします。その時、球団側は「それでは安すぎるよ。君は億を稼げるプレイヤーだ」と教えてくれると思いますか? 言う訳がないですよね? 球団側は2000万でいいとあなたが言うのなら、当然2000万しか払いません。

 自分自身の価値も、自分の作り出した物の価値も、最も早くに決めるのは自分です。自分が「この小説は只同然だ」と評価すれば、他の人もそう評価してしまいます。

 例え「金を取れる小説を、只で提供してやっているのだ」と心の中で思っていたとしても、現実がその考えにそぐわない以上は、潜在意識のどこかでは「この作品は只同然なのだ」と思ってしまいます。

 顕在意識に比べ潜在意識の力は非常に強い物ですので、「只同然の作品」として無意識に扱ってしまう事になりますし、クオリティに関しても「どうせ只同然の作品なんだし……」とどこかで妥協を挟んでしまいます。

 よって、広告収入すら得る事のできない「小説家になろう」では、今後小説は書きません。


 そしてもう一つの理由は、等価交換の法則です。

 相応の報酬無しに与え続ける、あるいは貰い続けるという行為は依存関係を生み、結果的に両者に悪影響を与える事になりかねないのです。

 等価交換こそが両者のバランスを取り、正常な循環を生みます。

 例えその時には「只で手に入ってラッキー」と思ったとしても、後々それが悪影響を生む瞬間が来るものなのです。

 「読んでくれるだけでもありがたい」「無償の奉仕こそ美徳だ」と考える人が多いのも承知しておりますが、僕は”無償では釣り合わないだけのクオリティの作品”を書きたいですし、書くつもりでいるのです。故に、そういう作品を書かねばならぬ状況に自分を追い込む必要だってあります。


 無論、「小説家になろう」には、「小説家になろう」ならではの利点は存在します。

 作品を読んでくれる人も圧倒的に多いですし、各出版社からのコンテストが一番多いのも「小説家になろう」ならではです。

 ”続・冒険譚”だって、アクセス数が他のサイトとは段違いです。

 しかしながら、それらの利点があったとしても、上記のデメリットに目が瞑れないと僕は判断せざるを得なかったのです。


 「小説家になろう」で僕の作品を読んでくれた多くの方には感謝しております。本当にありがとうございました。ですが、こればかりは譲れないのです。申し訳ありません。

 尚、「とある初心者小説書きの一人反省会」については小説家になろうでも連載を続けますし、他のサイトで「続・冒険譚」をリニューアルした際には、小説家になろうでも告知致しますので、これからも宜しくお願いいたします。


今回のオマケの俳句(作者としての感性トレーニングの一環):秋空に 凍え目覚める 布団虫


今回のオマケ駄洒落(作者としてお笑い脳鍛錬の一環):鳩のハート


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