表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/5

30年後。

最終話です。

ありがとうございます。


そして、30年の歳月が流れた。

この30年、春人は必ず、紅美の墓参りに

出掛けた。


「春人先生、こっちです!」


「どうしました?」


「急に、お腹の辺りが、痛くなって。」


「ちょっと、診ますね、楽にして。」


そう春人は、紅美との、約束通り、医者に

なっていた。

最初の10年は、大きな病院で勤務していたが

今は開業して、院長として患者さんを

診ている。

どんな患者さんにも、優しく、親身になって

診る為、評判が良く、病院が流行ると

困るが、他の病院に行くなら、春人の病院と

患者かんが、やって来る。


「春人先生、もう、いい年なのに、まだ

結婚しないの?」


「しませんよ。」


「私が、良い人を紹介しましょうか?」


「結婚は、しませんから、心配しなくても

いいですから、自分の身体を、心配して

下さいね。」


「はい。」


「もったいないね~男前で優しくて、医者で

いくらでも、嫁に来るのにね?」


「本当だよ!」

患者さんは、何時も噂を、している。

ただ、春人は一生、結婚しないと決めていた。

それは、決して変わる事は、無いだろう。

診察時間が、終わって外に出る春人。


空を見上げる。

春人の病院の、看板には


【くみ医院】

と、書かれていた。


「紅美、大好きだよ!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ