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くろいぽくら

 今僕は札幌駅にいる。

 ここは人が多い、すごい多い。音が絶えない。人が話す声、急ぎ足で動く音、キャリーバックを転がす音。それに孤独を感じる。友達もいない俗に言うインキャな僕にはお洒落なお店に入る勇気もない。だから僕は今から乗る予定のバス乗り場近くの角で1人佇んでいる。

 金髪の男がいる、ピアスをたくさんつけた女がいる。すごいパーマをかけた人がいる。なんのためにやっているんだろう。僕は不思議に思う。もしかしたらそれが友達をつくる秘訣なのかもしれない、だが僕にはわからない。金髪にすれば髪は傷むだろうし、ピアスを開けるときは痛い。ましてどれも可愛いとは思えない。ただの高校の制服を着ているだけで十分可愛いのにと僕は思う。ありのままの可愛さを理解できていないのはもったいない。これをそんな人に言ったらきっとこう言うだろう、「別にあなたのためにやってない、自分が可愛いと思うからやっているんだ」と。自分1人しかいない世界だったらそんなことしないくせに何を言う。

 全て僕の妄想なのだ。インキャな僕にはこんなことを考えて時間を潰すしかない。だから今日もいろんな妄想をしながら、実家のある帯広に帰る。

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