死ぬまで
人の平均寿命は伸びていくが、死ぬタイミングは人それぞれである。
私の祖父は、78歳でこの世を去った。
私が、これから社会に出ようとするタイミングで、気がつくいたら永遠の眠りについていた。
最後に言葉を交わしたのはいつだったかな。
最後、祖父の店に行ったのはいつだったかな。
祖父はなぜ、7人もいる孫たちのなかで、一番先に結婚するのは私だと思っていたんだろう。
祖父が仏壇から微笑んだあとに、祖母や親戚から聞いた。
話を戻そう。
寿命は人それぞれで、死ぬタイミングも人それぞれ。
そんな限られた時間のなかで、人はどれだけの人に支えられ、どれだけの人を助け、そして、どれだけの人に心を許せるだろう。
SNSなどで容易に連絡が取れ、お互いのことを把握し合える現代社会で。いつまで繋がっていることができるだろう。
データが消えてしまうまで? 連絡を取らなくなってしまうまで? もしかしたら。死ぬ間際まで知ることが出来るのかもしれない。
そうなったら、葬式に来てくれる人は多くなるのかな。
それとも悲しむ人が増えるのかな。
どれぐらいの人が自分のことを覚えていてくれるかな。
私が死んだら、過去の産物はすべて燃やしてくれ!!!