賭博地獄
増山「では、初めて来る人の為にアレについての説明をしよう」
増山「おい、お前。説明しろ」
部下「はい。」
部下「では説明します。先ほどから言っている『アレ』とはすなわち『チンチロリン』のことです。」
「チンチロリン」とはサイコロ賭博のことで、3個のサイコロを丼の中で振り、出た目で勝敗がけっする。
部下「これから5人ほどのグループ分かれてもらい、終わったところから解散、もう一度グループをつくるというのを時間までやってもらいます。」
部下「制限時間は3時間、時間一杯まで楽しんでいって下さい」
増山「それでは、初め!!」
その声と同時に周りのギャンブラーは一斉にくみ初める。
ササキ「おい、あんた俺と一緒にやらねーか」
そう言ってササキは4人のギャンブラーを集めた。
サイトウ「どうも、俺の名前は斎藤 和広、よろしく頼む」
タカオ「高尾 直樹だ。チンチロは得意でね、もし勝っちゃったらごめんな。」
ハセガワ「長谷川 昴。ただのギャンブラーさ。」
ヤマダ「ぼ、僕の名前は山田 滝助です!どうぞよろしくお願いします!!」
ササキ「あんた声が大き過ぎるよ。もうちょっと静かに話してくれ。」
ヤマダ「す、すみません。」
サイトウ「まぁまぁそうカリカリしないで。これから楽しいギャンブルが始まるんだから」
タカオ「そんなことはどうでもいい、順番はどうするんだ。」
ササキ「じゃぁ俺から親でサイトウ、タカオ、ハセガワ、ヤマダの順場でどうだ。」
タカオ「俺はそれでいい」
サイトウ「俺もだ」
ハセガワ「同じく」
ヤマダ「僕もそれで大丈夫です」
ササキ「次に掛け金だ」
ハセガワ「俺は2000で」
タカオ「だったら俺は4000だ」
ヤマダ「僕は1000で」
サイトウ「じゃ、間をとって3000をかけよう」
ササキ「それなら俺は、、、」
ササキ「10000だ」
サイトウ「す、すげー!」
タカオ「楽しくなってきたじゃねーか」
ササキ「じゃあ始めよう」
サイトウ「右隣からだから、、、俺からか」
サイトウの一投目、出目は、、、、、
サイトウ「出目は4だ。最初から運がいいな」
タカオ「じゃあ、次は俺だ」
タカオの一投目、出目は、、、、、
タカオ「ち、2かよ」
ハセガワ「ではいかせてもらおうか」
ハセガワの一投目、出目は、、、、、
ハセガワ「6だ」
ハセガワ「ま、当然の結果だね。」
タカオ「チッ」
ハセガワ「どうかしたかな?」
タカオ「何でもねーよ!」