ある意味チャンス
「その品質は主に味覚が関わらない物に付く品質なんだ
ポーションには味がつけられるらしいけど
それは、薬の効果と関係ないものだ
一方、ご飯は何か効果を求められているものじゃない
しいて言うならば、味だけど…味があるからといって
何か効果があるものではない
つまりは、効果は無いけど、生活に必要な物」
「なくてはならないもの…って事だよね」
「そうだね、効果度外視で必要なもの
味覚が重要視されるもの…には、イマイチ・普通・美味い・絶品の4つの評価がある
でも、今まで知られる中で、美味い料理を作れた人は2人くらいさ
基本的にはイマイチ~普通のご飯が一般的なんだ
つまり…」
「絶品なんて、評価がある事は知っているが、実物が出てきた事は無い…」
「そういう事ね」
「…マジか…ご飯って、効果つかないのが普通なのか…」
ココでの普通がイマイチ分かり切ってないユウキだった
(まぁ、仕方ないよ、ココに来て、まだ3日目だもんな
なんか、もっと長い時間過ごしてる気分だけどな…)
まだ3日くらいしか経っていないのだから仕方ない
むしろ、そんな短期間で全て把握してしまったら、それはそれで問題な気がする
「ねぇ、これを売ってみない?」
「え…食べ物も売れるの?」
「もちろんよ、持ち帰りとかも、あるんだから~」
「あぁ…確かに…」
シェイルの言葉に納得するユウキだった
しかし、問題は調味料の調達だ
もし、今のユウキが作った料理を売ったとしよう
そうすると、前の食生活には戻れない気がする
少なくともユウキは、あの味の無いご飯は真っ平である
他の人も同じ思考回路であった場合…
この世界の食事情がオカシクなる気がする…
(でも、普及させるチャンスでもあるよね…)
売れて、この味を知る人が増えれば広がっていくだろう
そうなってくると、問題は調味料だ
今、それを供給できるのはユウキのみ
何処かに塩があれば、それを使えたら一番だが
現状では分からない
(って…僕が塩売ればいいのか!)
塩の流通…先々は何か生産拠点でも作れたらいいが
今はそれも無いので、自分のスキルをフル活用するしかない
「んじゃ、そのうち販売する事にするよ」
「ぜひ、そうして欲しいわ!」
「レシピなんかあれば、それも売れそうだが…」
「レシピっていうか、使う調味料も一緒に売るから大丈夫じゃないかな…」
「そうか、それなら大丈夫だろう…」
「じゃ、僕は帰るよ、おじゃましましたー」
ユウキはそう言ってボックスを出る
外は暗く、空には満点の星が輝いていた
「よし、夕飯食べて風呂入って寝よ!」
こうして、濃い1日が終わりを告げた




