僕の数値と普通の数値
「よっと…攻撃が単純過ぎだよね…そんなんじゃ、僕には当たらないし
当たってあげるほど、僕は優しくないだよね~」
ユウキはジャンプし、男の頭上を飛び越えて背後に着地する
もちろん男の拳は大空振りもいいところだ
男は恥の上塗りに、更に顔を赤くして怒った
「この俺様をコケにしやがって…ははははっ!
武器も無しに挑むなんて、バカな奴だな!!」
男は迷う事なく、袖の中からナイフを取り出した
それを見て、また周りからは悲鳴が上がる
「何?武器を出せば強いの?
ホント浅はかだよね…いや、頭足りてないよね」
「ちょ、あ、あなた!武器持った相手を挑発してどうするのよ!」
「ん?武器持っても、武器が僕にダメージを与えられないなら
怖がる理由は何処にもないと思うけど?」
「は!?あのナイフは攻撃力+50よ!?」
「…うん?で?」
「『で?』…って…」
「まぁまぁ、お姉さんは大人しく僕に助けられなよ
大丈夫さ、僕はあんな奴に負けるほど弱くないからさ」
男の攻撃力は200だ
それに+50されても250
ユウキの防御力は400だ
攻撃としてダメージを受ける事は無い
(それが、戦闘中じゃなかったら、多少なりとも問題だけど
今はステータス値が適応される戦闘中
なら、当たったとしても、僕のダメージは0)
「俺様にたてついた事を後悔しながら、あの世にいけやぁぁぁぁ!!!!」
男は迷う事なくナイフで、ユウキを突く
それを見ていた周りでは、悲鳴やら失神する人やらで、大騒ぎだ
「ん~…やっぱダメージはないね
ダメージが無い…つまり、刺しても刺さらない…か…
なるほどね」
「な…なんで…無傷なんだよ…」
男は信じられないというような顔で、後ずさる
「何でって、お前の攻撃力より、僕の防御が高いからに決まってるだろ」
「嘘だ!俺の攻撃力は200だぞ!更に+50されてたんだぞ!!」
「うん、だから、それでも僕の防御力には追い付かないんだって」
「この辺に住んでるやつなんて…基本防御100かそこらだろ!!」
「んな事僕が知るかよ!僕は3日ほど前にココに来たばかりだからな!!」
「あぁ通りで俺様の事知らないわけだな
この聡明で強い俺様の事を!!」
「筋肉バカで弱い奴なら、今知ったけど?」
「この野郎!!!この俺様が、今許してやろうかと思ったのに!」
「いや、この状況でどっちが不利かの状況判断出来てない時点で
聡明は否定されるべきだろ」
(((((確かに…)))))
ユウキの一言に、周りの人は心の中で同意した
状況は予想とは裏腹にユウキの方が格段に有利
相手に素手で200のダメージが与えられる
逆に相手の攻撃は効かない
どちらが勝つかなんて、子どもでも分かる




