第十
登校日。
俺は急いで準備をして、部屋を出た。
何故か、美都は部屋にいなかった。
朝食も採らず、家を出た。
そして、例の心臓破りの坂を上り、下駄箱から上靴を出し、教室に入った。
クラスメートが俺のことをちらちら見ている事に気づいた。声を潜めて笑っているやつもいた。
すぐに理解した。
それはそうだ。
女児向けのアニメを録画していないか、昨日、電話しまくったのだ。
今までクラスの中での俺の位置づけは、透明人間だった。
でも、今の俺の位置づけは、秋葉系、って奴だろう。
別にいいさ。
笑いたければ笑えばいい。
その時、俺は気づいた。
俺も同じだ。
秋葉系とか、中野系とか言って、萌えを馬鹿にして。
そんなの関係なかった。
俺は、自分を他のアニメを好きな奴を自分とは違う人間だと差別して、心の中で笑っていたのだ。
クラスの奴と何も変わらない。
何が中野系だ。
俺は、アニメが好きだ。適当な理由をつけて、格好付けてただけだ。アクション物も、メカ物も、萌えだって、何だって見てる。そうだ。俺はアニメが好きな、普通のオタクだ。でも、それの何処が悪い。
俺は、今まで俯いて誰とも目を合わせなかった。
でも、俺は顔を上げた。
俺を笑っているクラスメート達の姿をしっかりと見た。
みんなだって、サッカーが好きだったり、野球が好きだったり、テレビドラマが好きだったりするだろ?それと同じだよ。俺は、ただアニメが好きだっただけなんだよ。
ホームルームが普通に終わり、皆が帰り支度を始めた頃、細川が俺の机のところにやってきた。
「ごめんよ、変なこと頼んじゃって」
「ううん、大丈夫だよ」
細川は笑った。
俺と細川は並んで坂を下った。
会話は無い。
俺も細川も共通の話題を持っていなかった。
ただただ黙って歩く。
これから細川の家に行って、俺は学コンを見る。もしかしたら、そこにタイムマシンを直すヒントが隠されているかもしれない。
そして、タイムマシンを直すことが出来れば、美都は未来に帰れる。
俺は空想した。
デロリアンに乗って、走り出す美都。デロリアンはスピードを上げて、やがて光の中に消える。
「…」
いや待て。
デロリアンはもう無いんだった。
他の車を用意する必要がある。
うちの車を使うか。トヨタ・カローラ。あれにタイムマシンをくくり付けて…。いや待て、それは駄目だ。第一に俺は免許を持っていない。第二に、うちの近所は入り組んでいて、60キロも出せる道はない。60キロ出すには、それなりのまっすぐな道は必要だろう。そこまで運ぶ技術は免許を持っていない俺にはない。
そもそも、うちの車が未来に飛んでいってしまったら、親父になんて説明すればいいんだ?
その時、俺と細川の横を自転車が凄いスピードで下りていった。
…自転車!
そうだ、自転車だ。
美都は、60キロ出せればいいと言っただけで、自動車じゃなきゃいけないとは言っていない。自転車で、この坂を駆け下りれば、60キロ、出せるかもしれない。いや、ブレーキをかけさえしなければ、出るだろう。坂の終わりはガードレールだが、その向こうは田圃だ。
細川、と書かれた表札が立派な門にかかっている。
昔ながらの表札ではなく、家族全員の名前が並んで書かれている、金属製のプレートだ。
細川崇、里美。これが細川の両親だろう。
その横に書かれた芽衣、の文字。言うまでもなく、細川だ。そしてその横に舞、の一文字。これがさっき電話で言っていた細川の妹だろう。
その横にルナとカタカナで書かれているのは犬の名前だろうか。その文字だけ、子供らしい文字で、マジックで書かれていた。ややかすれ気味の文字は、それが大分昔に書かれたことを示している。
細川が書いたのだろうか。それとも、妹の方が書いたのか。
いずれにしても、恐らく新しく家族に迎えた犬の名前を、喜びながら表札に書いた少女の姿が想像できた。その小さかった少女はもうすでにいないのだ。いや、もしかしたら、『何処か』にはいるのかもしれない。改めて考えると、時間というものはなんと不思議なものなのだろう。
「ちょっと待っててね」
細川がドアに手をかけた。すると、鍵がかかっていた。
「あれ?ごめんね」
細川はチャイムを鳴らした。
家の中で、チャイムが響いたのが遠く聞こえた。
「妹がいるはずなんだけどね、無用心だからって、すぐ鍵かけちゃうの」
「へえ」
そして、誰かが歩いてくる足音がして、玄関のすりガラス越しに、その姿が見えた。
ドアのロックが外される音がして、扉が開いた。
顔をのぞかせたのが、恐らく妹の舞だろう。
小学生3年生か、4年生、そのくらい。細川によく似ている。他にも誰かに似ている気がしたが、それが誰なのかは分からない。
誰だっけ?芸能人の誰かか?
「あ、お姉ちゃん、お帰り。ってことは隣にいるのは大橋君ですか?」
その子がたどたどしい感じで声を出した。
「うん、そう。君は、舞ちゃん?」
「うん、そう!よく知ってるね」
舞ちゃんは笑顔になった。細川はしないような、満面の笑顔だ。
「ああ、表札に書いてあったから」
「表札?」
舞ちゃんはぽかんとした顔をする。
「ああ、これ」
俺は玄関の表札を指差す。
舞ちゃんはちょっと体を乗り出すようにして、笑った。
「ああ、そっか」
「お姉ちゃん、朝大変だったんだよ。オシャレしたり、部屋の中片付けたり」
そういって、舞ちゃんはふふふと笑った。
「ちょっと舞!余計なこといわない!」
細川が舞ちゃんの頭を軽く小突いた。
「あイタ」
舞ちゃんが頭を軽く抑えて、てへへと笑った。舞ちゃんの後ろに、一匹の犬がやってきて、俺にワンと吠えた。小さな雑種だった。
「このコが、ルナ?」
俺は聞いた。
すると細川は笑って言った。
「このコはミトンっていうの。ルナはあたしがずっと子供の頃に買ってた犬」
「そうなんだ」
「そう。あたし、ルナのこと、凄く好きだったから、死んじゃったからって、表札の名前、消しちゃうなんて出来なくって。なんかそのままになってるの」
「へえ」
子供の頃の細川が背伸びをして、表札に犬の名前を書いている姿が目に浮かんだ。
「それより、大橋君、上がって。DVDに落とすんでしょ」
「あ、ああ」
玄関で靴を脱ぐと、ミトンが俺の靴の匂いを嗅いだ。
それから俺の方を見て、舌を出した。
「ね、大丈夫でしょ?この人、悪い人じゃないわよ」と細川がミトンに言った。
ミトンが細川に尻尾を振った。
「大橋君、こっちだよ」
舞ちゃんが俺を手招きした。
「うん」
俺は舞ちゃんに言われるままに廊下を進んだ。
「あんまりきょろきょろ見ないでね。散らかってるから」
細川が言う。
俺は余所の家に遊びにいったことが極端に少ない。
この家が散らかってるかどうかなんて分からない。いや、客観的にみれば、全然綺麗だ。
ここが細川の家なんだ。
ここで、細川は食事をして、テレビを見て、妹と遊んだり、眠ったりしているのか。
「そっちじゃないよ、こっちだってば」
舞ちゃんの声で我に返る。見ると、舞ちゃんはリビングらしき部屋の入り口で手招きしていた。
俺は言われるままに部屋の中に入った。
大きなソファが置いてあって、木製の重厚なテーブルが中央においてあった。何インチあるのかよく分からない、大きなテレビが置いてあった。壷まであった。
舞ちゃんはテレビラックの中を開いて、HDレコーダーの電源とテレビの電源を入れた。チャンネルをビデオに合わせる。リモコンを操作すると、テレビに録画されている内容の一覧が表示された。
バラエティ番組や、歌番組があった。これは細川の趣味だろう。
アニメ番組も録画されていた。
「リモコン、貸してもらっていい?」
俺は舞ちゃんに言った。
「うん。壊さないでね」
「壊さないよ」
メーカーはうちのものとは違うが、リモコンに配置されているボタンの意味しているところは大体分かった。俺は、リモコンを操作しながら、録画されている番組を確認していった。サムネイルに、日付が表示されている。目的は7月20日だ。
三ページ目に、7月20日に録画されたものが並んでいた。
サムネイルの中で、短い映像がリピート再生されている。
「学園コンフィデンシャル」と書かれたサムネイルを見つけた。リモコンで、そのサムネイルをアクティブにする。その途端、聞きなれたオープニングタイトルが流れ始めた。
「あった…!」
「見つかった?」
細川が言った。
「ああ、間違いない。録画分数も30分になってる。途中で切れたりもしていない」
「良かったね」
「うん」
俺はリモコンを操作して、HDからDVDにコピーするモードを選んだ。そこで、DVDRを持ってくるのを忘れたことに気づいた。
「あ」
「どうしたの?」
「DVDR、持って来るの忘れた…」
「DVDR?」
「うん。あのさ、近くにコンビニとかあったっけ?」
「ちょっと待ってて」
俺の質問に答えず、細川はテレビ台の中を探し始めた。しばらく探した後、一枚のDVDRを取り出した。
「ねえ、DVDRって、これ?」
「そうだよ!」
「良かったね」
細川が微笑んだ。俺も思わず微笑んでしまった。
「貰ってもいいの?」
「いいよ、うちにあっても、誰も使い方分からないし」
「ありがとう」
俺はDVDRをセットして、コピーを始めた。ミトンが俺によってきて、また匂いを嗅ぐ。俺は、ミトンの頭をなでて上げた。ミトンは、お礼とばかりに俺の手をなめた。
DVDRにコピーが終わり、ファイナライズする。これで、うちのプレーヤーでも見ることが出来る。
「ありがとう。本当に」
俺は素直にお礼を言った。
細川が笑った。
「いいよ、そんなの別に。とっても大切なことなんでしょ?」
「うん」
「じゃあ、また、新学期ね」
俺は頷いた。
舞ちゃんも手をひらひらさせて「バイバイ」と言った。
玄関を出ようとした時、細川が言った。
「あのさ、大橋君」
「何?」
見ると、細川は少し、恥ずかしそうにしていた。
「あのさ、ごめんね」
「何が?」
「ほら、前に…デパートで」
下着売り場でのことだ。
「いや、俺の方こそ」
「ううん、気持ち悪いなんて言っちゃった事、あたし、ずっと後悔してたんだ。あんなこと、言うべきじゃなかったって。それに、今の大橋君、少しも、気持ち悪くないもの」
俺は細川を見た。
何というべきなのか、分からなかった。
気持ち悪いとか、無視されるとか、そういうのは慣れていた。
でも、こんな風にいわれることには慣れていなかった。
だから、どういう風に言えばいいのか、全然分からない。
「大橋君が、何の為に頑張ってるのかは、あたし分からない。でも、頑張って」
細川はそういって、微笑んだ。
家に帰ると、玄関のところに美都が立っていた。
「何してるんだ?」
「別に。あなたが帰ってくるの、待ってたの」
「そんなところで待ってないで、部屋にいればよかったのに」
「…」
美都はそれには答えず、俯いた。
何だか様子がおかしかった。
「どうした?」
「…」
美都は答えない。
「何かお前おかしいぞ。どうしたんだよ」
「あのさ…」
美都が何かを言いかけた。
俺は続きを待った。でも、美都は何も言わない。
「何だよ」
「ううん、やっぱりなんでもない」
モニターに学コンの映像が映った。オープニングが始まり、提供クレジットが流れる。
美都と俺は並んで学コンを見た。
本編が始まった。
ウノのクラスに転入してきた転校生が実は敵の送り込んできた異星人「チョンマゲドン」で、その正体はウノしか知らない。アコとイマルは信じてくれない。ウノは単身、チョンマゲドンを倒す為に奮闘する。
確かに、作画は酷かった。
カットによっては、ウノがウノに見えない。でも、今の問題はそこではない。
美都と俺は、設計理念図が何処に現れるか、じっと見つめ続けた。物語はクライマックスを迎えていた。
画面の中で、ウノが技を繰り出した。大きな爆発が起こる。その瞬間だった。
「三人目の癖に、UNOとはおかしなものだな!」
チョンマゲドンが叫び、攻撃を避けるために魔方陣を作り出した。
その魔方陣の模様。
「あっ!」
美都と俺は同時に声を上げた。
間違いなかった。
魔方陣の模様は、設計理念図、そのものだった。
「一時停止!」
リモコンを操作し、画面を制止させた。手元にある、設計理念図と見比べる。全く同じだ。何故、これが学園コンフィデンシャルに書かれているのか、理解は出来ないが。
「あっ」
美都が叫んだ。
「そういえば、博士が言ってた」
「何を?」
「なんでこんなところに?って…DVDBOXを見て…」
俺も思い出した。
美都と出会ったときのことを。
「秋葉系じゃねえ、俺は中野系だ!経済流通の一翼を担ってるんだって。あ、後なんか言ってたな。何でこれがこんなところに?とか」
博士もこれを見たのだ。
そこに設計理念図を見て、驚いて、何でこれがこんなところに、と言ったのだ。
「美都、博士がタイムマシンを作ったのって、掲示板に転がってるのを見つけた後?それとも、DVDBOXを見た後?」
「作り始めたのは前だけど、完成したのは後。理念図を見て、作ってる最中にDVDBOXを見なおしてて、それでそう言ったんだもん」
俺は、改めて手元の理念図と画面の魔方陣を見比べた。
同じに見える。
でも、本当にそうか?
よく見ろ…!何かヒントが無いか、探すんだ。
「ここ!」
突然美都が叫んだ。画面を指差す。
美都が指差した画面の理念図には、手元の理念図にはない部分が、一つだけあった。
「これ…!」
それは、スイッチ系の部品だった。
スイッチは、手元の理念図では、3の位置にセットされている。しかし、画面の魔方陣では、1の位置にセットされているように見える。
「どういうことだ…?」
「わかんないけど、このスイッチを切り替えたら…」
「直るってことか?」
突然、チョンマゲドンの台詞が脳裏に蘇った。
「三人目の癖に、UNOとは変なものだな」
3じゃなくて、1?
一体、どういうことだ?
何故、そんなことが学コンに書かれているんだ?一時停止が勝手に終わり、エンディングが始まった。
「美都、タイムマシンって、開発したのって、誰?名前とか、分かるか?」
「え、確かチームで作ってたって…でも、中心にいた人は日本人のおじさん。一時期、テレビとかにも出てた」
「日本人?」
「そう、確か…ヨシ…ヨシオカ…」
「ヨシオカヨウイチ!」
「そう! 何で知ってるの?」
そう美都が言った瞬間、学コンのエンディングテロップに、ヨシオカヨウイチの名前が流れた。
タイムマシンのスイッチを1にして、起動スイッチを入れた。
見守る俺と美都の前で、タイムマシンのランプは、青く点灯した。
「…」
「…」
直った。
そう、直ったのだ。
もっと劇的な展開があるかと思ったが、直るときはあっさりしたものだ。
「直ったね…」
美都が呟いた。
「ああ、直ったみたいだ」
俺も答えた。
俺は、美都の顔を見た。美都は、じっとタイムマシンを見つめていた。
「お別れだな」
「…」
美都は答えなかった。
「俺さ、考えたんだよ。車の代わりにさ、自転車はどうだろうかって。俺の学校の前、すごい坂道なんだ。そこの上から、一気に駆け下りれば、60キロくらい、出ると思う」
「…」
「行こうか、美都」
美都は、答えなかった。
代わりに、俺の手を握った。
その手は、小さく震えていた。
「美都…どうした?」
「あのね…ちょっと前から…言おうかどうしようか…迷ってたんだけど」
「?」
「あたし、もう消えちゃうのかも知れない」
「は?」
美都の言葉の意味がすぐには理解できなかった。
消えちゃう?
「どういうことだよ」
「分からないの。あたし、未来の記憶が、ところどころ、なくなっちゃってるの。博士のことも、部分的にしか、思い出せないの」
「…」
「どんな町に住んでいたのか、どんな家に住んでたのか。お父さんの顔とか、お母さんの顔とか、色々なことが曖昧なの」
「だからって、消えるかどうかなんて…」
「ううん、分かるの。それだけは、はっきり分かるの。ああ、あたし、もうすぐいなくなるんだって」
声の主だ。
声の主の影響は、まだやはり続いているのだ。声の主は言っていたはずだ。
美都の存在を消すつもりだった、と。
俺は立ち上がった。
「そんなことさせるもんか」
「え…」
「俺がそんなことさせない。相手が神様だろうが何だろうが、俺が絶対にお前を未来に帰す」
すると、美都が俺に抱きついて来た。
「違うの」
美都は俺の胸の中で言った。
「違うの…あたし、もういいの。あたし、ここで消えてもいいの」
「何言ってるんだよ。ここは、お前の時代じゃないんだぞ」
「あたし、違う時代に、行きたくない。消えてもいいから、最後まで、ここにいたいの」
俺は、美都に言った。
「お前が消えるなんて、駄目だ」
「あたし、消えてもいいんだよ!」
美都が叫んだ。
俺は首を振った。
「違う!俺が嫌なんだ。お前に消えて欲しくなんかないんだ」
もう俺には分かっていた。
俺は細川のことがずっと好きだった。
でも、自分にはどんなドラマもないと諦めていた。
そんなのは、当たり前のことだったんだ。
努力もしない。
人をただ下にみて馬鹿にして。
自分は人と違うと思い上がって。
俺は、俺自身でしかない。
俺は、俺自身をちゃんと見つめた上で、俺自身が動かなければ、何のドラマも起こるはずがなかったんだ。
そう、俺は美都のことがずっと前から好きだったのだ。
たぶん、ずっと前から、美都のことが好きになっていたのだ。
俺は、そのことを意識しないようにしてきただけなのだ。
ただ、その言葉を口には出来なかった。
これから未来に帰り、そこに自分の時代がある少女に、俺の気持ちを伝えてどうなるだろう。
俺は、言葉の代わりに美都を抱きしめた。
美都の体温を感じられるように。
美都が、消えてしまわないように。
美都が呟いた。
「約束して」
「…何を」
「きっと、また出会うって。20年後、もう一度、会おうって」
「…分かった。約束する」
「20年後の今日、絶対会おうね」
抱き合った俺たちの横の窓に、花火の上がる音と、光が広がった。
「あ…」
「花火大会だ…始まったんだ。約束の場所、学校の高台にしよう」
「え?」
「この町で一番高い場所なんだ。20年後、そこで会おう」
「うん」
美都は俺の胸にさらに顔を埋めた。
「もう一つ約束したの、覚えてる?」
「ああ、覚えてるよ」
「花火大会、見に行こうって」
俺は美都の手を握って、立ち上がった。
「ああ。約束したもんな」




