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戦う勇者と眺める僕と  作者: クロガミ
2/3

ゲームって何でもあり

「あれ?師匠じゃん!」

 知らないおっさんと称したがよく見れば師匠だった。初見でわからなかったのは髭がもっさり生えていたからだ。

元々老け顔だった師匠に髭なんかつけたらもうサンタさんじゃん!

 

ああ今年のサンタは何くれるんだろ?



「やあ久しぶりだねメモ」


師匠は片手を上げやあ、と言ったがどうもぎこちない。


「久しぶりっす。・・・で?師匠此処どこなの?」


「此処は場所ではなく意識の中だ。君はヘッドホンから流れる音波で催眠術をかけてみたが・・・成功したようだな」


「本当師匠は無茶苦茶だな」


催眠術ってついに師匠はそこまで手を出したのか…相変わらずやる事は無茶苦茶だな。


「これに驚かない君は充分に無茶苦茶だ。

さすがぁ我が弟子」


「ははは。ありがとうございます。

…で?師匠の本体はどこに居るの?」



「すまない。質問を選んで言いたまえ」



「…」


やっぱりか僕が見て居るのは師匠であって師匠じゃない…


「なら。師匠の隣に居る子は誰?僕が作ったアバターに似てるけど」


師匠の隣には真紅の目をした先ほど僕が作った者とそっくりだ。


「質問を選んで言いたまえ」


やっぱりか…これはゲームを作ったと同時に作ったプログラムか・・な?。


「じゃ師匠。あのゲームは何?貴方がくれたの?」


家に帰ったら置いてあったあのゲーム会社名も書いてなかった。今時ありえないよ・・


「そうだ。あれは私と信用できる、数人のゲームクリエイターで手がけた自信作だ」


信用できる…ねえ。


「何であのゲームを僕に?」


「信用できる数人の内の一人だからだ。まだあのゲームは完成はしていない。テストプレイをまだ行っていない。それで私が見込んだゲーマーの君に最後を託したのだ」


テストプレイしてないゲームをよこすなよ!

クソゲーかもしれないじゃん⁉・・・まぁ・・最高のプレイヤーってのは褒めすぎ褒めすぎ・・・そんなこと言ってないか。


「そろそろ時間だ。最後に何かあるか?」


「…攻略本に書いてあった『大切な物を失う』って何の事?」


これが1番聞きたかった事だった。大切な物って…


「それは君の……せ……もの……げ……」

何言って?やばい目の前が……



「だぁハァハァ…何だったんだよ」

気がつけば自分の部屋だ。あっついクーラーつけよ。


「そんじゃあスタートっと」

テレビ画面はNOW LOADINGからスタートの文字が画面に見えた。

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