10日目
始まって10日経つ。
どちらも軽症者を出すだけで進展が無い。
「オマエ、ヤスメ。」
「そうね。今までは貴方の御蔭で無傷でいられたわ。でも、このままじゃ貴方が死ぬわよ?」
「いや、しかし、戦争中だぞ?」
「ダカラコソダ。ウィジンニシテハジュウブンダ。」
「もう、限界に来てるわよ?限界過ぎてるわ。狩りの応用でうまくここまでしてきてるけど。一度、家族に会ってきなさい。」
「家族はここには「シカシ、コヲヒキトッタノデアロゥ?」」
「貴方なら会えば解ると思うわ。」
「イッテコイ。」
「魔獣ちゃん達は借りとくね?」と、無理やり追い返された。
一兵卒程度しか力が無いのは解っている。
俺は、使えなかっただろうか?
役に立たなかったであろうか?
足手まといであっただろうか?
膠着状態で7日経つ。
雷王子は門すら開けられない事に苛立ちを覚える。
前回と言い、今回と言い思い通りにいかない。
何でもに等しいほど思うように今までしてきた。
だからこそ服従させたくなる。
「ここからでも持っていけばいいだろう?何をしている!!早く開けろ!」
怒声が舞う。
「丸太、下で準備始めたな?やっと痺れを切らしたか?」
「そのようですね?野郎ども作戦開始だ。準備しろ!!」
次々に運ばれてくる今まで作っていた水樽。
もう今日も日が暮れる。夜襲はなさそうだ。
「た、ただいま。」
「「「おかえりなさい。」」」
出迎えてくれる、皆。声を掛けてくれるが適当にうなずき返すことしかできない。
帰れば解るような事を言われた。でも、どこがだ?
正直もっと疲れる。なんだったのだ、あれは?
ベットに入る。
闇が覆う。
戦場で休むのと変わらない。
恐怖が舞い降りる。
コンコン
「あの?一緒に寝ても良いですか?」
「あ?あぁ。」
一人かと思ったが勢ぞろいだった。
皆と寝る。狭いベットに7人だ。
今まで震えていたのに気づく。
ここまで酷かったのに認識できていなかった。
寄り添って寝る。子供の高目の体温。身に帯びる温かみ感じていると思うとすぐに落ちていった。




