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護の異世界生活  作者: M2
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本日はのんびりと

 強制訓練させられた時は、こんなにすんなり帰すと思わなかったが、元々迫害や派閥闘争末でここに来た人ばかりなのもあって、理解があってよかったよ。



 前から準備していた釣り道具を持って本日はのんびり魚釣り。

牛の角から作った針に、蜘蛛から作った糸、竿は竹林から細いの選んで、リールは大工さんに余った木材で、錘は土を焼いたごくごく単純なものだ。


 先ほど1匹釣れたのだが内臓取り出して、トラップかけている。

トラップの周りの方が魚が多い。もう釣れ・・・


「っと来た来たぁ。」


うん、20cm。狙いの大きさいっぱいいっぱいだな。

実は、施設栽培するのに、水の中に魚を飼っておく為に釣りをしてる。

底面給水タイプの水耕栽培する場合は偶にしている人が居る。

俺の場合は稲を植えるつもりで準備中だ。

その所に入れるつもりだ。

水質の確認にもなる。


実は蜘蛛の糸、水に漬けて引っ張り出す事で粘着も無く糸として使える様になると聞いて、水の上に撒いてみたらビニルの様になってくれた。水も通さないのでいろいろできそうです。

白色で結構光が軟らかくなってるから、ビニルハウスっぽくするのは無理だけど。

ブルーシートの様な使い方が一番効果的に使えそう。


報酬貰った箱馬車で今、板枠で作った池に水を溜めている最中だ。


「おおっと、あ・・・・・」


むう、針が折れた。


「残念でしたね。」


むすっとした姫が居るんです。

久々に蜜を取りに行くものだと思って、勝手についていたんですけど、違うと解って膨れてます。

間の悪い事に、蜜の持っていないスイートハニービーが飛んでいるんですよ。

だからでしょう、余計にそわそわしてるんです。


さて、トラップの中にあらかた入ったみたいです。籠に移しましょうか。

もう一度仕掛けなおして、バキボキっと音が聞こえます。


「姫っ。」


姫の機嫌を直せそうです。熊が居ました。

四手熊です。

階層の浅い場所で最強種ですね。

奴の好物も密です。

姫のお仲間です。

いや、ライバルですね。


「あれを追いかけましょう。気付かれないようにそっと。」


案の定、羽音が聞こえ出しました。


「もう、良いかな?」

「ですね。」


頭に〔水〕で挑発し、うちの子達をけしかけます。

ちと、趣向を変え、わざと水を固定維持してみることに。



数分後、呼吸困難で俺らの相手どころではなくなった処でしとめました。




やべぇ、熊の所為でもうすでに警戒心マックスですよ。


しかし、姫の目は獲物を前にしたギラギラおめめ。

可愛いキラキラした目を尊顔したいですけど・・・


ふぅ、その為にも採らなきゃ駄目だろうねぃ


仕方ないので、前より遠い場所から燻してみる。

風を起こして巣に流す。


うん、魔法スキルって便利!!


煙で混乱したのを見計らい、風の渦に火を混ぜる。

劣化ファイヤーストームかな?

羽を焼き、墜落した奴を踏み潰していく。


数が少ないようだったから期待していなかったが400位の蜜球。

冬直前だから溜め込んでたか?

女王は見つからず、奥まっているのかもしれない。

なので、少し残しておく事にする。

姫の配分多くする事で納得してもらった。

俺はまだ前のが残ってるしね。


本日やっと、キラキラ可愛い顔が見れたよ。


魚を回収して帰っていく。




ん?ふと思ったが・・・俺は姫専用の蜂蜜回収機になってねぇか?

うん、考えないようにしよう。

3月27日誤字訂正

7月30日微訂正追記

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